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乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

17:『完訳 グリム童話 2』岩波文庫 ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム 金田鬼一訳

2013-01-31 | 読書全般(古典など以外の一般書)




  『完訳 グリム童話 2』岩波文庫 ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム 金田鬼一訳

1979年07月

著者/編集: ヤーコプ・グリム
       ヴィルヘルム・グリム

金田鬼一 訳


完訳 グリム童話 1-5

岩波書店

岩波文庫

419p 800円

第45刷(2008年)


四三  おくさま狐の御婚礼〈KHM 38〉
四四  まほうをつかう一寸法師〈KHM 39〉
四五  強盗のおむこさん〈KHM 40〉
四六  コルベスさま〈KHM 41〉
四七  名づけ親さん〈KHM 42〉
四七イ へんてこなおよばれ
四八  トゥルーデおばさん〈KHM 43〉
四九  死神の名づけ親(第一話)〈KHM 44〉
四九イ 死神の名づけ親(第二話)
五〇  おやゆび太郎,修行の旅あるき〈KHM 45〉
五一  まっしろ白鳥〈KHM 46〉
五一イ 青ひげ
五一ロ 人ごろし城
五二  柏槇(びゃくしん)の話〈KHM 47〉
五三  ズルタンじいさん〈KHM 48〉
五四  六羽の白鳥〈KHM 49〉
五五  野ばら姫〈KHM 50〉
五六  めっけ鳥〈KHM 51〉
五七  つぐみのひげの王さま〈KHM 52〉
五八  雪白姫〈KHM 53〉
五九  背嚢と帽子と角ぶえ〈KHM 54〉
五九イ ながい鼻
六〇  ハンスばか
六一  がたがたの竹馬こぞう〈KHM 55〉
六二  恋人ローランド〈KHM 56〉
六三  黄金(きん)の鳥〈KHM 57〉
六三イ 白はと
六四  犬と雀〈KHM 58〉
六四イ たのもしい名づけ親のすずめの話
六五  フリーデルとカーテルリースヒェン〈KHM 59〉
六六  二人兄弟〈KHM 60〉
六七  水のみ百姓〈KHM 61〉
六八  蜂の女王〈KHM 62〉
六九  三枚の鳥のはね〈KHM 63〉
七〇  黄金のがちょう〈KHM 64〉
七一  千びき皮〈KHM 65〉
七二  小兎のおよめさん〈KHM 66〉
七三  十二人のかりゅうど〈KHM 67〉
七四  どろぼうの名人とその大先生〈KHM 68〉
七五  ヨリンデとヨリンゲル〈KHM 69〉
七六  三人のしあわせもの〈KHM 70〉
七七  人くい鬼
七八  六人男,世界を股にかける〈KHM 71〉
七九  狼と人間〈KHM 72〉
八〇  梨のこぞうはどうしても落ちない
八一  狼と狐〈KHM 73〉
八二  狐と名付を頼んだ奥さま〈KHM 74〉
八三  狐と猫〈KHM 75〉
八四  なでしこ(第一話)〈KHM 76〉
八四イ なでしこ(第二話)
八五  ちえ者(しゃ)のグレーテル〈KHM 77〉
八六  さしもの師とろくろ細工師の話
八六イ 木の馬
八七  としよりのお祖父さんと孫〈KHM 78〉
八八  水の魔女〈KHM 79〉
八九  めんどりの死んだ話〈KHM 80〉
九〇  のんきぼうず〈KHM 81〉



 

 金田鬼一訳『完訳 グリム童話 2』を読了。

 時間をかけてゆっくり味わっていると、わたくしなりに民話のパターンがずいぶんと整理できた。

 これは大きな収穫とほくそ笑む。


 268-272(ページ)はずいぶん参考になる部分が多い。

 
 グリム童話に明け暮れており、ここ数日間はたいして併読本無し。

 おまけに○○書の復習が全く進んでない。これは困った☆今日これからは机に向っておさらいせねばと腹をくくる。

 

 『完訳 グリム童話 1』岩波文庫 ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム 金田鬼一訳



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『暗闇の丑松』尾上菊五郎 中村福助 市村萬次郎 坂東八十助(現・三津五郎) 坂東彦三郎

2013-01-31 | TVで 歌舞伎・能楽


  『暗闇の丑松』


出演:尾上菊五郎 中村福助 市村萬次郎 坂東八十助(現・三津五郎) 坂東彦三郎
1998年
106分
カラー
年末年始は二ヶ月連続で“江戸の匂い”を感じさせる俳優・尾上菊五郎を大特集! 音羽屋ならではの颯爽とした芸風を凝縮した代表作をお届けする。 「瞼の母」「一本刀土俵入」など股旅物の創始者としてその名を知られた長谷川伸の名作。菊五郎の丑松、福助のお米、彦三郎の四郎兵衛でご覧頂く。 江戸の板前丑松にはお米という恋女房がいた。だがお米の母お熊は金欲しさから、二人を別れさせてお米を妾奉公させようとする。それを知った丑松はお熊と見張りの浪人を殺害してしまう。お米を兄貴分の四郎兵衛に預けた丑松は一人旅に出た。一年後、江戸へ戻った丑松は偶然、女郎になったお米と再会。お米は四郎兵衛に騙されて女郎に売り飛ばされのだと訳を語るが、耳を貸さない丑松。絶望したお米は…。 (1998年/平成10年11月・歌舞伎座)
 衛星劇場より



 またまたテレビで平成10年11月・歌舞伎座の『暗闇の丑松』を見る。

 中村福助さんの熱演ぶりには感心する☆


 いつも思うのだが…この芝居、上質な○○演劇のよう。だが、満足した。

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『佐倉義民伝』平成20年12月・歌舞伎座 松本幸四郎 中村福助 ★★★★★

2013-01-31 | TVで 歌舞伎・能楽



  『佐倉義民伝』

出演:松本幸四郎  坂東三津五郎 市川染五郎 坂東彌十郎 中村福助 市川段四郎
 全ての役者さんたちに

2008年(全2話)
105分
カラー
農民のために、わが身を捨てて立ち上がる正義と慈愛に満ちた宗吾の生き様が心を打つ傑作。三世瀬川如皐の名作を華やかな顔ぶれで。 下総佐倉の名主である木内宗吾(幸四郎)は、厳しい年貢の取立てを止めて貰おうと、領主の江戸屋敷に赴くが、その願いは聞き届けられず、将軍への直訴を決意する。この覚悟を知った渡し守の甚兵衛(段四郎)は、役人たちの命に背いて舟を出し、宗吾が家に戻れるよう計らう。そして宗吾は、妻のおさん(福助)や我が子たちと最後の対面を果たすが、これを見とがめた悪人の幻の長吉(三津五郎)が宗吾を訴人すると脅す。運よく難儀を逃れた宗吾は、降りしきる雪の中、おさんと我が子たちを振り切って江戸へ向かい…。 (2008年/平成20年12月・歌舞伎座)




 テレビで『佐倉義民伝』を見た。今月二回目。

 松本幸四郎さん、中村福助さんの大熱演

 言い回し方表情から、緊張して水荷はおれない緊迫の演技

 芝居とはこんなにも素晴らしいものだったのだと改めて感じる。


 幸四郎さんが家に入る。すると、家の中には冷気が立ちこめる。

 幸四郎さんが家を出て、雪道を歩く。大熱演で役者はさぞ熱かろうに、こちらまで肌寒く感じられる。

 見事だ…。


 これだけ気を抜かずにはじめから最後まで芝居調の動きや台詞を続けるのは、さぞ大変なことだろう。

 わたくしの十代の頃に比べて歌舞伎は観劇料が上がる一方だが、それ以上の芝居をなさっているなと感じた。


 劇中の利口な長男の台詞の中に『日本庭訓往来』を土産に頼んだと出てくる。

 庭訓往来物は古い文字で本の一部分だけ読んだことがある。

 新日本古典文学大系 52を開け、一度読んでみたいと思っていたが、なかなか思うように時間が取れない。

 芝居の中で懐かしい人に出会った気がした。


  

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『ミナミの帝王 劇場版 14 借金極道』監督 萩庭貞明 原作 天王寺大、郷力也 竹内力

2013-01-31 | 映画


  『ミナミの帝王 劇場版 14  借金極道』



監督 萩庭貞明

脚本 江良至、江良至
原作 天王寺大、郷力也

出演
 竹内力、山本太郎、天田益男、竹井みどり、いしのようこ(石野陽子)、志賀勝、いしのようこ、古本新之輔



 Riki Takeuchi  グループ魂を楽しみすぎて、どうにも我慢ができず

 すごーーく久しぶりで、ミナミの帝王を見たよ(^^)

 14 借金極道 も何度か見たことがあったよ。

 パチンコの偽カードの筋書き編。

 これって、水戸黄門とか遠山の金さんと同じつくりだね、

 悪者がこてんぱん。みんなが幸せになって 一件落着。

 こういったパターンって、民話にも多くでてくるよ。

 もちろん、グリム童話にも…ネ^^
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『わが母の記』

2013-01-29 | 映画


  『わが母の記』


監督・脚本:原田眞人
原作:井上靖
出演:役所広司 樹木希林 宮凬あおい 南果歩 キムラ緑子 ミムラ 三國連太郎
2011年
「わが母の記」製作委員会
119分
カラー
たとえ忘れてしまっても、きっと、愛だけが残る。 初めて知る母の想い。50年の時を経てつながる家族のストーリー 昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を、豪華キャストで描く親子の絆の物語。幼少期にひとりだけ両親と離れて育てられた小説家の伊上洪作。父は亡くなり、母・八重は物忘れがひどくなっていた。ある朝、感情を抑えられなくなった伊上は、初めて母と対決しようと問い詰める。だが、八重の口からこぼれたのは、伊上が想像もしなかったある想いだった…。 昭和の文豪・井上靖の自叙伝的小説を『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が映画化した話題作 第35回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門審査員特別グランプリ受賞 主演の役所広司を筆頭に、樹木希林、宮崎あおいら豪華キャストの共演で織りなされる親子の絆の物語
衛星劇場HPより



『わが母の記』を見た。

 こういった話は涙が出る予定(笑)なのだが、珍しく……。


 逆光のススキ数本やモミジの捉え方が素人っぽくって面白く感じました…か?。

 役所広司さんがどうあがいてもこの映画では作家には見えない。

 宮凬あおいさんとは親子に感じられない一面も…。

 役所広司さんはやたら若々しく、海岸に駆けつける時だけは老いを表現する為か白塗りで、目のまわりの地肌の茶色がゾンビのように感じた。

 宮凬あおいさんのカメラの構え方が、CMぽくってほくそ笑みました…か? 


 それでも 次の俳優さんたちには感心した。
  樹木希林さん
  赤間 麻里子さん 
  南果歩さん 
  キムラ緑子さん
  三國連太郎さん
  ミムラさん
  菊池亜希子さん
  三浦貴大さん
  
 特に奥様役の女優さんは年齢を追っての自然さをくずさない大熱演
   
 キムラ緑子さんの演技も印象深い

 三國連太郎さんの右手は力強く、印象に残る


 赤間 麻里子さん
  赤間 麻里子(あかま まりこ、1970年8月26日 - )は、日本の女優。神奈川県横浜市出身。身長161cm。JFCT所属。無名塾出身。
  夫は同じく無名塾出身で俳優の高川裕也
  高校卒業後、昭和音楽芸術学院(現・昭和音楽大学)ミュージカル科に入学。女優の木村多江とはクラスメートだった。 ミュージカル科を中退後、1989年から1998年まで無名塾に在籍。
  特技はクラシックバレエ・コンテンポラリーダンス(高校時代は新体操部)。 ダンスを学ぶために、ニューヨーク・ロンドン・パリを行き来する。パリでは空中ブランコのワークショップを専攻。
  2012年、映画『わが母の記』で役所広司演じる主人公の妻・伊上美津役を演じ、映画初出演を果たす。
フレッシュ・ペディアより


 この映画は期待が大きかっただけに、満足感に欠けた
               と、友人が申しておりました。
               あくまでも一個人の意見ですので、ご理解下さい。





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『外郎売』

2013-01-29 | ことのは


 『外郎売』


出演:尾上松緑 河原崎権十郎 坂東亀三郎 坂東亀寿 尾上松也 中村梅枝 中村萬太郎 尾上右近 片岡亀蔵 市村萬次郎 市川團蔵 坂東三津五郎
2011年
40分
カラー
お正月にふさわしい曽我狂言、早口の言いたてが見どころ聴きどころ。 遠くに富士を望む大磯の遊廓。工藤祐経が小林朝比奈やその妹舞鶴たちを従え廓で休息していると、小田原名物の外郎売に身をやつした曽我五郎がやって来る。祐経に評判の早口の言い立てを所望された五郎は、妙薬である外郎の故事来歴や効能を立て板に水の如く披露しながら、祐経への敵討ちの機を狙っているが、兄の十郎に時節を待てとたしなめられる。親を思う心を察した祐経は、狩場での再会を約束するのだった。 松緑の曽我五郎に、権十郎の朝比奈、萬次郎の舞鶴、松也の曽我十郎、三津五郎の工藤祐経ほかの出演でお届けする。 (2011年/平成23年11月・新橋演舞場)



『名作歌舞伎全集』(東京創元社)で早口言葉を言ってみたが、なかなか難しくって…
 おまけに仕草までつけると、頭は真っ白となりまする☆


 拙者 親方と申すは
 お立合いの中(うち)にご存知のお方もござりましょうが
 お江戸を発(た)ってニ十里上方
 相州小田原一色町をお過ぎなされて
 青物町を登りへおいでなさるれば
 欄干橋虎屋藤右衛門(らんかんばし とらや とうえもん)
 只今は剃髪致して円斎(えんさい)と名乗りまする。

 元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで
 お手に入れまするこの薬は
 昔、珍(ちん)の国の唐人(とうじん) 
 外郎(ういろう)という人
 わが朝(ちょう)へ来たり
 帝(みかど)へ参内(さんだい)の折から
 この薬を深く籠(こ)め置き
 用ゆる時は一粒(いちりゅう)ずつ
 冠(かんむり)の隙間より取り出(いだ)す。

 依(よ)ってその名を帝(みかど)より
 透頂香(とうちんこう)と賜る)。

 即ち文字(もんじ)には
「頂(いただ)き・透(す)く・香(にお)い」
 と書いて、とうちんこうと申す。

 只今はこの薬
 殊の外(ことのほか)
 世上(せじょう)に弘(ひろ)まり
 方々(ほうぼう)に似看板(にせかんばん)を出(いだ)し
 イヤ
 小田原の
 灰俵の
 さん俵の
 炭俵の
 といろいろに申せども
 平仮名をもって「ういろう」と記(しる)せしは
 親方円斎ばかり

 もしやお立合いの中(うち)に
 熱海か搭(とう)の沢へ
 湯冶にお出(おいで)なさるか
 又は伊勢御参宮(ごさんぐう)の折りからは
 必ず門違い(かどちがい)なされまするな。

 お登りならば右の方(かた)
 お下りなれば左側
 八方(はっぽう)が八つ棟(やつむね)
 表が三つ棟(みつむね)
 玉堂造り(ぎょくどうづくり)
 破風(はふ)には
 菊に桐の薹(とう)の御紋を
 御赦免(ごしゃめん)あって系図正しき薬でござる。

 いや最前(さいぜん)より 
 家名の自慢ばかり申しても
 ご存知ない方には
 正身(しょうしん)の胡椒の丸呑み
 白河夜船(しらかわよふね)。

 さらば一粒(いちりゅう)食べかけて
 その気味合いをお目にかけましょう。

 先(ま)ずこの薬をかように一粒(いちりゅう)
 舌の上にのせまして
 腹内(ふくない)へ納めますると
 イヤ
 どうも言えぬは
 胃・心・肺・肝(い・しん・はい・かん)がすこやかになって
 薫風(くんぷう)喉(のんど)より来たり。
 口中(こうちゅう)微涼(びりょう)を生ずるが如し。
 魚鳥(ぎょちょう)・茸(きのこ)・麺類の食い合わせ
 その外(ほか)万病(まんびょう)速効ある事
 神(かみ)の如(ごと)し。

 さてこの薬
 第一の奇妙には
 舌のまわることが
 銭独楽(ぜにごま)がはだしで逃げる。

 ひょっと舌がまわり出すと
 矢も盾もたまらぬじゃ。

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16:『完訳 グリム童話 1』岩波文庫 ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム 金田鬼一訳

2013-01-28 | 読書全般(古典など以外の一般書)



   16: 『完訳 グリム童話 1』岩波文庫
      ヤーコプ・グリム ヴィルヘルム・グリム 金田鬼一訳



 第一巻「靴はき猫」338ページ

1979年07月

著者/編集: ヤーコプ・グリム
       ヴィルヘルム・グリム

金田鬼一 訳
 金田 鬼一(かねだ きいち、1886年12月10日 - 1963年11月1日)は日本のドイツ文学者、翻訳家。日本にグリム童話を紹介し、NHKラジオドイツ語講座の講師をも担当した。
 帝室博物館職員の息子として東京に生まれる。京華中学校から第一高等学校を経て、東京帝国大学文学部独文科卒業。その後ドイツ留学中、第一次大戦勃発のため留学期間を短縮して帰国。 第四高等学校教授の後、学習院高等科教授となり、成蹊高等学校(1939 - 42年)などでも講師を務めた
。(ウィキペディアより)


完訳 グリム童話 1-5

岩波書店

岩波文庫

386p 800円

第50刷(2008年)




目次

1 蛙の王さま(一名)鉄のハインリヒ<HEM 1>
1イ 蛙の王子
2 猫とねずみとお友だち<HEM 2>
3 マリアの子ども<HEM 3>
4 こわがることをおぼえるために旅にでかけた男の話<HEM 4>
5 狼と七ひきの子やぎ<HEM 5>
6 忠臣ヨハネス<HEM 6>
7 夜うぐいすとめくらとかげの話
8 うまい商売<HEM 7>
9 奇妙な楽人<HEM 8>
10 ほうちょうをもった手
11 十二人兄弟<HEM 9>
12 ならずもの<HEM 10>
13 兄と妹<HEM 11>
14 野ぢしゃ(ラプンツェル)<HEM 12>
15 森のなかの三人一寸ぼうし<HEM 13>
16 糸くり三人おんな<HEM 14>
17 ヘンゼルグレーテル<HEM 15>
18 三まいの蛇の葉<HEM 16>
19 白へび<HEM 17>
20 わらと炭とそらまめ<HEM 18>
21 漁夫とその妻の話<HEM 19>
22 いさましいちびっこのしたてやさん<HEM 20>
23 灰かぶり<HEM 21>
24 なぞなぞ<HEM 22>
25 子どもたちが賭殺ごっこをした話
26 はつかねずみと小鳥と腸づめの話<HEM 23>
27 ホレのおばさん<HEM 24>
28 七羽のからす<HEM 25>
29 赤ずきん<HEM 26>
30 ブレーメンのおかかえ楽隊<HEM 27>
31 死神とがちょうの番人
32 唄をうたう骨<HEM 28>
33 黄金の毛が三ぼんはえている鬼<HEM 29>
34 しらみとのみ<HEM 30>
35 手なしむすめ<HEM 31>
36 ものわかりのいいハンス<HEM 32>
37 三いろの言葉<HEM 33>
38 靴はき猫
39 ちえ者エルゼ<HEM 34>
40 天国へ行ったしたてやさん<HEM 35>
41 おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と相棒ふくろからでろ<HEM 36>
41イ おぜんと驢馬とこん棒
42 おやゆびこぞう<HEM 37>




 先日読んだ『ベスト・セレクション 初版 グリム童話』(白水社 グリム兄弟 吉原 高志・吉原 素子 (翻訳))が面白かったので、今回は岩波文庫『完訳 グリム童話 1』を読む。
 一日中本書を開けていたが、丸二日の時間を要した。

 何度も読んでいるグリム童話だが、訳者によって口調が違ったり解釈が違い、面白いなと感心する部分は多い。
 金田鬼一訳のグリム童話は古い言い回しが度々使われ、本当におじいちゃまに読んでいただいている気分を味わえる。また芝居調の言い回しが多く、多少歌舞伎の好きなわたくしの心は高鳴る。
 中には演じられるなら先日お亡くなりになった中村勘三郎さんしかないのではないかと思われる言葉内容の話も二、三あり。
 また、歌舞伎役者の俳優際のお芝居にアレンジすれば面白いかなと思う話もあった。

 本書はじめにはグリム童話の定義が詳しくのべられている。
 また、山東京伝『異制庭訓』(いせいていきん)にある「祖父祖母之物語」(じじばばのものがたり)にも触れられ、金田鬼一さんの話の面白さに興味を持った。
 
 山東 京伝(さんとう きょうでん、宝暦11年8月15日(1761年9月13日) - 文化13年9月7日(1816年10月27日)は江戸時代の浮世絵師、戯作者。本名は岩瀬醒(さむる)。一説に排田または灰田。狂歌名を身軽折輔と号した。幼名は甚太郎。通称は京屋伝蔵または田蔵。字は伯慶。後に酉星(有儕)。山東庵、山東窟、山東軒、珊洞散士、鼯鼠翁、臍下逸人、洛橋陳人、甘谷、菊亭、菊軒、菊花亭と号す。父は岩瀬伝左衛門。合巻作者の山東京山は実弟。黄表紙・狂歌作者の黒鳶式部(実名よね)は実妹。
 寛政の改革で手鎖の処罰を受けたことで知られる。
(ウィキペディアより)

 流石にヨーロッパ(ドイツ)のはなしとあって、ヨーロッパ絵画との共通点が見られる。
 王子等が森の中等で出会った物理的に何らかの多少不自由な美しい女の子と出会い城へ連れ帰って寵愛するといった話は多い。洋画の中でも宮殿等でそういった方達に美しい衣服を着せてかわいがるといった文化が盛んだったことが見て取れる。これ考えると、納得がいく。童話では後に結婚といったハッピーエンドを迎えることが多い。

 日本の昔話も同様だが、童話の結びの決まり文句というのがある。  (172ページ)
    はつかねずみがやってきた。おはなしはおしまい
    うたはおしまい。あそこでねずみがはねている
    お話はおしまい。あそこのねずみがあるいている。まっかなおべべをきているよ。さあさあ、おつぎのおはなしが、はじまり!はいまり!
    これでおしまい
    あたしのおはなしはこれでおしまい
    壷はからっぽ
    うたはおしまい。おどりはおしまい。ねえちゃん、お花をもってきて、おいらにはなわをあんどくれ

    
 口承文芸や昔話って面白いですね(*^D^*)
    あたしのおはなしはこれでおしまい…

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力力まつげ   (2景)

2013-01-28 | お出かけ






Riki Takeuchi  グループ魂



Kyary Pamyu Pamyu - Tsukematsuke



  大阪 天王寺動物園
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『花のお江戸の法界坊』久松静児監督 1965年 フランキー堺 伴淳三郎 三木のり平

2013-01-27 | 映画


 『花のお江戸の法界坊』

監督:久松静児
脚本:小国英雄
出演:フランキー堺 岡田茉莉子 淡路恵子 榊ひろみ 榎本健一 三木のり平 有島一郎 伴淳三郎 田崎潤
1965年
東京映画
95分
カラー
法界坊は、江戸浅草観音の境内で物乞いをして生計を立てる陽気な人気者。しかし、不景気のせいで、いつしか本所のハキダメ長屋の住人に。そんなある日、法界坊が、悪人から少女を救い長屋にかくまったために大騒動が持ちあがる。フランキー堺と伴淳の掛け合いが絶妙な爆笑人情時代喜劇。



『花のお江戸の法界坊』を見る。
 歌舞伎『法界坊』とはずいぶんと筋書きが違う。
 しかし映画『花のお江戸の法界坊』は初っぱなからこれでもかこれでもかと歌舞伎の有名な演目を二桁はつなぎあわせてられており、面白くてならない。

 伴淳三郎さんの地獄耳の聞こえる時と聞こえないとの台詞の間は絶妙。
 三木のり平さんと榎本健一さんは出てこられるだけでもニンマリと笑ってします。味付け海苔か花らっきょうが食べたくなってきた。
 フランキー堺さんは濃い演技だがぬくところはぬかれて、やはり上手い俳優さんだったのだと今回も思った。フランキー堺さんの映画はニ、三度見たが、いずれも大笑いさせていただいた。
 田崎潤さんが出演されていた。重厚なお顔立ちと演技なのに、喜劇。このアンバランスは結構癖になりそう。田崎潤さんはこういった役にも多く出ておられるのだろうか?
 昔の映画はなぞだらけ☆
 古い映画を見ていると目鼻立ちのしっかりした女優さんたちが多く、それぞれ個性的で美しいなと感じる方が多い。

 

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15:『ベスト・セレクション 初版 グリム童話』白水社 グリム兄弟 吉原 高志・吉原 素子 (翻訳)

2013-01-25 | 読書全般(古典など以外の一般書)

     

 15: 『ベスト・セレクション 初版 グリム童話』
     白水社 グリム兄弟 吉原 高志・吉原 素子 (翻訳)

     

 グリム兄弟 (著) Grimm Br¨uder (原著)
 吉原 高志 (翻訳) 吉原 素子 (翻訳)

 1998/10
 グリム兄弟自身によって書き替えられる前の「初版」には、読むものの心をゆさぶる「物語の力」があふれている。30数話を厳選し、当時の画家たちによって描かれた素敵な挿し絵(カラー多数)とともに贈る贅沢な1冊。

 グリム兄弟自身によって書き替えられる前の「初版」には、読むものの心をゆさぶる「物語の力」があふれている。30数話を厳選し、当時の画家たちによって描かれた素敵な挿し絵(カラー多数)とともに贈る贅沢な1冊。

目次:
かえるの王さま または鉄のハインリッヒ
狼と七匹の子やぎ
十二人兄弟
兄と妹
ラプンツェル
ヘンゼルとグレーテル
旅に出たわらと炭とそら豆
漁師とおかみさんの話
灰かぶり
子どもたちがごっこをした話
ホレおばさん
赤ずきん
三本の金の髪の毛をもつ悪魔の話
長靴をはいた牡猫
ハンスのトリーネ
おぜんよごはんのしたくと金貨を出すろばと袋と棍棒の話
小人たちの話
コルベスさま
いばら姫
白雪姫
馬鹿のハンス
ルンペルシュティルツヒェン
青髭
千匹皮
夏の庭と冬の庭
めんどりの死
貧乏人と金持ち
がちょう番の娘
悪魔の煤けた相棒
おいしいお粥
ハンス針ねずみぼうや
わがままな子どもの話
長い鼻
踊ってすりきれた靴
金の鍵


 ウィキペディアより ▼
『グリム童話』がはっきりした成功を収めたのは、1837年に、出版社をゲッティンゲンのディーテリヒス社に変えて出された第3版からである。その後『グリム童話』はいくつかの話を加えたり入れ替えたりしつつ、兄弟の生前に7版まで改訂された。収録話数の変遷は以下のようになる。
初版(1812年-1815年) - 156篇(第1巻86篇、第2巻70篇)
第2版(1819年) - 161篇(第1巻86篇、第2巻75篇)付:「子供の聖者伝」9篇
第3版(1837年) - 168篇(第1巻86篇、第2巻82篇)付:「子供の聖者伝」9篇
第4版(1840年) - 178篇(第1巻86篇、第2巻92篇)付:「子供の聖者伝」9篇
第5版(1843年) - 194篇(第1巻86篇、第2巻98篇)付:「子供の聖者伝」9篇
第6版(1850年) - 200篇(第1巻86篇、第2巻114篇)付:「子供の聖者伝」10篇
第7版(1857年) - 200篇(第1巻86篇、第2巻114篇)付:「子供の聖者伝」10篇


「グリム童話」の初版が刊行されてから、
           2012年で200周年☆(古事記:1300年 方丈記:800年)
           2013年…201周年☆


 

 拙ブログ開設後も『初版 グリム童話集(全4巻)』( 吉原高志、吉原素子訳、白水社、1997年)をはじめ『本当は怖い』シリーズや旅関連など複数本でなんども読んだグリム童話。

 今回は白水社の『ベスト・セレクション 初版 グリム童話』で楽しむ。

 昔話や心理学や比較民俗学に多少興味のあるわたくしは、そちらの方向から読みといてみた。

 例えば「千匹皮」では日本の蓑「笠地蔵」「天狗のうちわ」等との類似点や相違点。動物の皮やマント・蓑の持つ魔力を想像して楽しむ。

 グリム童話は心理状態も面白く感じ、昔読んだ心理学関係の内容を思い浮かべながら遊んでいた。


 本書はベスト・セレクションというだけあって有名な知っている話ばかりだが、グリム童話は読む度にワクワクする。

 あまり面白いので、次は岩波文庫『完訳 グリム童話集』1-5巻(金田鬼位置訳 1979年)を読んでみたい。


 長靴をはいた牡猫 
 モーリッツ・ファン・シュヴァント 1849


 ラプンツェル 
 オットー・シュペクター 1857 

コメント (4)
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ピアノつながりで映画二本を見る…『ラフマニノフ ある愛の調べ』『神童』

2013-01-24 | 映画



 ピアノつながりで映画二本を見る…『ラフマニノフ ある愛の調べ』『神童』


     
     ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
     (urmnaf100 様)
     アルトゥール・ルービンシュタイン(P) 
     ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 1971年

     『ラフマニノフ ある愛の調べ』{/hikari_blue/


ラフマニノフ ある愛の調べ
Ветка сирени

監督 パーヴェル・ルンギン
脚本 マイケル・ドゥナエフ
ルシンダ・コクソン
パーヴェル・フィン
製作 ジミー・ドゥ・ブラバン
マイケル・ドゥナエフ
ミハエル・シュリフト
セルゲイ・シュマコフ
製作総指揮 イラン・ジラード
出演者 エフゲニー・ツィガノフ
音楽 ダン・ジョーンズ
撮影 アンドレイ・ジェガロフ
編集 ポール・カーリン
製作会社 Thema Production
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
公開 2007年6月22日
2008年4月19日
上映時間 96分
製作国 ロシア[1]
ルクセンブルク[2]
言語 ロシア語

偉大な作曲家でありピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフの愛の軌跡を描く感動作 彼が生み出した数々の名曲にまつわる秘話がドラマティックに描かれる 天才ピアニストにして天才作曲家セルゲイ・ラフマニノフの“あの名曲”は、こうして生まれた─ 時代を超えて、今も私たちを魅了する名曲を生み出したラフマニノフは、驚くほど波乱に満ちた生涯をおくった。裕福な生家の没落、恩師との決別、初めての交響曲の失敗、作曲家生命の危機、ロシア革命と亡命、アメリカでの第2の人生──次々と襲いかかる運命の嵐のただ中で、彼はなぜ、永遠に残る名曲を書くことができたのか? そこには、秘められた愛の物語があった…。

 映画『ラフマニノフ ある愛の調べ』は映像といい音楽といい筋書きといい、好きかもしれない…
 心理状態の表し方もフランシス・ベーコン(画家の方ね^^)であったり、セザンヌであったり…
 エフゲニー・ツィガノフさんの苦悩の表情といい、ピアノを弾く様子といい、ステキ☆

『ラフマニノフ ある愛の調べ』で琴線に触れたのはロシア革命家の女性。
 自分は愛されてないとしりつつ、愛した男性を助ける瞬間、涙が溢れ出た。
 始めの恋人の立ち去る冷酷さには恐れ入ったけれど、女性的心理ってわかるような気がするな。革命家っていえば強いイメージだから、こんなに繊細で愛情豊かだとほろりときちゃうのね。 
 上が引き金となって、二度目の涙は家に戻り自分を取り戻し、最後のライラックを植える男性と家族。良かった良かったって感じ。
 この映画って、女性の方が見る方が得点高いのかなって気がするけど、どうでしょう?

 ロシア映画も好きだし、曲も良いし^^
 全体に評価が低いようでしたが、わたくしは好みの映画でした☆

 今夜はラフマニノフに加えて オーマンディ指揮(複数作曲家)をいっぱい聞き続けています^^

 

     『神童』

衛星劇場 HP ▼
監督:萩生田宏治
原作:さそうあきら
脚本:向井康介
出演:成海璃子 松山ケンイチ 貫地谷しほり 手塚理美 甲本雅裕 西島秀俊 柄本明
2007年
「神童」製作委員会:ピクニック ビターズ・エンド バップ ミュージック・オン・ティーヴィー
121分
カラー
さそうあきらの同名コミックを原作に『帰郷』の萩生田宏治が映画化 天才ピアニストの少女と音大を目指す青年の心の触れ合いをみずみずしいタッチで描く 原作はさそうあきらの傑作漫画『神童』。クラシックファンから熱烈な支持を集めているロングセラー作品。ピアノの才能に恵まれ“神童”ともてはやされながらも自らの才能をもてあましている13歳のうた。ある日、落ちこぼれの音大受験生ワオと出会い、音楽を通じた人々との、繋がりの温かさに目覚めていく…。


 映画『神童』、かなりおもしろくく、途中から涙がとまりませんでした。
 成海璃子さんは美しく表情がたいへん印象的でした☆



『ラフマニノフ ある愛の調べ』『神童』の二本とも満足できる映画でした☆
 ラッキー

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『松竹梅湯島掛額~吉祥院お土砂・櫓のお七』『元禄忠臣蔵~御浜御殿綱豊卿』

2013-01-24 | TVで 歌舞伎・能楽


  『松竹梅湯島掛額~吉祥院お土砂・櫓のお七』『元禄忠臣蔵~御浜御殿綱豊卿』放送日順




 『松竹梅湯島掛額~吉祥院お土砂・櫓のお七』

 衛星劇場 HPより ▼
出演:中村吉右衛門 中村福助 中村錦之助  中村玉太郎 中村歌江 大谷桂三 澤村由次郎 中村歌昇(現・又五郎)  中村歌六 中村東蔵
2009年
85分
カラー
〝お土砂〟と通称される喜劇と〝櫓のお七〟が楽しめる趣向あふれる舞台。 木曽から源範頼が攻めてくるというので、吉祥院には「紅長」の愛称で親しまれている紅屋長兵衛(吉右衛門)、八百屋久兵衛の娘お七(福助)、母おたけ(東蔵)らが逃れてくる。お七は吉祥院の小姓吉三郎(錦之助)に心を寄せているが、母や吉三郎の若党十内(歌昇=現・又五郎)に恋が叶わないことを告げられる。落ち込むお七を紅長が慰めるところへ釜屋武兵衛(歌六)と共に長沼六郎(桂三)がお七を範頼の愛妾にするため訪れるが…。 八百屋お七の話を軸にして、前半は喜劇、後半は人形振りの舞踊と、異なる趣向を楽しめる作品。 (2009年/平成21年9月・歌舞伎座)


 2009年のこの演目、何度見ても面白いわ!

  『元禄忠臣蔵~御浜御殿綱豊卿』

 衛星劇場 HPより ▼
出演:片岡仁左衛門 中村芝雀 市川染五郎 澤村宗之助 市村萬次郎 片岡秀太郎 中村富十郎
2009年
歌舞伎座
93分
カラー
徳川綱豊と富森助右衛門の緊迫した肚の探り合いや真山青果作品ならではの台詞の応酬、舞台面の色彩的な美しさなど、見どころの多い新歌舞伎の名作。 次期将軍の徳川綱豊(仁左衛門)は、寵愛するお喜世(芝雀)たちと浜遊びに興じ、政に関心がないよう装っている。しかし学問の師である新井勘解由(富十郎)には、赤穂の浪人たちに仇討ちをさせてやりたいとその心中を明かしていた。一方、お喜世の兄で、赤穂の浪人である富森助右衛門(染五郎)が浜遊びの見物を願い出るので、綱豊はこれを許し、仇討ちの意志があるかどうかを探ろうとする。やがて助右衛門は、今日の宴に招かれた吉良を襲おうとするが、綱豊がこれを防ぎ、その軽率な振る舞いを叱り、諭すのだった。 (2009年/平成21年3月・歌舞伎座)


 2009年のこの芝居、何度見ても満足するわ!
 前回(今月)も書いたけど、仁左衛門さん、格好良すぎ!
 グラムファッションやハードロックが好きだったわたしにはたまりません…なんて書けば、またおしかりを受けるかも…。



 しかし劇場にも行かず、テレビだけでようこんなにころころ遊べますこと!

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トリトリトリ   (15景)

2013-01-23 | お出かけ


  トリトリトリ

































   2013年1月  大阪 天王寺動物園


コメント (2)
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カバくんと こども  (2景)

2013-01-23 | お出かけ



  カバくんと こども










   2013年1月  大阪 天王寺動物園



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14: 『国宝六道絵』 泉 武夫/加須屋誠/山本聡美 編著 金井杜道 撮影 中央公論社

2013-01-22 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風


 14:『国宝六道絵』

[大型本]

 泉 武夫/加須屋誠/山本聡美 編著
 金井杜道 撮影

 中央公論社
 滋賀県大津市聖衆来迎寺に伝わる国宝六道絵十五幅全てを大判のカラー図版と、各幅の詳細な場面解説を行う。三名の研究者による「伝来と研究史」「技法と表現」「図様と位置づけ」に関する論文を掲載。『往生要集』などの関係資料を収録した、美術史だけでなく仏教史、中世史においても重要な第一級史料研究の決定版。

 ¥ 37,800

 B4判上製函入
 口絵176頁
 本文204頁

目次 :
 図版 六道絵(等活地獄幅/ 黒縄地獄幅 ほか)
 論考(伝来と研究史 国宝「六道絵」の修復と移動/ 技法と表現 六道絵の作風と絵師の分類 ほか)
    全場面解説(等活地獄幅/ 黒縄地獄幅 ほか)/
    資料(『六道絵旧軸木修理銘』/ 『六道繪像修覆記』 ほか)



『国宝六道絵』から「図版 六道絵」(口絵176頁)
         「論考」本文204頁うち20頁ほど


 滋賀県聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)
 国宝六道絵 餓鬼道幅
(わたくしのスキャン…部分 上1/3無し)



 大型でかなり重い『国宝六道絵』から主に「図版 六道絵」(口絵176頁)を見て読んで楽しむ。

 絵巻物(複数 本)や奈良県長岳寺の絵解きや京都龍谷大学美術館『絵解きってなぁに』でここのところ気になっていた六道絵

 朝から晩迄楽しみ続けてようやく図版部分だけを読了


 中央公論社説明にもあるように、滋賀県大津市聖衆来迎寺に伝わる国宝六道絵十五幅全てを大判のカラー図版と、各幅の詳細な場面解説されている。

 この聖衆来迎寺に伝わる国宝六道絵十五幅というのがまた格別に美しい。

 中央公論社の印刷も気合いが入っていて、見ても見ても見飽きないし、構図的に視線がくるくると回り遊べ、話を想像するのもこれまた格別。

 六道絵の内容を図版でも詳しくのべられ、嬉しいことに小さく別枠に輪郭が描かれ番号打ちがされ、個々をわかりやすく解説されている。各大写真が多いので、絵や詞書もじっくりと見ることができる。

 昨夜夜中は家族に多くのページを説明。次に帰ってきた娘にも六道絵を解説する。子は中学高校は仏教系の中高一貫教育。なので、結構よく知っていた(笑


 この本は図書館からお借りした物。二週間で延長がきかないため論考を読むには再度お借りせねばならない。

 20頁ほどは読んでみたがかなり難しそうだ。だが、以前読んだ絵巻物(本)ももう一度しっかり読みたいので、わかる部分だけでも読んでおきたい。

 電車を乗り継ぎ、図書館に直接行って再度お借りする手続きをとろうかと考えいる。

 
 図版(前半)だけとはいえ選んで楽しんで良かったと思う一冊

 興味のある方には是非おすすめ致します☆





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