金工・和彫りの零工芸さん。
細い銀生地に総柄で模様を彫り込んだアクセサリーや、和彫りであまり見ない漢字の名入れなど、細やかな細工が得意な零工芸ですが、別ベクトルの細やかさを作ったというのでご紹介。
アクセサリーを作るのとは別な才能が必要なのに、小器用な職人だなと思います。
銅生地の切り出し~錫引き~目起こし~文字入れ~持ち手曲げと全行程を零工芸の和田さんが手作りしております。最後に、零工芸らしく、福々しい一文字を彫り入れて完成。
文字の種類:寿、祝、福、幸、喜、慶、瑞、愛、宝(ご希望あれば応相談
錫引きですが、錫を溶かして塗りつけることで、メッキとは違うそうです。塗膜に厚さがあり、メッキよりはげずらい→丈夫で長持ち。
銅に錫、他社のおろし金もそういう仕様が多いですが、銅だけよりも表面の耐食性が増す→丈夫で長持ちする他に、銅だけだと金気臭さが出るので、風味を守るためもあるそうです。
おろし金は「あたり金」とも呼ばれ、江戸時代には縁起物だったそうです。わさびに生姜、にんにく、柑橘の皮。和食では少しだけ摺り入れたい薬味を手軽におろす小型のおろし金。
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