ここのところ数日NHKで盛んに「世界遺産の旅」でドイツ語圏をやっているのは横目で見て、カッチイが夢中で見てたのは、友達の好意でいただいた『吉岡秀隆 シルクロード浪漫 渇いた3000kmの果てに…』。
タイムリーなものではない(2004年1月放送)が、俳優の吉岡秀隆さんが初めて挑戦したドキュメンタリーで、大沢たかおさんの「深夜特急」紀行番組以来、心からいいと思った番組だ。
だいたいカッチイは、タレントさんが外国に行っておいしい物食べ歩きする番組の品のなさが大嫌い!「ウルルン滞在記」もやらせを感じて、あんまり好きじゃない。NHKのは、予定調和がありすぎる感じがする。こちらが撮りたいものを撮り、聞きたいコメントを取るという強引さが見え隠れする。ちょっと職業柄、旅番組には、辛口になってしまうんだわ(笑)
去年9月初旬に連ドラ「Drコトー診療所」の収録直後に、吉岡さんは、3週間シルクロードを旅したらしい。カッチイは、中国添乗をしたことは何度かあったけれど、中国内陸部は、シルクロードの入り口の西安まで。砂埃がすごかったのを覚えている。道を歩いていると、目や耳に砂が入ってくるのはもちろん、建物内部にいても、砂がすぐ入ってきてしまう。のどは、すぐやられてしまうから、マスクと水は欠かせなかった。
吉岡さんが旅したのは、シルクロードでも砂漠地帯の深遠部だ。旅の苛酷さは、想像に難くない。さすが「北の国から」で鍛えた僻地役者。タフだ。
ウルムチまでやって来たものの近代都市の騒々しさに幻滅した吉岡さんは、路地裏で見つけたウイグル料理の店で、シルクロードが知りたいならカシュガルに行けと言われる。これで、旅の目的地は決まる。
トルファンへ立ち寄り、そこで前漢時代の巨大都市国家・交河故城を見て「人が作ったものに、人が呆然とするなんて、、」絶句。旅の洗礼を受けたようだった。
トルファンから南疆鉄道でコルラへ。列車の窓からは、3800km超す山々の雪景色が望む。コルラで、日本語通訳を兼ねる運転手のアイラードさんと会い、4WDに乗り全長520kmの砂漠公路でタリム砂漠を横断。自分で体感したいからと吉岡さんは運転を代わってもらったりするのだが、こういうコースを、タレントさんにたどらせるのは、本当にユニーク。緑がだんだん減っていって、砂漠の海に入る。
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