ドラマ『悪党』全6回 4,5★/5 薬丸岳 作 瀬々敬久監督
昨日、食事や休憩を挟み、一挙にドラマ『悪党』を見た。
筋書きも、役者の演技も大変面白かった。
松重豊、2話の寛一郎、3話の篠原ゆき子、他多くの役者の迫真の演技に見入る。
松重豊はその場によって演じかたを変えられ好感が持てる。最後のほろよう場面では、口を片方開け、唇の動きと発声を故意にずらし、くどくない酔いの回りかたを自然体で演じておられた。あっぱれじゃ!それに、何やた、このかた、おじさん役なのに格好が良い。毎回食べる場面が出てきたが『孤独のグルメ』の時とは人物の性格を変えた食べ方をされていた。もう一度、叫びたい。あっぱれじゃ!!!
東出昌大も、頑張っておられた。
ラスト章の病室で亡くなった男(岡田龍太郎か?)の死に際の演技は見もの。メークも施されているのかもしれないが、あの青筋の立ち方と、目の動かしかたは、隈取をした脅威変する『仮名手本忠臣蔵の切腹の場(この芝居では実際には隈取をしない)』さながらであった。彼が歌舞伎会におられたら、素晴らしい舞台を展開されるであろう。彼の演じる『俊寛』が見たいと感じた。
今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
『野性時代』の2007年11月号、2008年3月号・5月号・8月号・11月号、2009年3月号に掲載された小説。
2012年にはフジテレビ系の「金曜プレステージ」枠で。
2019年にはWOWOWの「連続ドラマW」枠でドラマ化。
今回見たのは、2019年。
監督 - 瀬々敬久
脚本 - 鈴木謙一
音楽 - 大間々昂
プロデューサー - 武田吉孝、下田淳行、星野秀樹、