(寒いですね。 写真は去年の春。 は~るよ、こい♩ でございまする)
2012年 本
28: 『フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門』
菅原 和孝 著
世界思想社
2006-04
¥ 2,415
<目次>
人生至る所フィールドあり ― まえがきにかえて
序 章 他者と出会う[菅原和孝]
第I部 「謎」と出会う通路[菅原和孝]
第1章 仕事の世界
第2章 社会とその周縁
第3章 コミュニケーションの内と外 ― 疎通・伝播・伝承
第4章 信じることの手ざわり
第5章 「外国人/異文化」との遭遇
第II部 「謎」をひもとく
第1章 〈振売り〉都市に息づく野菜行商[田村うらら]
第2章 棚田を〈守り〉する人びと ― 伝統的棚田の保全と開発[山田有佳]
第3章 生き物を屠って肉を食べる ― 私たちの肉食を再考する試み[比嘉夏子]
第4章 摂食障害に立ち向かう女たち[高田彩子]
第5章 銭湯の行動学[佐藤せり佳]
第6章 エチオピアのビデオ小屋[望月幸治]
終 章 生きかたとしてのフィールドワーク[菅原和孝]
人生至る所別れあり ― あとがきにかえて
索引
以前 はっきりとした題名は忘れたが、『フィールドワークの問題点』だったか 相手に思いやる注意点記載のものを読んだことがある。
今回は、フィールドワークする側からの着想や実施や心構えは詳しく載せられていた。
「のんきな人びと」68-からの実例69-は、失礼だが笑いのつぼにはまる。
大笑いして数度読みかえし、京菓子のそれもニッキの「しんこ」のように強烈に腹がねじれて痛い。
宗教関係のフィールドワークでは、ここまでやるのかと驚く。
強靭な精神と意思の持ち主でないと、ミイラ取りがミイラってなことにならなきゃ良いが…と案じる。
チベットの鳥葬について、或は 京都を取り上げたレポートは、個人的な理由で興味深い。
京都と言う風土を感じながら楽しむことのできる一冊だった。