VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

積水ハウスSHEQAS

2007年04月03日 | 住宅業界
積水ハウスの新商品発表会、和田社長も出席しホテルニューオータニで行われるという事は
かなり、気合いが入ったものという気配。
  
CMキャラクターの俳優「あれっ、名前が出てこない…」
少々ご無沙汰だったような気がするが、今回は家族思いのパパ・キャラで登場の江口洋介である。

しかし本日の新商品【イズ オーダー(IS ORDER)】と【ビー エコルド(BeECORD)】の目玉が、
 
‘制震システム’と‘防汚塗装’が標準装備されている事と知り…「今更?」と感じた記者は少なくなかったようだが
流石に業界トップの積水ハウス、先行他社との差別化を明らかにした上での商品化。和田社長も「他社とは内容が違う」と。

その制震システム「シーカス(SHEQAS)」は、国交省の大臣認定を[構造方法等の認定][特別評価方法認定]において取得し、
性能表示制度の耐震等級3(最高)が標準対応でき、後発であっても営業上アピールし易くまとめられた感じ。
  
技術的には‘シーカスダンパー’が地震エネルギーを吸収し熱エネルギーに変換するシステムで、地震の被害を最小限に抑えるもの。
制震構造は、費用が数百万かかって普及しない免震構造 に変わって各社推進する地震対策。
早くに取り入れたミサワホームは制震装置MGEOで業績を伸ばし、ヘーベルハウスでも標準装備されている。

もう一つの機能、防汚塗装「タフクリア」の新しい点は
ハイブリッド光触媒塗装(タフクリアーE、ビーエコルドにのみ採用)。
防汚機能だけでなく、銀と銅を利用して大気中の窒素酸化物等を浄化するところが日本初の機能と言うこと。
こちらは、パナホーム光触媒キラテックタイルや光触媒ガラスが先行し好評である。

そんな中、私が今日の発表資料で驚いたのは、「イズオーダー」の標準価格が“坪50万円から”という記述。
積水ハウスの最高級外壁ダインコンクリートイズ・シリーズが?!
(「ビーエコルド」は坪47万円から)

積水ハウスは不動産開発で事業利益を伸ばしたが、基幹事業である戸建請負のテコ入れが重要課題であり
お手頃感のある新商品投入で競争力をつけて棟数拡大を狙うのだろう。

併せて、3月から展開されているオーナー住宅買取再生事業も、既に160件ほどの問い合わせから商談に入っているらしい。
何と言っても180万戸のオーナーを誇る積水ハウス。
そのリフォームを行う積水ハウスリフォーム(株)がリフォーム業績トップクラスの規模になるのに時間はそうかからないだろう。