VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

上海見聞録:「a + u 中国語版」三周年記念

2008年02月29日 | 上海2008
今回の上海行きのキッカケである、新建築社主催の「a + u 中国語版」三周年記念イベント。
まず講演会が、同済大学の建築学院ホールで開催された。 (広いキャンパスの奥の方だった)
  
冒頭、御挨拶をされた吉田新建築社社長(右)と中国版「a+u」編集長の馬衛東さん。
  
講師は日本から、建築家の塚本由晴さん(アトリエ・ワン)と佐藤オオキさん(nendo)がやって来てプレゼンテーション。
同済大学生を中心に建築関係者などで、ホールは満員。
講演終了後の質問は王教授が調整しなければならない程、熱心な発言(特に女子)が続いた。

そして場所をダウンタウンの外灘(Bund)のトレンディなレストラン・バー「SUN with AQUA」に変えて懇親会が行われた。
講演者ほか中国の建築家や日本の建築関係者などが集まった。今日は朝食も御一緒した吉田社長と西野さん「お疲れ様でした!」
  
こちらは講演者の東京工大の准教授でもある塚本由晴さん(左)と、次はミラノと大忙しのnendo佐藤さん&伊藤さん。
 背が高い!
中国版を成功に導いた馬編集長(左)、右は三菱レイヨン上海事務所の筏さん。
 日中入り混じって懇親の場も盛り上っていた。

日本企業が中国でビジネスを成功させるには現地でのパートナーシップが重要である。
「a + u 中国語版」に於いても、当初は印刷など難しい事が多々あったようだが
馬編集長を中心に今や中国スタッフで回る本になったと、吉田社長はその成果と3周年の感謝を述べられた。


上海見聞録:一般市民の生活

2008年02月29日 | 上海2008
車通りを横道に入ると、私が想像していた中国らしい界隈があった。背後には高層ビルが見え上海らしい風景。

バイクも自転車も人も無造作に行き交う。洗濯物は竿が建物から直角に路上へ突き出した中国干し。かなりの高層マンションからも突き出していたけど、落ちて来ないのだろか?
  屋台の焼き芋・トウモロコシ

肉屋に八百屋、サトウキビ売りのお姉さんはナタのような包丁で皮を削ぎ落とし小分けして売っていた。若い女の子が買っていたので、ジュースにでもするのだろうか…美容にも良さそう。
  
店頭に並んだ野菜をその場でチャオ炒めて、路上のテーブルで食べる。
 

ところで‘冷凍餃子問題’の最中ではあるが、中国の伝統的な食生活は見習いたい所が多い。
いつも温かいお茶を飲み(冷たい烏龍茶は日本の習慣)、温野菜を食べる。
朝起き抜けに一杯の白湯は、マダムFLORAが中国人マッサージ師に教わった整腸方法。私もやってみて水よりイイみたい。

中国のワンちゃんたち、ほとんどリード無しで飼われている無法状態? こちらは素敵な木の鳥籠にメジロみたいな鳥。
  

雑誌は主に露天のスタンドで売っている。欧米のメジャー雑誌の中国版の中に、「25ans」など日本のファッション誌も。
 
 住宅・インテリア誌も豊富。
特にインテリアはマンションがスケルトン売りという事もあってか、日本より充実している感じ。

勉強がてら「ELLEDECO」と「瑞・・家・・」を2冊(各300円強)買ったところ、両誌にダイキン工業の同じ別冊付録が挟み込まれていた。
‘大金’ダイキン工業が頑張っていると聞いていたが、これを見てなるほどと納得した。



上海見聞録:野村総研の葉さん

2008年02月29日 | 上海2008
今回の上海行きに「現地で頼りにすると良い・・・」と上海万博のお仕事をされている北本氏から、ご紹介頂いたお一人は
野村総合研究所(上海)で日本企業などにコンサルティングをされている葉さん(副総経理、Vice President)。
長く日本で勉強、お仕事もされていたが、上海の大学御出身で地元に戻られたようなかたち。(日本語は完璧!)

布市場界隈のレストランまで出向いて頂き、ランチを御一緒した。「生活時尚大酒店」にて。
 
こちらのレストランは、野菜や肉・魚の素材をサンプル展示および生簀で見ながら
料理方法をアテンドするお姉さんに聞いて発注する流れ。 葉さんにお任せ!でもヘビは遠慮しました・・・
 
そして、次々とテーブルに運び出された数々のお料理にビックリ! 
ナツメのもち米詰めなど初めてのものが多かったが、サスガ中華料理、どれも美味しい!!
 大きな白身魚は丸ごと 
 烏骨鶏(うこっけい)スープ!

テーブル上は「これ3人前?!」っという量になっている。デザート、かぼちゃのお餅パイもおいし~い。
「美味しいのに残っちゃうね・・・」とマダムFloraに言うと、「中国では完食するのは良くないの、‘足らなかった’という意味になって。」
へぇ~ 日本だと残されると「お口に合わなかったかしら?」という雰囲気ですが、同じアジアでも違うんだ。

伺うと、中国人は面子(メンツ)が命。会社や学校でも先生は公衆の面前で怒ったりしないらしい。
そんな所も日本企業のマネージメントを難しくしているのかも知れませんね。

ということで、こんなにお腹イッパイ上海料理を御馳走になった葉さんから
上海の住宅事情や日本企業の動向を伺ったところ、価格が高くなりすぎた上海では
まだまだ経済型住宅と言われる一般庶民が住める住宅が足りない状況。
戸建や広い面積のマンションは建てられない規制もできたが、制度ができれば対策があるという中国社会、抜け道も多いようだ。

そんなお話と共に、葉さんは野村総研『[2015年の中国] 胡錦涛政権は何を目指すのか』という
中国の近況や消費者マーケットを勉強するのにピッタリな本を贈呈して下さった。

紳士な葉さんに初対面ながらすっかりお世話になり、楽しく勉強になる一時を過ごさせて頂いた。
有難うございました

上海見聞録:「布市場」にハマル!

2008年02月29日 | 上海2008
グランド・ハイアット上海のハイソなシーンから、もう一方の、これも上海らしいシーン‘布市場’にやってきた。
 3フロアに小さな店舗がすし詰め
お客さんは一般人から買付けの業者まで誰でもOK、西洋人が多かった。他人のオーダーメイド品もサイズが合えば買えちゃう。

以前の市場が、陸家浜路のビルに移転したということ。マダムFloraの友人が日本からやってくると
「必ずハマってしまうの」と聞いていて少し不安に・・・その不安は的中! 時間が無いにも関わらず、次から次へと手を出し
 値切って110元に(1元=約16円)
とうとう、シャネルもどきスーツをお誂え、400元也。
何と今日採寸して、「明日の10時にはできるよ」と。 このお兄さんが6時に店を閉めてから縫うのである。

この力技でやり抜くガッツと、フレキシブル(いい加減とも思えるが柔軟なのだ)な上海気質が
高成長を支えている源であると、ここ上海で出会う様々な中国人から実感することになった。 


上海見聞録:新建築の吉田社長

2008年02月29日 | 上海2008
上海は3泊4日の短期滞在なので、ゆっくり寝てはいられません! 
早速、「新建築」吉田社長との朝食ミーティングに浦東地区へ向かって出動。
マダムFloraの自宅前でTAXIを取る・・・中国の道路は日本と逆、米国式。自転車(バイク)専用道路が左に分かれてある。

朝の渋滞はスゴイらしいが早めに出たので快調に走る・・・と思ったら、前の車が事故った!!上海人の運転はカナリ荒い・・・

道路に面して沢山立っている典型的な中国人アパート(6階建てまでエレベーター無しでOK)。ダウンタウンに近づくと超高層ビルが増えてくる。

建設中の森ビル〝上海ヒルズ(通称)〟も見えてきた! 待ち合わせのグランド・ハイアット上海は、これが竣工するまで最高層ビル。
キンキラのエレベーターホール
54階のロビー階から、下に見えるダウンタウン(87階までホテル)。

今回、上海行きのキッカケになった【「a+u 中国版」3周年記念イベント】を案内してくれた
in・store media社の西野さん(左端)が、新建築社の吉田社長と清本秘書(中)をご紹介して下さった。
豆乳と揚げパンに大きな餃子が付いた中国式セット

高級建築誌「a+u」(1500元)であるが、販売部数が好調で初年度から黒字だったという事。それほど建築界がHotな上海。
その3周年記念ベントが午後、同済大学で催される。後ほど再会するまで別行動、私はマダムFloraとホテルを後にした。