VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

日本2X4建築協会、シェア10%を達成

2009年05月29日 | 住宅業界
日本ツーバイフォー建築協会がH21年度総会後の記者会見および懇親会を行った。
小川会長(三井ホーム)から「H20年度は着工戸数10.4万戸と工法シェアが初めて10%を超えた」
と、1976年協会設立以来の一里塚を達成し不況の中では明るい話題。
(他工法は、軸組在来:35.8%↓、プレハブ:14.3%→など)
左から、池田専務理事・中村福会長(大成住宅)・森副会長(東急ホームズ)・脇副会長(三菱地所ホーム)。
  
協会会員数は賛助会員含め746社と19社減にも関わらず、
持家が前年6%増、3階建共同住宅なども着実に増え貸家が10%以上も伸びた。耐火構造認定が定着して来たようだ。

記者会見後、会員企業やお役人&議員さんなどが集まり懇親会。
 
いつもの松谷蒼一郎先生・国交省和泉住宅局長・上野公成先生
和泉局長は「補正予算含め住宅関連で7030億円」を取り「フラット35も100%ローンを可能に、贈与税非課税枠拡大も1月に遡って適応」と住宅業界にとっての貢献を強調。米国大使館・カナダ大使館からも応援の弁。
  
三井ホームの生江新社長(左)と松本専務も参加。池田専務理事とは「今度は地元、逗子でお会いしましょう!」
 

不況期に2X4工法のシェアが10%を超えたのは少し意外でもあった。
軸組在来工法と比べて、単価が高くなる2X4やプレハブ工法は不況期に弱いはず。
賃貸住宅など共同建てのシェアが高まった事が影響しているが
今後は、耐震性や省エネ性に加えて、欧米流のシステムも取り入れながら
2X4工法ならではのメインテナンス力で住宅の長寿命化をリードして欲しいと期待する。

プレハブ建築協会、和田新会長

2009年05月29日 | 住宅業界
プレハブ建築協会のH21年度総会後、新役員体制で記者会見が行われた。
会長が樋口氏(大和ハウス工業)から和田氏(積水ハウス)に交代し
波多野副会長(旭化成ホームズ・住宅部会長)菊地副会長(三井プレコン・PC建築部会長)梶本副会長(大和リース・規格建築部会長)と菊田専務理事の顔ぶれ。

正会員44社+準会員42社+賛助会員97社=計183社。
H20年度の全国住宅着工戸数は103.9万戸(+0・3%)の中で、
プレハブ建築は14.83万戸(+1.2%)でシェアを14.3%と0.1ポイントではあるが増加。
賃貸住宅建築が8.6万戸(+6.6%)と貢献した形。(分譲住宅は0.62万戸、-28.2%の大幅減)

和田会長からは「経済対策に住宅は最適。波及効果は36兆円。贈与税非課税枠の拡大が‘金持ち優遇’と言われても、金持ちに使ってもらわないと活性化しない!」と強調。
また、「環境世紀に安い住宅を供給しては‘社会的資本’にならない」と
住生活基本法の主旨をアピールしながら、昨今1000万円を切るような低価格路線の住宅会社を否定しプレハブ建築の品質をアピールした。