乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

うそうそ しゃばけ2 (こりゃ 民俗学関係満載だね^^)

2008-11-30 | 映画

 

   うそうそ しゃばけ2

      ←これは『しゃばけ』

 

 

 話の展開 ★★★★★ ★★★★☆

 満足度 ★★★★★ ★★★☆☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆

 2008年 ドラマ  松竹

 

 原作『うそうそ』

 畠中 恵 著

 

 手越祐也  

 中村扇雀

 岸部一徳

 谷一行

 岡田義徳

 真矢みき

 十朱幸代

 谷原章介

 宮迫博之

 高杉亘 早

 乙女太一

 高木雄也

 阿南健治

 中村俊介

 升毅

 柏原収史

 日向ななみ

  くいだおれ太郎

 

 うそうそ しゃばけ2を見たよ。

 前回に比べ、パワーアップ。

 楽しかった。

 辻の賑わいの様子、辻の雲助、箱根参り、山神や人柱など、興味のある部分が描き出されていた。江戸の朝顔の話も面白いな。

 天狗あり妖怪あり、地獄谷あり・・・で、心はうきうきワクワク!

 

 うそうそとは、嘘ではなく、賑やかな様子だったのね^^

 しゃばけは諸々が化けたのでは無く、しゃば・けなんだよ。

 

 以前『しゃばけ』は読んだけど、これらシリーズ化してるのね。

 面白そうだな^^

 

 ところで人柱って、もとの形はドラマとは違ったんじゃないのかな。

 宮田登氏が書いているだけではなく、いろいろな方法で 生け贄にされたんだな。

 いずれにせよ、『人身御供』は 世界各地、いろいろな形で行われたんだ。

 

 それにしても、今回の中村扇雀丈は、似合っていたな。

 天狗の扇雀丈も、なかなか おつな演技で、よろしゅうございました(笑み)

 

 

以前見たドラマ『しゃばけ』感想 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/fb7a264ca424b31d097f1eb878ac518a

以前読んだ『しゃばけ』感想 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/1a917918c4f1eefa5224d5616456d4dd

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『助六』 お寿司と歌舞伎の話 (寿司の助六は何故『助六』というのか)

2008-11-30 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

     『助六』 

 

 (注意)至ってまじめに書いてはおりますが、この記録には多少不愉快に感じる部分があるやも知れません。自分が至ってまじめである、或いは潔癖であると思われる方は、読まないで下さい。

       

 稲荷神社でよく見かけた助六の話。

 

 皆さんはお寿司の助六をご存じでしょう。

 いなり寿司4つとお巻き(太巻き)5つが縦に入ったお寿司のセットです。

 必ず左がいなり寿司、右はお巻きという風になっています。

 

 では何故『助六』と言うかご存じでしょうか。

 

 ここで歌舞伎の『助六』が登場です^^

 いろいろな説がありますが、一番有名なのは名前説です。

 助六の相手役の花魁の名前は揚巻と言います。

 揚巻をお揚げ(油揚げ)を使う稲荷寿司、巻は巻き寿司・・・と小洒落て助六という名をつけたと言われています。

 

 話はこれでは収まりません。

 友人と話していたときのこと、こんな話を聞きました。

 歌舞伎の衣装に合わせたというものでした。

 揚巻に合わせて狐、助六の着物に合わせて海苔と言うのです。

 

 酒の勢いも手伝ってか、他には揚巻は途中で帯を変える、或いは花魁という職業上を考えて 狐。助六のはちまきに合わせて、或いは傘の内側に合わせて海苔を巻くとも言い張ります。

 女はこういった時には、自分の意見に酔いしれます。

 確かに海苔巻きを切った状態は助六のはちまきにも見えます。

 揚巻のような花魁のしめている、前に立派な長い帯のことを、まな板帯といいます。

 友人は このまな板で助六を調理するのかと思うと、江戸の粋を感じると、えぐい話をさらりと言ってのけるユニークさです。

 別の悪友は、揚巻が寿司を食すとも言ってのけました。

 ここまでくると、あほ集団です。

 しかしながらこのように言われてみると、通説ではなく俗説の方が楽しいではありませんか。

 

 歌舞伎の演目では、助六の本名は随分昔のも書いたとおり

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/8e7ce7d2402014bc63901bc00e42cad4

、花川戸助六と言います。

 花川戸は東京にあり、京都の稲荷ではありません。

 『助六』は歌舞伎十八番(おはこ)の一つで、正式には『助六縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』といいます。

 この演目は、もとは京都で起きた心中事件です。

 万屋助六と 京都島原遊郭の遊女の揚巻戸の事件を題材にしたものと言われています。

 

 この島原遊郭は伏見稲荷とは離れていますが、祭は稲荷だそうです。

 そんなこともあり、稲荷神社の近くには助六が多く売られているのではないかと勝手に解釈しています。

 

 稲荷神社の参道の食堂では、助六(寿司)の折が900円で売られていました。

 ちなみに、大阪の道頓堀の松竹座近くのがんこ寿司では 一折480円です。

 本家本元の成田屋さんの『助六』を見る際には、是非とも一折 劇場に持ち込みたいものです。

 甘いマスクの助六には、甘いお寿司はまた格別でしょう・・・。

 キセルも良し、うどんも良し…。

 

 助六は ほんに小粋な男前でごわす^^

 

 歌舞伎知らずの歌舞伎とお寿司のお話でごじゃりました^^

 おやかまっさんどした・・・。

 

 

 

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らくらく入門!『今日からできるやさしい 儲かる株投資』ゼロから分かる株の「初歩の初歩」125

2008-11-30 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリス/2008)

 

記録だけ  

 

2008年度 132冊目  

 

 らくらく入門!

『今日からできるやさしい 儲かる株投資』

 ゼロから分かる株の「初歩の初歩」125

 

  

 東山 一平

 武生 考二 共著

 現代書林

 2005年3月13日

 190ページ 952円+税

 

 友人が株で大枚を儲けたという。うらやましい話だ。

 また ある友人は株で失敗をして、痛手を負った。

 この違いを知りたくて、株関係の本を選んだが、これが私にとっては難しい。

 株についての基礎知識がないからだ。

 時間はかかったが、良く分かった。

 知らないことが多く、とても面白かった。

 しかしながら、株の難しさや問題点をも痛感。

 小心な私である(笑み)

 

 

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これでらくになる『キッチン時短術』 あらかわ菜美 著

2008-11-30 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリス/2008)

 

記録だけ  

 

2008年度 131冊目  

 

 これでらくになる『キッチン時短術』

 

  

 あらかわ菜美 著

 発行 リヨン社

 発売 二見書房

 2006年11月1日

 172ページ 1300円

 

 雑誌感覚で楽しんだ。

 この人はそれを活字にして、えらいなと、尊敬。

 名前に前に 《時間デザイナー》と付け加えられているところが洒落ている。

 料理作りに対する感覚、家族に対する感覚に好感を持った。

 この女性は机上の学問ではなく、本当に料理をつくっている人だということが、ひしひしと伝わってくる。

 書かれた内容は、個人的にはほとんど実行していることも多く、

『同じような工夫をしてる人もいるんだぁ~。』

と再確認。

 楽しい時間を過ごせた。

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グロテスク・リアリズム in Kyoto (食文化編)

2008-11-28 | お出かけ

 

         

       グロテスク・リアリズム in Kyoto

        

 先日京都のお稲荷さんに行った。

 お稲荷さんとは、伏見稲荷のこと。

 雀で有名である。

 同行の息子は、

「友人も食べたと、何人かに聞いたよ。」

と言う。

 

 私も、かって一度食べたことがあった。

 結婚間無しに初めて稲荷神社に行ったときのこと。

 テキ屋(?)のお兄さんが、

「お姉さん、食べたこと無いの?じゃぁ、これ・・・。」

と言って興味津々で 売り物を (プレゼントして)くれた。

 雀は、骨が多く、いちいち骨を出すのに、一苦労した。

 第一、口の中に骨が刺さる!痛いのである。

 家族にも半分あげた。

 夫は、

「骨も食べるのだよ。」

と得意になって言うものの、やはり痛そうであった。

 

 今回あの懐かしの屋台(テキ屋さん)が見あたらない。

 稲荷の商店街に、上のような文字をよく見かけた。

 

  ===============

 『うずら、あります。

 当店では飼育された 云々・・・。』

 ===============

 

 

 飼育された・・・か。

 これぞ、グロテスク・リアリズムである。

 

 最近ではとった野鳥の雀は販売禁止らしい。

 念のために一応問うては観たものの、案の定 お店のおばぁちゃまは、理由までは知らなかった。

 

 うずらは一串730円。高い!!非常に、いや、異常に高い!!

『こんな味に740円ならば、丹波屋の鯖寿司一人前900円は破格値に安い。』

と、うずらを買ったことを、内心悔やむ。

 

 うずらは羽をきれいにむしり取られ、広げられた小さな情けないピンク色であった。

 まず焼いたうずらを、山姥のような包丁で 四つに押し切る。

 力任せに切り分けたうずらは串に縦に刺される。

 その痛々しげなうずらを たれに漬け、焼く。

 これを二回繰り返す。

 こんがりと焼いた後、山椒を振りかける。

 

 私は山椒が好きなので、

「たっぷりとお願いしますね。」

とほほえみかけた。

 おばぁちゃまは気のない返事。

 

 一匹のうずらにお茶二つ。

「頭も何もかも、ぜぇ~えんぶ、骨までいけますさかいに。ぜんぶぅ、食べとくれやす。」

 懐かしい京都弁である。

 

 四つに切られたうずらの胴体は生々しい。

 頭の部分は、ひときわ むごたらしさを増す。

 

 私たち親子は、身なりの良い老夫婦の横で、それをほおばった。

「痛い!」

 痛いのである。

 隣の老夫婦もうずらと格闘。

「こんなもの、おいしくないなぁ。雀はうまかったなぁ・・・。」

 それを聴き、

『雀はおいしかったんだぁ~。』

と、納得。

 横で息子は、

「鳩はおいしかったなぁ・・・。」

と、中国を懐かしんでいた。

「お母さん、エジプトでも、鳩は食べられるんだよ・・・。」

 旅に話になると得意そうである。

 いずれにせよ、言葉だけだとこの上無きグロテスクな内容だが、これが現実の食文化である。

 

 ところで息子よ、お前さんのお友達が食べたのは、うずらでは無いのかぇ?

 

 

 

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ちりめん山椒 (東福寺・丹波屋)

2008-11-27 | お出かけ

 

  懐かしの京のおばんさい風味『ちりめん山椒』

 

 

 皆さんは『ちりめん山椒』をご存じでしょうか。

 私はことのほか『ちりめん山椒』が好きです。

 人類残り一日となった場合『ちりめん山椒』にするか『柏餅味噌餡』にするかで悩み抜いたくらいは好きな食べ物です。いつもながら、阿呆ですね^^;;

 

 今回、美味しい『ちりめん山椒』を見つけましたのでご報告申し上げます。  

 先日東福寺に行った折、二店舗でちりめん山椒を購入しました。  

 一つは河村さん(本店、右京区)、もう一つは今年初めにも紹介しました鯖寿司の美味しい丹波屋さん。  

 

 河村のちりめん山椒は80㌘1000円。丹波屋のものは120㌘800円。両店舗妥当な値段です。

 

 味は一口目は川村やのちりめん山椒はインパクトが強い。

 逆に言うと、醤油が濃く、山椒も炊き込んであります。  

 但し試食したものはもっとだし味が濃くて、山椒がきいていました。   

 帰宅後息子と、試食の味と違うと嘆き合いました。  

 客を小馬鹿にしてはいけません。  

 わかりますよ!大好きなちりめん山椒ですからね。  

 

 一方 丹波屋のちりめん山椒は店内で試食したまんまのお味。  

 だしが効き、薄味。

 そしてポイントは山椒。炊きすぎず、ぴりりと舌に響きます。

 これぞ、こどもの頃に慣れ親しんだお味です。  

 こちらのちりめん山椒は美味しくて美味しくて・・・。

 あっという間に無くなってしまいました。  

 

 ちりめん山椒は何処にでもあるようで、なかなかこの味は見つけにくいのです。  

 京都の錦市場や大阪のデパ地下など、いろいろなところで探してみましたが、こちらは甘すぎます。

   

 甘みが勝ちすぎるちりめん山椒に比べれば、河村さんのお味は美味しいと思います。  

 ですが、丹波屋さんのお味は懐かしい味でした。  

 やはり京都のお味は、だしが決め手だと思います。  

 

 では、こどもの頃に食べたちりめん山椒は一帯何処のお店だったのでしょうか?  

 残念なことに、わからないのです。

 父がバイクに乗っては、二つの商店街を度々行っていました。

 お茶と食べ物にまめな人でした。

 自分の好きなお菓子やらお茶やらおばんさいやらを買ってきてくれたのですが、父が亡くなった今となってはわからないのです。  

 

 ちりめん山椒などはポピュラーな食べ物で、ごく普通に食べていたものですから、その味が一般的だと思っていたのです。

 しかし結婚して、あの味に出会う事が無く、今まで来ました。

 

 ここに来て懐かしのお味と似た丹波屋さんに出会えて、嬉しく思っています。  

 これも、母の引き合わせかと・・・・・・。    

 

 丹波屋さんは今年冬に初めて入ったお店です。  

 不思議なことに私の好きな鯖寿司も、懐かしい味でした。  

 

 今回は息子を連れて行きました。  

 息子は今まで食べた鯖寿司の中で一番美味しいと感激していました。  

 在学中に京阪を途中下車して、もう一度食べたいと言っています。

   

 今回も家のお土産にと、鯖の姿寿司を一本だけ買って帰りました。  

 家族も京都生まれですから、懐かしそうで、目をしばしばさせていました。  

 

 多分、この丹波屋さんとは、いっかいの客としての一方通行ですが、長いお付き合いになるのではないかと考えています。  

 東福寺の中の雪舟寺はことのほか私の心をとらえ、とても好きな寺の一つとなってしまいました。  

 この寺でお茶を頂き、鯖寿司を食べるといったコースが、多分今後も続くであろうと思われます。

 

 前回も申しましたように、私は丹波屋さんとは何ら関係はございません。

 しかしながら、京の味を京阪線駅やJR駅すぐそばで味わいたいと思われる方がいらっしゃいましたら、このお店はお勧めいたします。

 お使いものではなく普段使いの、とても京都らしいお味です。     

 

 

 

 東福寺(京都)冬の禅寺を楽しむ    ↓

 (記録内に丹波屋の鯖寿司紹介あり)

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a8b3a4c97dbd07e82a785d5c3b5dd0d5

 

(お味に関しては、かなり主観的です。皆様、好みのお味がおありでしょうから、私の書いたことがすべてとは申し上げません。ここに付け加えさせていただきます)。

 

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simple life 珍しく徒然宣う乱鳥

2008-11-25 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

       

 

    simple life

      

 

 今年も余すところ一ヶ月余。

 今年は私にとって、どんな年だったのだろうか・・・。

 おおむね 幸せ。

 平々凡々 平常心是道。

 全体において 楽しい時間を過ごし、穏やかな日々を送ったと言えるだろう。

       images  

 春には○○歳になった。

 分岐点もとうに過ぎた事を実感。

 去年までは、まだまだ学生気分のつもりでいた。

 誕生日を境に、ようやく中年であることを痛感。

 ここに来て、こどもたちの若さが眩しい。

       images  

 家族の定年はまだまだ先だと たかをくくっていた。

 確かに先のことである。

 しかし、誰しも老後は控えている。

 今や年金などに頼れない事などを考えると、心して貯蓄にも励まねばなるまい。

 出費の贅肉を取り除いて、貯蓄すべきだろう・・・。

       images  

 物理的節約。

 主婦である私は、日々節約に励んでいる。

 私自身の個人的な収入はほとんどないが、時間だけはたっぷりとある。

       images  

 新鮮な野菜を買い、時間をかけて調理。

 料理は創作も多く、趣味もかねているので一石二鳥。

 好みのパンを毎日品を変えて焼いている。

 材料もわかって一石二鳥。

 味付けもみんなの健康を考えて一石二鳥。

 料理は節約に最も密着しているのではないか。

       images  

 必要以上の品は買わない。

 家族はいろいろと買い込んで葉楽しんでいるので、ここの部分は少し崩れる。

 私は家中のがらくたを、せっせと片付ける。

       images  

 これからも、必要以上の服は買わない。

 シンプルで落ち着いたものを大切に着回す。

 化粧はかなり薄いので、時間もかからない。

 女性として、シンプルでちょっとしたおしゃれは忘れないでおこう。

 鏡に向かってにっこりと笑う自分は、なかなかな良い。

       images  

 家中を磨き、体を動かそう。

 夫が出勤時には、散歩をかねて いつも駅まで見送っていく。

 主婦は体を動かす機会が少ないので、結構いい運動になる。

 夫も心地良く家を出て、話ながら仕事に向かう。

 この習慣は続けよう・・・。

       images  

 今は休んでいるハーブ。

 庭でハーブを育て、料理や茶やお菓子に使いたい。

      images images images

 贅肉は引きは、出費だけにあらず。

 一番節約したき部分は、無駄な時間。

 私はこの時間というものを、どれだけ粗末に扱ってきたことだろうか・・・。

 それを考えると、地獄を見るよりも空恐ろしい。

       images  

 これからはシンプルに生きよう。

 自分のために、家族のために、そして友人や困っている人のために・・・。

 自分が考える良きと思われることだけを選択し、貫いていこう。

 生活であれ、趣味であれ、何であれ、自分が認める事を推し進めていこう。

       images  

 画家は自分の認識下で、絵を描くという。

 人は自分の尺度で行動するという。

 おのおのが各々の良きと思われる非横行で自分に責任を持って行動するならば、世の中も変わってくるのだろうか・・・。

       images  

 人はそれぞれ自分の考えを持っている。

 自分の考えだけが正しいとし、異質物を排除する人間は、悲しいな。

 360度の方向性を持って考えられるといいな。

 360度認めた上で、惑わされずに、自分は自分の道を歩もう。

 攻撃的な言動の集合体は、この際 避けたい。

 無駄に悩むことは省こう。

 前向きに、自分の時間と格闘したい。

       images  

 本を読んで、楽しい時間を過ごしたい。

 舞台を観て、思いをはせたい。

 奈良や京都を初め、日本の落ち着いた土地を、家族と歩きたい。

 そこが民話や伝承、伝統芸能と密着した所ならば、なお良し。

 絵画や美術工芸品を見て回りたい。

 出費は最大限に減らし、好きなことに、とことん時間を費やしたい。

       images  

 生きる。

 私は私を生きる。

 解放の時が来た。

 物理的無意味なしがらみからは解き放ち、真の自由を手に入れる。

 私は自分の時間を有効に過ごす。

 好きな事を、好きな人や友人を、好きな時間を大切にしよう。

 シンプルに、自由に自分を生きる。

       images  

 まずは12月。

 この一ヶ月をどのように過ごすかで、私の今後の人生のあり方が決まるような気がする。

 その緊張感は私とっては心地良く、意欲がわく。

 幸せな人生を歩むための、ステップ。

 心は軽やかだ。

       images  

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『社会学講義』感情論の視点  高橋由典 著  世界思想社

2008-11-25 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリスで出会った人/2008)

 

記録だけ  

 

2008年度 130冊目  

 

 『社会学講義』感情論の視点

 

  

 高橋由典 著

 世界思想社

 1999年9月30日

 144ページ 1260円

 

 11月24日夜

 眠りにつく前に『社会学講義』感情論の視点を読む。

 この本はこどもの本棚から拝借。

 

 私はこの本を手にとって、

『社会学って何なの?』

といった初歩の初歩から始まるあほさ加減。

 本自体は読みやすく、口語体ということもあって理解しやすい。

   個人主義視点と総合主義視点

   体験選択と不適合

   不適合と社会

   ネガティブな体験選択とは何か(A)

以上が興味深い内容だったが、中でも(A)は趣味への没頭などについても記されている。

 

 優しい言葉でわかりやすいが、的確に表現されているため、結構社会的な内部まで迫る。

 非常に頭の良い温厚な人物が、簡単に、中心部まで表現した一冊だと思う。

 

 

 

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『宮田登 日本を語る 14 海と山の民俗』

2008-11-24 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真はイランのペルセポリス/2008)

 

記録だけ  

 

2008年度 129冊目  

 

 『宮田登 日本を語る 14 海と山の民俗』

 

  

 宮田登 著

 発行所 吉川弘文館

 2007年3月10日

 237ページ 2730円

 

 11月24日

 今日は雨。連休最終日。

 家族はこの三日間、ずっと書斎に籠もって仕事をしている。

 こどもは二人ともそろって、珍しく家にいる。

 娘は何か本を読み、息子は旅行支度の合間に英語を勉強。

 私も見習って、久しぶりに、ゆっくりと本を読む。

 久しぶりの本は宮田登氏の『宮田登 日本を語る 14 海と山の民俗』を楽しむ。

 昨日から読みかけていたので、すすみは早い。

 イルカ信仰や山伏の話、伊勢参りなど、いろいろとバラエティに富んだ話。男の住む島や女が住む島の話は、とりわけ詳しい。

 

 私の望んでいた安部公房全集の1と2を入手。

 私の持っている全集の方ではなく、新しい方。

 高校生の頃に何度も読んだ安部公房の作品だが、何だか無性に読みたくなる。

『壁』などの入った2巻目を頼んでいたが、1までも用意してくれた家族に、感謝。

 これから楽しむことにする・・・。

 

 

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『大和文華館』 奈良・学園前

2008-11-24 | 美術・文様・展示物

 

         大和文華館 

 

       

 11月23日、中野美術館を楽しんだ後、大和文華館に行く。

 大和文華館は昭和21年、近畿日本鉄道(近鉄)社長であった種田虎雄(おいたとらお)が設立。

 京都、奈良、伊勢など日本の文化の中心地を結ぶ鉄道会社にふさわしい美術の殿堂をつくろうと考えたとのこと。

 美術史学者・矢代幸雄を初代館長に任命。

 時代や地域の美意識を代表する名品が、偏りなくまんべんなく集められていることが大和文華館の特徴と記されている。

 

 静かな館内は、中央に竹が生やされ、一種独特の美しい日本美に触れながら、古美術を楽しむ事ができる。

 別名『竹の庭の美術館』とも言う。

 鹿文様の笛は拓本(?)がとられ、印のように全体の文様を眺める工夫がなされている。

 竹の空間が中央にあるので光が心配と思いきや、さにあらず。

 後方三方は光を遮る工夫がなされていた。

 

 竜田川紅葉の文様の塗皿五枚が各入り口と出口に展示さて、秋冬にふさわしい展示の工夫に見とれてしまう。

 

 古い大胆な掛け軸や伊勢物語を題材とした屏風、中国や西アジアの唐草文様や植物文様。

 葡萄や石榴の説明もあり、一般客にもわかりやすい。

 

 大和文華館は、説明がとても親切で、美術的論点からだけではなく、民俗学的な方向からのひもとかれており、ユニークで好きだ。

 例えば『羽黒鏡』は山形の御手洗池(鏡池)で600面ほど発見された。

 この鏡には自然風景や動植物の模様が多いそうだ。

 ここまでは普通なのだが、興味深いのは次。

《池は水鏡としても称され手、池に様々な願いをかけ、また 池を神秘化して、池に鏡を投げ入れることによって願いがかなうことを祈った》

という具合に、簡単だが意味合いを説明されているのはありがたい。

 他にも松雪山房の理想なども記され、観ていてとても楽しい。

 

 展示物は艶やかな古美術からこぢんまりとした古いものまで、色とりどりに集められている。

 香炉や器や花瓶。にゅうが入り色の変色した器が、とりわけ私の心をとらえた。

       

 館内からは菅原池(通称、蛙股池)を楽しむことができる。

 こちらも中野美術館から見える静かな池のように、鴨が戯れている。

  大きな池で、カラスなども遊び、活気のある池。

 

 写真②は文華ホールの一部。

 奈良ホテルのラウンジを移築したそうだ。

 この建物は、日本銀行と同じ建築家とのこと。

 美しいフォルムだ。

 

 この美術館は門を入ってから、かなり歩いて行くと展示館に辿り着く。

 白砂がひかれ、熊手で縦に何百メートルの筋を何本もつけてあるところは心地良い。

 ただしこれは会館時間直後の方が、美しい状態かも知れない。

 私は見事にひかれた白砂の縦線に誘われるように、開場に向かう。

 

 入り口を右に行くと遊歩道。

 こちらも見事に美しい植物が楽しめる。

 歩いていくと、やはり展示場にたどり着く仕掛けだ。

 

 入り口左には、新しいながらも立派なお社が三つ。

 小さめの出雲大社の一部のようで、神々がおりてくるようなひっそり感はすばらしい。

 こちらの場所は立ち入り禁止で、遠くから眺めることになる。

 

 大和文華館は一度見ただけでは見切れないほどの素晴らしい古美術が展示されている。

 季節を変え、展示物や庭の植物を楽しむ事のできる、良質の美術館である。

 

 

 〒631-0034

 奈良市学園南1丁目11番6号

 近鉄奈良線学園前駅 徒歩7分

 

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Happy Birthday

2008-11-24 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

 11月生まれの皆様へ

 

 お誕生日 おめでとうございます。

 

 

 

 これからの一年も

 楽しく 輝かしい日々となりますように・・・

 心よりお祈り申しあげます★^^★

 

                       2008.11.24

 

 

 

  しし様

 

   お誕生日 おめでとうございます★^^★

   素敵な一年をお祈りしています♪

   お神楽やお祭りの作品など、

   ご活躍を楽しみにしています♪

 

 

                  2008.11.20

   

 

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中野美術館 (小出楢重・須田国太郎・高村光雲・入江波光・村上華岳作品 他)

2008-11-24 | 美術・文様・展示物

   

 中野美術館で

   小出楢重・須田国太郎作品を楽しむ

       

       

 

 11月23日

 念願の中野美術館に行く。

 この日は関西文化の日。

 入館料は無料。

 

 十時からの開場。

 半時間程度早く着いた私は、美術館の前で『宮田登日本を語る』を読み始めた。

 すると、物腰の柔らかい紳士が、

「どうぞお入り下さいませ。」

と私に勧めて下さった。

 他にもこの美術館を見たくて早く来られたご年配のご夫婦がいらっしゃって、

「私たちは一般人なのですが、入っても良いのでしょうか。」

っと、私に尋ねられる。

「宜しいのでは ございませんでしょうか・・・。」

と答えると、深々と挨拶して下さったのには 少々戸惑いを覚えた。

 

 さてスリッパに履き替えて、中野美術館に入ると、たいそう上品で居心地の良い館内。

 テヘラン(イラン)のガラス博物館のような、とても洒落た洋画の展示方には、心が躍る。

 

 京都にも関係した、私の大好きな須田国太郎画伯の油二枚。

 青銅色の入れ物は美しい。

 重厚なナイフを潔く使ったバイオリンは、独立美術の特徴を顕著に表わしている。

 かって父が描いた自画像は、画伯のこの絵のほんの一部分でも臭わしていることは喜ばしい。

 まぁ、厚かましい思いである(笑み)

 

 その右横には、これも私の大好きな小出楢重画伯の作品。静物画が一枚。

 私の好きな、雑巾の捻れのような腰をした、女性裸婦像はなかった。

 鏡のある静物は、空間がある種の雰囲気をかもしだし、絵に包み込むような色気を感じるのは素晴らしい。

 流石の小出楢重画伯の一枚で、何度も何度も見とれてしまい、その場を離れられなかった。

 鏡に映る景色は一体何だろうか・・・。

 年月のたった、洋風の窓辺の木枠のサンの一部だろうか・・・。

 京都の鳴滝にある 別荘風な室内を思い浮かべ、ほくそ笑んでしまう。今はあの家は、どうなったのだろう・・・。取り壊されてしまっているのだろうか・・・。感慨深く、作品を眺める。

 この作品は一見何の変哲も無い静物画に思えるかも知れないが、実際にはドラマティックな作品。

 構図においても 視線がぐるぐると回転し、その計算はセザンヌにも通じる。

 

 洋画コーナーでは他にも多く展示されていた。

 印象的なのは、長谷川利行画伯。

 この画家は恥ずかしいことに 今まで知らなかった。

 キャンバスの半分を占める顔の色彩は豊かで、コーラルレッドやオレンジ系の中に、寒色も加えられ、重厚感は素晴らしいと感じた。

 

 鳥飼青児画伯の作品は多くあったが、私には構図のとり方が少しわからなかった。

 これらは計算の上に、わざと外された遊びなのだろうか・・・。

 勉強の余地あり。探りながら、数々の絵を見つめる。

 

 駒井哲朗画伯のエッチングなどは洒落ていた。

 音楽が流れていて数学的で、欲しいなと感じた作品が多かった。

 たはは・・・、欲しいと思って手に入れられるような作品ではない(笑み)

 

 階を変えると、日本画の展示室。

 品の良い茶室に掛け軸。

 この展示法は好きだった。

 実際にこの茶室でお茶を点てられて、楽しまれるのかと思うと、絵が余計に生かされているように思う。幸せな気分に浸れた。

 二十二日に東福寺の雪舟寺でニ時間程度を楽しんでいたので、茶室は余計に心に響いたのかも知れない。

 

 立派な掛け軸などの見著重くする中、高村光雲作の女性像はどの角度から見ても美しい、品位を感じる作品だった。

 また品を感じる作品として、入江波光画伯の『雛鳥』は見事に私の心をつかんで離さない。

 本気で欲しいと感じさせる作品だった。あはは、バカだな。

 

 村上華岳画伯の中国列仙傳の内からは二枚展示されていたが、すべて観てみたいと思わせる力作。

 

 中野美術館はかなり上品で洒落ている。

 この美術館は日本画展示室の前に、鴨の集まる美しい池が望める。

 洋画質でも黒のゆったりとした椅子が設けられ、ゆっくりと楽しむことができる工夫がされている。

 絵を選んだ方の知性と品格、美術館の居心地の良い洒落た空間には、見事に心をとらえられてしまった。

 繰り返しになるが、私の好きなガラス博物館と重複したイメージで、洒落ていて居心地が良い。

 好きな美術館がふえて、とても嬉しい。

 

 最後に、輝くような素敵な時間をありがとうございました。

 この場を借りまして、中野美術館関係者の方々に厚く御礼申し上げます。

 

 

 中野美術館 (奈良・学園前 近鉄南出口 徒歩八分)

 中野美術館 公式HP ▼

 http://www.nakano-museum.ecweb.jp/

 

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紅葉の東福寺を楽しむ

2008-11-22 | お出かけ

 

      紅葉の東福寺を楽しむ

 

       

                    

       

       

 

 11月22日

 学園祭で家にいるこどもが、京都に行こうと誘ってくれたので、東福寺と伏見稲荷に行く。

 東福寺は今年の1月にも独りで楽しんだ。

 1月には人もまばらで、ひっそりと静まりかえっていたが、今日は何処をみても人が多い。

 まず京阪東福寺の駅をおりると、祇園祭のような人であふれかえり、商店街前は左側通行をするよう、誘導。

 大通り脇には一時駐車の観光バスが一列に数珠つなぎ。

 東福寺近くになると臨時チケット売り場が長蛇の列。

 まずここで半時間。

 まるでフェルメールのような人気美術展のチケット売り場だ。

 人の波に乗って東福寺に進むと、何十にもロープが張られ、人はその中を並ぶ。

 寺の外で順番待ちのためにロープをグルグルと回った後、やっと中に入ることができた。

 入り口から人はいっぱいで、写真を撮る人、紅葉を楽しむ人で前に進まない。

 寺の何処を歩いても、人、人、人・・・。

 これではまるで紅葉を見に行っているのか人を見にいっているのか、わからないといったむなしさ。

 私たち親子は一時間ほど紅葉の東福寺を楽しんだ。

 後は同じ東福寺山内にある 私の好きな雪舟寺でお茶を頂いたり、庭を眺めたり、襖絵を見て のんびりとした至福の時を過ごした事を付け加えておく。

 

 

 

冬の禅寺を楽しむ 乱鳥の記録 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a8b3a4c97dbd07e82a785d5c3b5dd0d5

雪舟寺 乱鳥の記録 ▼

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/fbec68219619db1f1d2f666c6dcefa1d

明暗寺 乱鳥の記録 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/325fb7d0a7db6e04d6ed7f72caa2b6aa

 

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『霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)』に萌ゆる冬鳥

2008-11-21 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

             

 ちょっと 歌舞伎のお話

 

 

 松竹座、でかした!

 来春一月の夜の部はすごいぞ!

 鶴屋南北の『霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)』、そうくるか!

 こりゃ、たまらん。

 

 先月頂いた写真無しパンフレットで演目と配役は知ってはいた。ところが・・・。

 今日 友の会から写真入りのパンフレットが二種類も送られてきて、心は高揚。

 仁左衛門丈の男前なこと・・・。化粧のにあうこと・・・。

 大学が休みに入って一日中家にいる息子に、

「どう、男前でしょう。かっこいいでしょう。」

と何度も言い続けていると、息子 気のない返事で、

「はい、はい、は~い。」

とお経のように返事。

 こりゃ、息子よ!見に行かない手は無いのだよ。

 

 元々 家族といっしょに昼夜共 みにいく予定ではあった。しかし、こんなにかっこいい直球の写真を見せられてはどうしようもない。

 夜の部は何度観劇に行かせてもらえるか、今晩は家族との交渉をせねばなるまい。

 頃合いを見計らって 晩酌がてら、酒の魚で鯛を釣るとするか・・・。

 

 先日までは水右衛門役は 元祖の幸四郎丈で観てみたいとも思うてはいたが、撤回。

 すまんことでした^^

 観たい。

 仁左衛門丈で、早う観たい。

 

 忘れてはなるまい。

 十二月九日のチケット予約日、十時きっかりにパソコンに向かうことを!

 一月は、『女殺し油地獄』の時と同様、萌ゆる。

 

 こんなにいい演目、皆さんに紹介しない手だてはあるまいて・・・。

 ・・・というわけで、今日は仁左衛門さんのお写真入りパンフレットをUP。

 お時間と興味のある方は、どうぞ 足を運んで下さいまし。

 

 歌舞伎知らずの歌舞伎のお話。

 おやかましゅうございました^^;;

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『フィガロの結婚』 ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ

2008-11-21 | 舞台・芝居

記録だけ

         

 モーツァルト生誕250周年記念

 ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ

        『フィガロの結婚』

 

 

 11月18日、家族と二人で、『フィガロの結婚』(大阪フェスティバルホール)に行く。

 イタリアオペラとは違い、声の出し方がかわいい^^

 衣装や化粧、歌などは田舎芝居を観ているようで、当時モーツァルトが宮廷で演じさせていた頃は、こういった舞台だったのではないかなと思わせる意味合いで、楽しかった。

 私はオペラはほとんど観たことがないので、こういった舞台が普通なのかどうかはわからない。

 帰宅後、釈然としない私は、ドイツやイタリア、諸ヨーロッパで3時間以上並んで1000円以内で立ち見席を手に入れて楽しんだ事のある息子に訪ねてみた。彼の話では、

「そんなものなんじゃない?・・・・・・。(省略)」

と至って冷静。

 私はシアターテレビジョンやロシアオペラ映画など鹿知らないので、感想の書きようが無い事が、歯がゆい。

 

 曲『フィガロの結婚』は事前に何度も聴き、筋書きも何度も読んで、頭にたたき込んでおいた。

 万全の用意にもかかわらず、周りがいけなかった。

 隣横のご夫婦の男性は足を組んで横柄だ。

 歌舞伎では見たことのない光景に驚く。

 後ろの観客はガムを曲に合わせて、くちゃくちゃ ぺちゃぺちゃと噛んでいる。

「音楽を楽しみに来てるんでしょう!!」

と、内心!!怒る。

 ガムのクチャクチャは、休憩を挟んで終演までの3時間以上も続いた事を付け加えておく。

 

 音楽は心地良かった。

 始まる前ぎりぎりまで舞台の近くにいたが、トランペットの方が私を見てにっこりと笑って手を挙げ、挨拶をして下さった。

『きゃぁ、幸せ~~。』

と、内心思う。

 いつもながら大人げのない、単純な私。

 家族が指定席に着いて、そんな私を客観的に見ている。

 私とは正反対の、静かな性格の家族である。

 

 今回のオペラは、かなり リーズナブルな値段だった。

 しかしながら、前の方ですら、かなり空席が目立つ。

 不況の波が、こういったところにもしわ寄せとして来ているのか。はたまた、内容のせいだろうか。なれない私にはわからない。

 

 オペラ歌手もやる気がないのか、それともこういったことが普通なのか・・・主演、準主演を除いて、声の通らない歌手が目立つ。

 前日に映画『耳に残るは君の歌声』を見ていただけに、辛い感情がこみ上げてくる。

 主演、準主演もやる気のある時には心に伝わるが、その思いは長くは続かないようだった。

 

 歌と歌の間のほんの2,3秒の合間に歌舞伎の大向こうのようなかけ声がかかるのには、驚いた。

 低いドスのきいた声で、

「ぶ・ら・ぼぅ!」

といった具合だ。

 間としてはかなりぴったりの部分だったので、あの声をけた方は、きっと歌舞伎の見巧者に違いないとほくそ笑んだ。

 と同時に、あの男性は曲を聴くと言うより、舞台を観ているんだなぁと思うと、何だか楽しい感じがした。

 

 だが、果たしてオペラで、ああいった曲の途中に、声をかけるのが正しいのかどうかは私にはわからない。

 ちなみに息子にも問うてみたが、外国ではカーテンコールの時にかかったという。

 それなら、納得できる。

 

 カーテンコールはかなりあっさり。

 会場の時間の関係か気合いが足りないのか、一回きりで終わってしまった。

 この落胆は大きい。

 オペラに行ったという感じがしない。

 終わる良ければ総て良しといった言葉も、ここでは当てはめることはできなかった事が悲しい。

 

 終演後、家族は言った。

「日本では、オペラは10年は行かないと思うよ。」

『普通のオペラはかなり高額なので、そりゃ難しいわ。』

と、声には出さないものの、納得した。

 オペラ歌手の演技は歌に伴わないからといったことが大きな理由らしい。

「映画は演じてと歌手とが違うから、安心してみていられるよ。」

と、家族。

「うんうん・・・。」

と返事をしながら、これからはシアターテレビジョンで見ようと思った。

 

 翌日、伊勢街道に行く予定があった私。

 帰りは何処にも寄らず、赤ワインとつまみを購入。

 暖かな家で、こども二人を加えた4人で、ひとときの会話を楽しんだ。

 いや、私たち夫婦のなかみのない感想につきあわされたこどもたちというのが、正しい表現かも知れない。

 

 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 かくして私のとほほなオペラ体験は、あっけなく幕を閉じたのであります。

 懲り無い私は、ロシアオペラとイタリアオペラをご当地で観たい、聴きたいとうい願いは募るばかりでありまする、はい!^^;;

 家族は私の夢物語を、

「フムフム・・・。」

と聞いて、相づちだけはうってくれる。

 それだけでも、かなり幸せな気分に浸れる単純さは、私の得意とするところでごじゃりましゅる。

             

コメント (2)
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