日本のアニメは手塚治虫が生み出したフレームスキップ作成法により週1回の放送が可能になったわけだが、よくよく観るとさらに手抜きをしていることが解る。
最近、ディスプレイの評価をしているので、60Hz駆動の1フレームの異常も見えるようになってきた。実際にはLCDなので応答速度を考えると2フレーム分くらいの30Hzくらいで見えているものと思われるが。
そこで最近アニメを観てみると、オープニングの良く動く画でも60Hzのうち、5フレームに2回しかコマが進まない、ということは24fpsということだ。
本編はメインフレームが5フレームに1回しか変化しない、ということは12fpsでしか作られていない。背景などの効果がその間に1回動くので24fpsといえなくはないが、カクカクの動作で観てられない。
何で急にこんなことを書いたかというと、アメリカのオタク集団が作成した「RWBY」というフルCGアニメが今期放送が始まったからだ。これは、TV用に作られたのでCGということもあるが、ちゃんと30fpsで動作する。動き自体まだまだ洗練されていないが(地面と人の動きが合っていないので滑って歩いているように見える)、大変滑らかで戦闘シーンが早く描けるため日本のアニメーションの2倍は早く迫力があり、FHDの作品として実にふさわしい思える。
さて、では最新の新海誠監督の「君の名は」を観てみると、もともと映画なので24fpsで記録されているが、良くて2フレーム1回の更新なので12fpsで作成されているようだ。綺麗な絵と評判であり、4Kメディアでも発売されているのにこれか、とがっかりである。
そもそも映画公開時も16:9だったのでしょうか?BDかに伴い、左右切ってたりするとがっかりですが。
昨年、「シンゴジラ」を映画館で観たときは、公開後だいぶ経ってたせいもあり、少し小さなスクリーンで16:9のプロジェクター映像で画素が見えました。他のスクリーンの仕様はどうなっているのか解りませんが、もし違ってたなら、チケット代を変えるべきだと思います。すごく損した気分で、2度と映画館では観ないと再認識させられました。
それでは宮崎駿氏の作品はどうかというと、激しい嵐のシーンで2フレームに1回の更新(12fps)、人がしゃべったり歩いているシーンなどは3フレーム(8fps)に1回に落ちる。
このカクカク画像を大画面で見せられると本当に疲れる。
ディズニー映画はさすがに24fpsで作成されている。このくらいなら許せるレベルかな。まあ世界初の長編アニメ「白雪姫」からフルアニメーション(といっても24fpsですが)という伝統がありますからね。
でもそもそも24fpsってなんだよって言いたい。昔のフィルム映画の仕様もしくはヨーロッパのPAL(失礼、PALは25fpsでした)の仕様ではないか。
高画像を謳う映画なら、今なら最低でも30fps、もしくは60fpsで制作して欲しい。4Kや8Kなら当たり前じゃないですか。
日本映画の内容で勝負できないのなら、画の美しさで世界に打って出たらどうでしょうか?
実写版でも大画面で流れたパン画像を見せられると吐き気がして本当辛いです。
高額なチケット代やBDにその分の価値を見いだせないと思うのは私だけでしょうか?