営業中。初めての漆の器におすすめ、トマト畑のお椀が入荷しております。
輪島塗と変わらぬ下地処理に加え、木地の殺菌に薬剤を使用せず、漆も自家精製で、一切混ぜ物を加えず作っている器。
これで3000円を切る価格。
本物なのに、安い。
なのに丈夫で手入れも手間いらず。だから初めて漆を使う人におすすめしております。
拭き漆は木目の美しさを楽しめる仕上げ。下地塗りした生地に、漆を摺り込んでは余分をぬぐい乾かすこと6回。
私の知る産地の多くでは、3回というところが多いです。1回しかやらないというところもある中、6回ですよ、奥様。
塗膜は厚ければいいという訳ではありませんが、薄く密着度高く積層させたら、やっぱり強度や耐久性は上がりますから、回数大事。
元々、トマト畑の創業者は小田原漆器の職人で、木地作りが特別上手な方。ああ、この形状はこの方が始めた形なのか!というものがあったり、取引し始めて改めて知っては驚いたことが満載の会社。
お父さんが作った木地は、口元のしる垂れが無いので、食べた後が汚れ少なく美しい。洗った後の水切りが断然早く拭かなくてもいいから手間が減る。
新品のうちは、少しざらつくところもあるかもしれませんが、使って触れて、洗っては拭いて、を繰り返すうちにツルツルになり、しっとり手に馴染む感触に変化していきます。
長く使えば漆が紫外線と反応し透明度が増して、木地の肌理がより美しく見えるようになり、一段明るく感じるようにまで色合いが変化してきたら、余計に愛着がわいてくるはず。
漆器は使って育てる器。
その最初のお椀にトマト畑の器をおすすめします。
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