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シルクロード浪漫3

2004-12-06 15:00:00 | この人に萌え萌え!

絵的には、吉岡さんが、ウィグルの若者と、馬に乗るシーンが躍動感があってよかった。馬で駆け上がってみて、うちのすぐ裏が、砂漠だと知って驚きの声を上げたが、それは見ている私たちも同じ。

彼らは、砂漠のなかで生活しているのだった。「人が住むと、砂漠が下がる」水をひき、緑を植えているのは、命がけなのだ。
「家族を守るために、砂漠と戦っている」というイミン家のお父さんの顔が、ひきしまっていて、ほれぼれする。信念というものをもって生活している人は毅然としている。

結婚式に招待されたけれど、突然のことで何も用意してなくてと、吉岡さんは、自分が着ていたセーターと使っていたサングラスを、青年にプレゼントする。そして宴のなか、イミンさんに感謝を述べて、さりげなく立ち去る。素晴らしい思い出をかかえて。

番組紹介のページで、語っている吉岡さんの言葉を引用しよう。
「日本メディアシステムスペシャル 
吉岡秀隆 シルクロード浪漫 渇いた3000kmの果てに」
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/0111silk/

「シルクロードの歴史をすべて理解することはとても無理ですが、3週間の旅で感じたことは、『シルクロードは人そのもの』ということでした。砂漠や遺跡にも圧倒されましたが、そこに立つと、昔の人の息遣いが聞こえてくるようでした。シルクロードは砂漠に点在するオアシスを辿った人の足跡です。オアシスに暮らす人々は昔も今も、心から旅人を歓迎してくれます。彼らの優しさに触れることのできた今回の旅は、長旅の孤独より、人の温もりを強く感じるものでした。新疆には『寂しい砂漠はあるが、寂しい人生はない』という言葉があります。シルクロードを実際に辿ってみて、ようやくこの言葉の深さを実感しました。
 自分なんて、ちっぽけだといつも思っていますが、シルクロードに来てあらゆることに圧倒され、開き直るしかないなあと改めて感じました。開き直ってやっていけばいいよ、といわれているような…来てよかった。」

開き直っていこうぜ、吉岡くん、あわただしい取材と対極にあるような、じっくりと自然とそこに生きる人を見せる映像とあなたに魅了されました。このような苛酷な旅をする体力は、私にはもうないけれど、僻地であるからこそ、必死に守っている「人の暮らし」があることを教えてくれた気がする。

小さな旅でいいから、旅に出たいな。


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