乱鳥の書きなぐり

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『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「元禄時代の江戸みやげ」 『新版 古郷帰の江戸噺(こきょうがえりのえどばなし)』出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵) 綱吉の頃

2019-08-03 | 読書全般(古典など以外の一般書)





 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「元禄時代の江戸みやげ」 『新版 古郷帰の江戸噺(こきょうがえりのえどばなし)』出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵) 綱吉の頃


『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』より第4章「元禄時代の江戸みやげ」を読む。

 写真は徳川綱吉が五代目将軍についてから七年目の貞亭四年(1687年)6月に、江戸の山下彦兵衛・簾翠屋(れんすいや)仁兵衛・鍵屋平右衛門という三名の版元によって出版された『新版 古郷帰の江戸噺(こきょうがえりのえどばなし)』の一部である。
 

『新版 古郷帰の江戸噺』を読んでいて、故中村士官様と故中村富十郎様の絶妙な芝居が展開された、歌舞伎の『江戸みやげ』を思い浮かべた。




 この芝居では、反物(着物)を売る歩く二人の女が江戸で宿を取る。
 たまたま芝居がかかっており、女(富十郎)は記念(みやげ)に芝居を一つ見ようと言う。

 一方財布の紐の硬い女(芝翫)はもったいないから見ないと言い張る。

 そこへ美しい役者登場。 財布の紐の硬い女(芝翫)は一目惚れしてしまう。

 財布の紐の硬い女(芝翫)はは素直に芝居を見て惚れ込み、役者を呼ぶ。女は役者のぞっこんである。


 役者は借金(?)のためにっちもさっちも行かなくなったことを苦に、女房(?)と駆け落ちしようとする。

 それを知った財布の紐の硬い女(芝翫)は反物の行商で稼いだ金をすっかりと役者にあげてしまう。

 驚いたもう一人の女(富十郎)。止めて求めても聞きやしない。

 財布の紐の硬い女(芝翫)はすっからかんの一文無し。驚いたもう女(富十郎)に向かって、芝翫が一言。


       「お江戸 みやげぇだぁよぉ。」


                  (以上、芝居『江戸みやげ』の要約)
 




 
 江戸時代にこのように多くの江戸の旅の手引書が出ていた事を考えると、時代を想定してのこの芝居が展開されるのも理解ができる。

 七代目 芝翫様と五代目 富十郎様の軽快で面白い歌舞伎『江戸みやげ』の台詞の言い回しや立ち位置が目に浮かぶ。

 もう一度劇場でお二人を見たいなぁと思いながら、『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』の最終章である「元禄時代の江戸みやげ」を読み進めていた。
 

 


 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』元禄

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「鸚鵡楼中記」 芝居の『仮名手本忠臣蔵』とは異なる内容が「鸚鵡楼中記」には日記として書かれている。

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「生類憐みの令と元禄政治」出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵)  生類憐みの令(五代将軍徳川綱吉)

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「元禄時代の江戸みやげ」 『新版 古郷帰の江戸噺(こきょうがえりのえどばなし)』出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵) 綱吉の頃

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』享保

 享保という時代  『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「八代将軍徳川吉宗と享保の改革」竹内誠、「享保の改革と江戸」竹内誠  農民の作物育成の邪魔もせず、民衆もかわらけで楽しませる。水に触れると溶けるというかわらけ。これなら、作物が育つ上で邪魔にはならない。

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「享保の渡来象始末記」太田尚宏  綱豊卿は後の家宣。家宣の孫(綱吉の子)としての紀伊からの頼宣が八代将軍徳川吉宗。吉宗は実学好きで、日頃海外にも目を向けており、象も輸入。

 徳川 宗春(とくがわ むねはる)   『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって、知っておきたいこと。

 徳川宗春が鯔背で人気があり、歌舞伎『傾城夫恋桜』にもなった。 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「御庭番の隠密活動」 深い雅海 元々御庭番は、紀州藩主徳川吉宗が八代将軍職を継いだ際、将軍独自の情報蒐集機関として設置された。



 

 


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『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「生類憐みの令と元禄政治」出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵)  生類憐みの令(五代将軍徳川綱吉)

2019-08-03 | 読書全般(古典など以外の一般書)





 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「生類憐みの令と元禄政治」出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵)  生類憐みの令(五代将軍徳川綱吉)


 

 

 

 

「生類憐みの令と元禄政治」では、五代将軍徳川綱吉時代に発せられた「生類憐みの令」の内容と、「生類憐みの令」の伝達のあり方が事細かに記されている。

 綱吉時代の「生類憐みの令」は人々に不評で反感をかったため、永宝六年(千六百八十二年) 六代将軍 家宣の時代に変わるとすぐに「生類憐みの令」は廃止された。
 
 

 




 

 


 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』元禄

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「鸚鵡楼中記」 芝居の『仮名手本忠臣蔵』とは異なる内容が「鸚鵡楼中記」には日記として書かれている。

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「生類憐みの令と元禄政治」出典・仰出之留(国立公文書館内閣文庫所蔵)  生類憐みの令(五代将軍徳川綱吉)

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』享保

 享保という時代  『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「八代将軍徳川吉宗と享保の改革」竹内誠、「享保の改革と江戸」竹内誠  農民の作物育成の邪魔もせず、民衆もかわらけで楽しませる。水に触れると溶けるというかわらけ。これなら、作物が育つ上で邪魔にはならない。

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「享保の渡来象始末記」太田尚宏  綱豊卿は後の家宣。家宣の孫(綱吉の子)としての紀伊からの頼宣が八代将軍徳川吉宗。吉宗は実学好きで、日頃海外にも目を向けており、象も輸入。

 徳川 宗春(とくがわ むねはる)   『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって、知っておきたいこと。

 徳川宗春が鯔背で人気があり、歌舞伎『傾城夫恋桜』にもなった。 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「御庭番の隠密活動」 深い雅海 元々御庭番は、紀州藩主徳川吉宗が八代将軍職を継いだ際、将軍独自の情報蒐集機関として設置された。






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『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「鸚鵡楼中記」 芝居の『仮名手本忠臣蔵』とは異なる内容が「鸚鵡楼中記」には日記として書かれている。

2019-08-03 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「鸚鵡楼中記」 芝居の『仮名手本忠臣蔵』とは異なる内容が「鸚鵡楼中記」には日記として書かれている。


 

 

 

 

「鸚鵡楼中記」によれば「吉良は欲深き者ゆえ、前々皆音信にて頼むに、今度内匠が仕方不快とて 云々」諸々で、刃傷に及ぶ。

 日記によれば、芝居のように浅野内匠守の妻に言いより拐かそうとする場面はない。

 むしろ、面白く思わぬ吉良に浅野内匠守が一方的に切りつけ、吉良は刀を抜く余地すらない。喧嘩両成敗に及ばぬとさえある。

 ここが芝居の創作における面白いところだと感じる。


 芝居を書物が正しいか否かは別として記されている物でで確認すると言った作業が楽しい。

「鸚鵡楼中記」にはこのように記されているが、また別の種思つでは違った展開がなされているかもしれない。

 齢を重ね、芝居好き古典好きでよかったとしみじみ感じる。

  

 
 タイミングよくTVで「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」(七代目 尾上 梅幸 十三代目 片岡仁左衛門)の一部を見ることができた。
 

 

 


 

 


 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』元禄

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』「鸚鵡楼中記」 芝居の『仮名手本忠臣蔵』とは異なる内容が「鸚鵡楼中記」には日記として書かれている。

 『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』享保

 享保という時代  『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「八代将軍徳川吉宗と享保の改革」竹内誠、「享保の改革と江戸」竹内誠  農民の作物育成の邪魔もせず、民衆もかわらけで楽しませる。水に触れると溶けるというかわらけ。これなら、作物が育つ上で邪魔にはならない。

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』から「享保の渡来象始末記」太田尚宏  綱豊卿は後の家宣。家宣の孫(綱吉の子)としての紀伊からの頼宣が八代将軍徳川吉宗。吉宗は実学好きで、日頃海外にも目を向けており、象も輸入。

 徳川 宗春(とくがわ むねはる)   『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」(徳川林政史研究所監修 東京出版社)を読むにあたって、知っておきたいこと。

 徳川宗春が鯔背で人気があり、歌舞伎『傾城夫恋桜』にもなった。 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「徳川宗春の実像と治政 御庭番の職務などに関する史料を読む。」

 『江戸時代の古文書を読む 享保の改革』「御庭番の隠密活動」 深い雅海 元々御庭番は、紀州藩主徳川吉宗が八代将軍職を継いだ際、将軍独自の情報蒐集機関として設置された。






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 『蔵出し!名舞台 七世尾上梅幸』「魚屋宗五郎」「藤娘」「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」(十三代目 仁左衛門:由良助)

2019-08-03 | TVで 歌舞伎・能楽
 



  『蔵出し!名舞台 七世尾上梅幸』「魚屋宗五郎」「藤娘」「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」(十三代目 仁左衛門:由良助)




『蔵出し!名舞台 七世尾上梅幸』を楽しむ。

 一部ではあったが、「魚屋宗五郎」「藤娘」「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」が選ばれ、放映されていた。


「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」では、十三代目 片岡仁左衛門様が由良助役を品よくきりりとこなされていた。

 故尾上梅幸様の表情の感情移入は半端なく、お年を召してからの立ち役に見入ってしまった。この方の切腹の場も所作が美しく、表情が豊かで深い。


 
「魚屋宗五郎」も「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」と同様、覚えている台詞があり、小さな声で一緒になって節回しを真似てみた。

「魚屋宗五郎」は菊五郎様や襲名披露で嫌いになったMHを思い浮かべるが、仁左衛門様や吉右衛門様でも節回しと仕草が目に浮かぶ。

 テレビが終了後「魚屋宗五郎」及び「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」を色々な役者さんで舞台を思い描き、楽しんでいた。

 ちょうど『江戸時代の古文書を読む 元禄時代』の「鸚鵡楼中記」(切腹の場も記されている)の記録をしようとしていたところなので、錚々たる役者様たちで、タイミングよく「仮名手本忠臣蔵 四段目 判官切腹の段」を拝見させていただいたのは大変嬉しい。
 
 


 梅幸様の「藤娘」を拝見させていただけた。

 藤の花は少し大きめで、色は濃いめ。重厚な感じの「藤娘」であった。

 藤娘といえば一番に七代目の中村芝翫様を思い浮かべる私だが、役者さんにより十人十色の舞台が繰り広げられ、面白い。

 舞台全体の色合いが役者さんによって ぱ!っと変わりやすいその最たる舞踊演目のひとつが、「藤娘」と言って良いのではないかと私は感じる。


 
 解説者として、山川静夫様が出演されていた。

 山川静夫様はしきりに「控えめ」(の美学)や「品格」について話されていた。

 梅幸さんはお年を召してから一層品ではなく品格を感じさせる役者であったと申されていた。


 山川静夫様も齢を重ねられ、言葉が物静かになられたと感じる。

 番組での演目の一部を流されている時に山川静夫様の台詞にかぶせての解説はなかった。

 自分の目線で舞台を楽しめたことに対し、感謝した次第である。



 楽しい時間を過ごさせていただいた。

 梅幸様の舞台に目を奪われた。

 また、十三代目 仁左衛門様の由良助に拍手喝采。七月の拝見させていただいた片岡我當様を思い浮かべた嬉しい番組であった。



 



 NHKに残された貴重な映像の中から、名人たちの至芸を鑑賞する「蔵出し!名舞台」。今回は戦後の歌舞伎を代表する女方俳優の一人、七世尾上梅幸の芸の魅力をひもとく。数ある当たり役の中から「魚屋宗五郎」のおはま、「仮名手本忠臣蔵」の判官、そして生涯で千回は踊ったと言われる舞踊「藤娘」に焦点を当てながら、七世梅幸本人の貴重なインタビュー映像も交えてご紹介する。


 
 Mahmud Farshchian

 
 Mahmud Farshchian

 
 Mahmud Farshchian

 
  不明
  上、全てイラン作品
コメント (2)
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