恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 55 二十四丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
富田高至 編者
和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年
下 55 二十四丁表
◯をかし男、思ひかけたる女をよう見たくおもひて
おもくさハ ありもすらめとこと疵の
折ふしことに おもハるゝかな
『仁勢物語』和泉書院影印業刊
おもくさハ ありもすらめとこと疵の
折ふしことに おもハるゝかな
『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す
思ハずは ありもすらめど事のはの
をりふしごとに たのまるゝことかな
おもくさ
面瘡=「おもくさ」と読み、顔にできるにきび、そばかすなど。 ... 瘡=「くさ」と読み、皮膚病の総称。 「かさ」とも読む。
及び
思ひ草
おもくさと、 折ふしことに おもハるゝかな
掛詞
おもくさ(思ひ草)
思わるる