VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

米大使館住宅セミナー

2007年04月17日 | 住宅業界
アメリカ大使館住宅セミナー&展示会が、東京アメリカンクラブ(何故かロシア大使館に隣接)で催された。
 大きな鯉幟が内部のインテリアに

アメリカ大使館商務部の住宅担当は、在大阪・神戸領事館の高畑上席商務専門官で
私は大阪時代から10年余り親しくして頂いており、今回も明日改めて情報交換をする予定。

まずセミナーでは、米国から建材などを輸入しているキャスケード・コンポーネンツ・インクの小金澤社長が
「資産価値の下がらない住宅を建てるポイント」として、住宅は個別性の強い‘ライフスタイル’に合わせてプランするのではなく
汎用性のある‘ライフステージ’に合わせてプランするべきと。日本の注文住宅の有り方を問題視された。
 
また米国では‘外観デザインの美しいもの’が恒久性があって資産価値の高いものになると。
良いデザインとは‘ノスタルジーを感じさせる’もの、というのは共感した。

米国領事館の高畑氏からは「アメリカにおけるグリーンビルディングの取組み」が紹介された(今回これが聞きたかった)。
環境政策に後ろ向きだったブッシュ政権も、ここへ来てあらゆる面から積極的に取り組まざるを得ない状況にある。

住宅ではLEED認証を行なっている米国グリーンビルディング・カウンシルが、
2010年には4-50%の住宅をグリーンビルディング化するという目標のようだ。
 これが建物に付けるLEED認証マーク
認証審査要件には、各性能基準のほか【維持管理と居住者教育について】という項目があり
中古住宅流通が整備されている米国市場の一端を垣間見た思い。
住まい方によって、その効果が達成できるかどうかもかかっている。また維持管理によって、その資産価値は全く変わる。
居住者教育、日本でも消費者に正しい情報提供と啓蒙が住宅業界として取り組むべき課題である。
   (ちなみに、米国住宅関係者に“LOHAS”を聞いても誰も知らなかったらしい。)


展示ブースでは、フランクロイドライト財団とライセンス契約して日本で住宅事業を展開している日本ユーソニアン21や(写真左)
 
米国のプランブックや積算ソフトを日本向けに販売しているシンコー・コーポレーション(右)など久し振りに社長方々とお会いした。

久し振りと言えば、元リクルート住宅情報の浦嶋くん! 現在、トヨタ自動車の住宅企画部米国プロジェクトを担当している。
来週にはサンアントニオ市(テキサス州)に旅立つようで、今日は東京出張中に時間を作って来てくれた。
仕事も体も一回り大きくなった浦嶋くん、頑張ってね~