御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

ジュっ

2010-05-02 15:39:33 | スケッチ
このところ、夕日がとても綺麗です。

水平線に囲まれていても、水平線に落ちる夕日にはなかなかお目にかかれません。
それがココ連日、ジュって落ちるんです。

ジュっ。

うぎゃ~~☆

2010-05-01 16:20:19 | スケッチ
右近の桜を写真にも収めようと、カメラを抱え斜面をうろついた際に、
不用意に足をかけた岩が思いのほか小さく、
地面から転げてくれました。;o;
不意を食らって、私も転げ。。。と、いっても、
たいした高さでも斜面でもなかったため、無事。

・・・だったのは私ダケ。
カメラが壊れてしまいました;TmT;
絞りがピンホイール状態のまま、ウンともスンとも言いません☆

「もう一度、転げれば?」とか、

言うなぁあ☆☆☆

うこんのさくら

2010-05-01 16:18:04 | スケッチ
「右近の桜」か?「左近の桜」か?
どちらから見て右?左??
そもそもなんで桜と橘???
毎年、おひな様を飾る際に、ふと心を過る疑問。

鬱金とも書かれる、右近の桜。
薄黄緑色の桜。

今年御蔵で、初めて実物を見ました。
大島桜に比べ、少し遅め。
時期も少し長め。
その薄黄色い姿を描いてみたくなり、
晴れの日を狙って、スケッチに行ってきました。

くるりん、と丸まった花弁。
大きい花弁の内側に、何層か重なる小さい花弁。
芯から色を吸わせたかのような、ボタン色に染まった花筋。
大島桜のように、少し茶色い、柔らかそうな葉も色を添え、
見慣れた桜と同じと、俄には考えられない風情です。

少し肌寒い半日。
どんな絵に仕上げましょうね。

エビネの塗り絵

2010-04-24 08:56:09 | スケッチ
デイや入浴サービスを行っている「中里」で、お手伝いを頼まれました。

利用者の方々が、月に数回、絵を描く際に、
何が使い易いか、その方法は?等々を、
介護サービスを行っている方と相談して決め、当日も付き添うというもの。
私が絵描きだということで、白羽の矢を立てて下さった模様。

・・・なにをして、さしあげられるんだろう・・・?

御蔵の高齢者の方々は、とてもお元気です。
晴れてさえいれば、朝早くから畑に行き、作業。
20kgの堆肥袋も、ヘタすりゃ担いで持っていってしまいそうな程、
元気がミナギっていらっしゃいます。
身体を動かすばかりでなく、島の流行や話題にも敏感。

畑を手伝う私の手元が危ないと、鮮やかなお手並みを見せてくださる。

島での料理方法を尋ねると、あれこれ教えてくださった後で、
「アンタがた若い人たちには、もちっと固くってもイイかもしれねぇな」
と、そんなことまで気を配ってくださる。

まだ越して間もない頃、道ばたでスケッチしている私を見つけ、
「アンタ絵描きだな。オレは大地主だ。描け!」
と、発破をかけてくださった方もいらっしゃいましたっけ。。。;^^

確かに、お若い頃の水汲みや、黄楊背負いの重労働により、
今は身体が思うように動かせない方も、いらっしゃることは確か。。。
しかし、中身は超 !!!!!!!! お元気です。

その方たちに、してさしあげられることはなにか・・・?

丁度、東京から黄楊で葉書を作るワークショップがあるということで、
その葉書に、この季節に咲くエビネ蘭を描いたらどうか?
ということになりました。

「あ~、でもお年寄りたちは『描けねぇ!オメェ描け!』って言われると思いますよー」
「塗り絵にしましょう」

。。。「塗り絵」。。。;;-_- デスかぁ。。。

うむむむ~~~~~☆

実は、私が昔から、どうも苦手としているのが、この分野。
幼い頃には塗り絵ができず・・・いや、できずというよりは、やりたくなく、
線のとおりに塗ったり、同じことを繰り返したり、
何よりも、見本通りに描けというのが、耐えられませんでした☆

だから、先頃から巷に反乱する「大人の塗り絵」などという分野も、
#っなんて個性を無視したオーボーな商品!大人をナメちゃイカン☆☆☆
と、本屋でひとり、勝手にムカついたり。。。

それを、私がするのかぁ? どーする?私!?

。。。

数日、迷っていましたが、
島のお年寄りたちは、
もしかして絵の具さえ触ったこともないかもしれないこと、
好奇心は旺盛ながら、実は恥ずかしがり屋なこと、
等々を伺い、決心。

♪ナメた塗り絵じゃなきゃイイんだ♪

簡単に紙すきのできるキットで作った黄楊の紙ができました。
塗り絵をするのは「エビネ祭り」で、です。

エビネ祭りの日までの二日間、作業日を頂き、
以前、私がスケッチしたエビネ蘭をアレンジし、葉書大に作画。
エビネは花が小さいのですが、花茎や蕾にとても綺麗な諧調があります。
12色セットのクレパスは柔らかく、混色が容易なので、
その諧調をできるだけ再現するように、見本用も用意しました。

利用者の数、14人、紙の数も14枚。
黄楊紙は脆く厚みが一定でないため、コピーができません。
オソロシイことに、失敗も許されません☆
一枚一枚手描きでしたが、一本一本の線を大切に描きました。

・・・ん?ロハですロハ。

事前に出来上がった見本と線書きの塗り絵台を、何人かに見て頂きました。

「はれ~綺麗だな~」
「はれ~こげなもん、もったいねぇ」
「オレは7枚欲しいなっ」←いや、コレは無理;;

誰よりも御蔵を愛しているのもこの方々です。

「御蔵の黄楊の紙に、御蔵のエビネ蘭を描くだんキャ♪」
「もちっとエビネが長けりゃ立派だったなぁ」←葉書だもん、無理!!


今日はエビネ祭りの日。
どんな塗り絵ができるでしょう?
もちろん私もそばで付き添いますが、手は出しませんよ~♪
ああ、どんな塗り絵ができるのか?
ものすごく楽しみです!!!

あ・か・る・~いっ♪

2010-04-23 16:33:24 | スケッチ
遂に!電気がつきました♪

・・・いやいや、こういう言い方をすると、
「いままで電気すらなかったんきゃー☆」などと誤解を招きます。

電気はついてました。
・・・ついていたというか、引いてあったというか、通電していたというか。
電気はあったのですが、もともとの電気器具は、

暗い円形蛍光灯20W
少し明るい蛍光灯40W    ・・・ダケ。

はっきり言って、水洗トイレの方が光っていたもんね ← しつこい;;

セルフリノベーション(←こんな言い方あるんですか?)で、やろうとしても、
さすがに家全部の電気系統はちっとコワい。
今まで、ちょっとしたコンセントとか、電気器具とかの修理は経験済みながら、
3回ほど、感電とかしていますし。。。☆
日本の電圧では、そんなにショックは強くありませんが、
銀紙噛んだ時~~☆みたいな感触が手先に残るのは、できれば避けたい。
「た」さんにお願いしました。

やって頂く際に、よくよく拝見してはいるのですが、
なんかよくわかりません。
スイッチは片線でイイ、とか云々・・・はて?

もともとこの家の電圧は、ほぼ最低レベルの15Aしかありません。
去年末にベッドルーム、居間、トイレ、お風呂場,台所など、
ほとんどの電気は、支障がないくらいに、つけて頂いていたのでしたが、
アトリエの電気が40Wしかなかったのでした。
注:こう言うと、なにやら部屋がいっぱいあるように思われるでしょうが、
  ウチはワンルーム、ベッドルームは中二階(屋根裏)。
  トイレ、バスのみ別っス。

節電と、むーでぃーな演出のため、←ウソ
居る部屋は、そんなに明るくなくても構いません。
しかし!アトリエは明るくしたい!
暗い場所で描いた作品は、どことなくパワーが足りません。
雰囲気があって、とか、サラッとした感じで、とか、
そういうことではなく、薄い感じがしてしまう。
搬入の際に自分の作品を開けて、そのあまりの薄さにギョッとしたこともあります。
暗いアトリエは禁物なのですにゃ。

そして今日、アトリエに今までの2.3倍の電気がついたのでした♪
ま、それでもまだまだ電気工事が終わった訳ではない。。。
物資がないので、今度内地で部品を調達してこなくっちゃー☆

それは?

2010-04-20 12:57:17 | スケッチ
スケッチしているところへ、人が通りかかりまして、
「風景を切り取っているんですね」と、言われました。

ダレも居ないつもりでいた山の中で、ダレカに出会う。
こんなにコワいことはありませんっ☆

そのコワさも手伝って?、か?、失礼ながらとっさに、
「違いますよー」と、答えてしまいましたが、
その時は、なぜ違うのか?どう違うのか?
よく、わかりませんでした。

・・・風景をどうしたいの?ワタシ??
。。。

本画を描く際、私は写真からは描きません。
写真を資料として使うことはあっても、あくまでも補助。
スケッチを重ね、描きたいことを絞り込んでからでしか、作品にできません。

スケッチをするうちに、見えなかったモノが、見えてくることもあります。
初め気に入っていたところではないところが、
クローズアップしてくることも、稀ではありません。
その軌跡をスケッチブックに刻み、
それを基に、作品を制作します。
制作を続けるうちに、いつしか身についていたやり方。。。

帰り道、ぼんやりと、そんなことを思い出しながら、
ふ・と、私が描きたいモノは、時間なのかもしれないと思いました。

空気のにおい、通りかかる鳥や風、波の音。。。
そこにある森羅万象を、ともに過ごす。
時間をかけて描くうちに、それらすべてが手伝って、
いつしか画面に現れるような気がします。

私は、そのモノたちと、
時間を再度、共有したいのかもしれません。
その「時」を味わいたいので、私はスケッチを重ねるのかもしれません。

今更ながら、そんなことを再認識できた。
そんな日でした♪

真緑の沢

2010-04-19 17:55:21 | スケッチ
夏のグループ展に何を出品しようか悩んでいました。

せっかく島に越したのだから、島の絵・・・とはいえ、
取材不足で、本画に出来るモノはまだまだ・・・、
しかし、締め切りがある物ですし・・・、
なんてブツブツも、そろそろ限度じゃー☆

かなり前からボロ沢には通い、スケッチを繰り返していたので、
あそこなら描けるかも。。。

久々に行ったボロ沢。
・・・なんでボロか?は誰に聞いてもまだわかりません。

さて、ここでひとつ島の昔話を。

時は江戸時代。
花のお江戸に、材木問屋「白子屋」がありました。
主人の名は庄三郎、女房はお常。
大店の白子屋、主人がいるうちは、うまくいっていましたが、
庄三郎が亡くなると、身代が危うくなりました。
そこでお常は、自分の娘を策略結婚させ、身代を立て直しました。

・・・やるもんですなぁ。。。

しかし、店がうまくいき始めると婿が邪魔になり、殺そうと企てた。。。
ってーところが、コワいじゃぁありませんか!

御恐れながらと御上に訴えた婿さん。
お常は捕らえられ、御蔵に流されて来たのでした。

・・・普通なら家財没収の上、白子屋はとりつぶし、、、だと思うのですが、
この場合は違っていたようで、

お常は御蔵に流されてからも、
江戸からの仕送りで裕福に暮らしていたそうです。

そのお常が村人を招き、ソーメン流しをしたのが、
この、ボロ沢。


なんだ、そうです。

一枚板の岩盤でできた大きな沢。
岩の切れ目がいくつも筋状に入り、
村人たちはそこかしこで、江戸のソーメンを堪能したに違いありません。

梅雨の季節になると、この一枚岩が真緑色の苔に覆われ、
それはそれは美しい。
周りの空気まで真緑に染まった、そんなボロ沢が描けたら、
いいな♪

こんな処に♪

2010-03-29 17:25:39 | スケッチ
写真がなくなっても、とりあえず此処の写真帳に入れてあった分とか、
このところ撮ってあった分などは無事でしたので、
つつがなく(?)更新できます;v;

さて。

スケッチにいった先が湿気っていました。
水音がどこからともなく聞こえるし、地面がなんとなく時化(・・・ぉっと)。

でも、どうしても此処にある桃の枝が描きたい。。。
なので、ビニール袋、その上にアルミシートを敷いて、下からの湿気と冷気を防ぎます。
よしよし。。。

ふと見ると、きれいに草刈りがなされた地面に見覚えのある草が・・・。

芹?
いやいや、、、

クレソンかも?

も少し大きくなるかな?
また楽しみが増えちゃいました♪

春は良いのぉ~♪

そろそろ?

2010-03-26 17:01:45 | スケッチ
昔から言われていましたが、
桜は伐るな。
植木屋の親方も言っていました。
もし伐ったら、必ず切り口を塞ぐように。
伐った口から菌や水が入り、腐りの原因になるから、だそうなのです。

が。。。

山の中を歩いていて、風に負けたか、雷に打たれたか、
幹が、タテまっぷたつになっている桜の木をよく見かけます。
一方は捩じれ、もう一方は横倒し、
幹の中は腐って、オガクズのよう。
その有様であっても、春が来れば花は咲き、
御蔵の桜は、伐られても倒されても、お構いなし。

すごいなぁ。。。

御蔵の山にハンノキや楠の新芽があちこちに映えています。
山の斜面に薄白い塊が、ほんのりほんのり見えます。
今まで歩いて来た道を振り返っても、ほわりほわり。。。

オオシマザクラぁ。。。

木々の新芽は、その濃い紅色から薄白い緑までを、
ものすごく繊細で微妙な諧調で表現しています。
その色には決して適うものではないのかもしれませんが、
より近く、より本当に、と、願いながら描いていきます。

お料理講習会

2010-02-26 16:48:20 | スケッチ
観光協会主催の料理教室に、三宅のお寿司屋さんが講師でいらして、
お刺身の作り方や、すし飯の作り方を教えて下さいました。

御蔵で用意されたお魚が、カンパチ、カツオ、ミツボシ、アオダイ、メダイ。
イカ、マグロ、エビは持参して下さった模様。

早速、すし飯の作り方から、教えていただきます。
米一升に、酢1合、砂糖110g、塩55g

ほほぉ。。。

ちなみに私は、酢が強いお寿司が好きなので、いつも米三合に半カップの酢を入れています。
合わせ酢の味をみせて頂くと。。。

あれ?すべての味が濃いような???

砂糖は白砂糖、塩は御蔵の漁協のもの。
この味の濃さは、どうやらお酢が原因?な、模様。
今日お持ちになったのは、ミツカンの「白菊」とやらだそうですが、
専門家専用で、一般家庭ではなかなか手に入らない代物だそうです。
また、魚を〆るには「魚酢」というのが(どうやら)あるらしい。

メモメモ。。。

洗ってザルにあげた米を炊き、すし酢を合わせます。
三升はゆうに入ろうかという飯台に二升のご飯を入れ、
すし酢を合わせ、広げながら手早く冷まします。
この飯台は、昔の日本の風俗画によく出てくる大きなタライくらいの大きさです。
しゃもじも大きい!

茹でエビ、魚、イカの下ごしらえ、アシタバ炒め、煮魚、卵焼きの作り方。



料理屋さんで見ていて知っているつもりでも、活き造りの盛りつけ方など、結構目からウロ~コ。
いつも我流で、テキトーにやっていたので、スゴく勉強になりました。

・・・;;オボエテイラレルノカニ???

その後、
自分で握った軍艦(すし飯にぎっただけ)の上に刺身を乗せて、全種試食。
一時半から五時半過ぎまで、五時間ぶっ通しで、教えて頂き、
プロのにぎりをお土産に頂き、片付けて解散~☆
新参者の私は会員でないため受講料500でしたが、協会会員は無料。

。。。協会さん太っ腹~♪

おつかれさまでした♪美味しゅうございました♪