
「八坂神社」「祇園社」「木瓜紋(もっこうもん)」
先日思わぬ所・思わぬ形で、「八坂神社」「祇園社」「木瓜紋(もっこうもん)」を拝ませていただいた。
「八坂さん、祇園社の文字と木瓜紋」ですねとお尋ねすると、主曰く、我が家の守り神です、と。
おそらく三桁は参拝したであろう八坂さんの文字に、目頭が暑くなる。
京の町では、七月の一ヶ月間は、祇園祭一色である。
八坂神社の池周辺では瓜(マクワウリ)を栽培したという。龍神に奉納したという。
934年に祇園感神院を建立したとされている。
伝承では、逃げてきた牛頭天王がマクワウリ畑に隠れたことで難を逃れた。なんだか、多少スサノオとの類似を思い浮かべる。
一説では、牛頭天王は栽培人に
「瓜畑のお陰で助かった。瓜を珍重するように」
と言ったされている。
牛頭天王は新羅から瀬戸内より備後国(広島県福山市)に渡来し、播摩の牛頭天王は京都の八坂郷の瓜生山に降臨したとされる。
祇園祭期間は、京都人は、きゅうりを食べないとされているが、八坂神社の氏子や祇園祭の山鉾町の人びとである。
鉾町で生まれた私は、物心がつくまでは、七月はきゅうりを食べなかったのであろうか…。引越し後は、祇園祭にきゅうりを食べなかったという記憶はない。
ただし、上にも書いたように、八坂神社の御神紋は胡瓜ではない。
正しくは木瓜である。
五瓜に唐花紋と胡瓜の断面にとは少ししか似てない。
胡瓜の断面が徳川家の葵紋に似ることから、祇園祭には胡瓜を食べないという話を度々聞いたことがあるが、真実は知らない。
徳川光圀曰く、毒多くして能無し。植えるべからず。食べるべからず、と。
徳川を喰うな!という言葉が聞こえてきそうだ。
お付き合いくださいまして、誠にありがとうございます。
コメント一覧

自閑様 乱鳥です。

自閑
最新の画像もっと見る
最近の「民俗考・伝承・講演」カテゴリーもっと見る

【遊女】 一般的に考えられる「遊女」「遊君」と、「仏」としての存在であると考えられていた「遊女」(あそび)や「白拍子」は違う

映画『神々の深き欲望』 5★/5 1964年 174分 今村昌平監督 脚本:今村昌平、長谷部慶次 三國連太郎 河原崎長一郎 沖山秀子 松井康子 嵐寛寿郎 浜村純

『巡礼その世界』1 「巡礼の諸相」金山秋男 4,8★/5 2005年 明治大学公開文化講座

歌舞伎『芦屋道満大内鑑 葛の葉』5,0★/5 【恋しくばたずね来きてみよ和泉なる 信太の森のうらみ葛の葉】を考える// 中村扇雀、中村翫雀、坂東竹三郎 平成20年 松竹座

ドキュメンタリー特番『氷と雪に閉ざされた秘境の地 天空のヒマラヤ部族 決死の密着取材150日間』

天誅組 2 公卿中山忠光 尊王攘夷 天誅組の変
最近の記事
カテゴリー
- 繰り返し記号 memo(5)
- 読書全般(古典など以外の一般書)(1063)
- 哲学(129)
- ギリシア神話(53)
- 古典全般(奈良〜江戸時代)(44)
- 漢文(7)
- 文学入門(18)
- 民俗考・伝承・講演(194)
- 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫(176)
- 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風(228)
- 変体仮名見むとするハいとをかし(43)
- 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等(109)
- 絵本百物語 桃山人著(11)
- 疫病:疱瘡心得草 他(24)
- 俳諧、連句(『役者手鑑』などを含む)、狂歌(18)
- 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語(125)
- 紀貫之(20)
- 菅原道眞(37)
- 説経節、幸若舞、舞の本等(31)
- 浄瑠璃、文楽について(2)
- 近松門左衛門(87)
- 滝沢馬琴(43)
- 井原西鶴(140)
- 山東京傳(140)
- 十返舎一九(44)
- 式亭三馬(3)
- 古事記、日本書紀(5)
- 梁塵秘抄(今様)(5)
- 鴨長明(6)
- 竹取物語(3)
- 源氏物語(35)
- 枕草子(137)
- つれ/″\種→徒然草 詳密色彩大和絵本(八十六段より)(40)
- 和歌、短歌(43)
- 本居宣長 『古今集遠鏡』『玉あられ』(37)
- 藤原定家『明月記』(5)
- 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本(39)
- 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本(68)
- ことのは(276)
- 書道(2)
- お出かけ(1090)
- 110㏄でお出かけ(5)
- 神社仏閣・祭り(190)
- 美術・文様・展示物(348)
- 歌舞伎(135)
- 能楽・狂言(98)
- 舞台・芝居(100)
- TVで 歌舞伎・能楽(376)
- TVで舞台(74)
- 音楽Live(45)
- クラッシック音楽(43)
- 映画(1030)
- ドラマ(208)
- 舞台・音楽 雑感メモ(470)
- イラン2007~2010(6回)(120)
- 中国 2006~2019(7回)・台湾・ベトナム(122)
- オーストリア・チェコ(22)
- トルコ・エジプト(51)
- 資料での旅(11)
- ヨーキなモモちゃん(26)
- 乱鳥徒然 Rancho's room.(1630)
- Ranking(順番考え1,2,3!)(6)
- 落書き Rancho's picture. 2022年月から(8)
- 外メシ、うまし。家メシ、うまし。昼弁当は、尚も良し。(32)
- ブックマーク(2013年時点)追加予定(1)
バックナンバー
人気記事