旧暦では、立春は新しい特別な日、
春が生まれる日なのだそうです。
暖かな日差しの中で・・・いま口ずさむその歌
ドボルザークの『わが母の教え給えし歌』
敬愛する佐藤初女先生へ贈ります。
2月1日に天へ召された初女先生、
今夜青森の教会で通夜が行われます。
■『限りなく透明に生きる』
「生きているものは、
みな透明になる瞬間がある。
食物もそうです。」
佐藤初女先生はそう語ってくださいました。
「先生。体調が悪くなった時とか、
おむすびは、にぎらない方がいいのでしょうか?」
わこさんは、訊ねました。
「それは、にぎった方がよい時と、
にぎらない方がよい時と、半分半分です。」
「先生。わたしは不眠症で辛い。どうしたらいいか。」
「それは、眠らないでいいのです。
人のために働きなさい。」
10年前に初女先生にそう云われました。
と元気になられた、隣の方が仰っています。
・・・佐藤初女先生のお話が、いまも聞こえてくるようです。
わこさんは、おばあ(美佐胡さん)に連れられて、
三年前に、岩木山麓の「森のイスキア」を
訪ねることが出来ました。
そして翌日には、酸ヶ湯温泉で、
初女先生を慕う、全国から集まった、
素敵な方々と知り合うことも出来ました。
何という幸せ者なのでしょうか。
そのとき、
初女先生が結んだ「おむすび」の写真を撮りました。
またその晩には、森のイスキア餅つき大会で、
わこさんも、餅をつき、
Vサインで初女先生との写真に収まりました。
誰にでも、分け隔てなく優しく包み込んでくれる、
佐藤初女先生。
「おむすび」を通して、
「受容するチカラ」を与えてくださるのです。
ガイアシンフォニー地球交響曲第二番(1995)で、
森のイスキアの佐藤初女さんを知りました。
そして「おむすびワーク」で初女先生から習った「おむすび」。
茶戸庵に来てくださった方々にも、
また病気とかで来る事が出来なくて届けた方にも、
とてもおいしいと喜んでいただきました。
タオルに包み込んだ「おむすび」はもんやりと、
東京出張の方が、翌日忙しくて昼食も取れないので、
銀座を歩きながら、ついパクついたら、
これはいったい何なのだ。とそのやさしい食感に感動し、
驚いてメールを下さったこともありました。
初女先生と出会った方は、皆そうなのでしょうが、
大袈裟かも知れませんが、いま振り返れば、
初女先生の「おむすび」は、たしかに、
わこさんの、食の原点となり、人生観も変えました。
奉仕のない人生は意味がない。
奉仕には犠牲が伴う。
犠牲の伴わない奉仕は真の奉仕ではない。
――佐藤初女先生が、
森のイスキアを立ち上げるきっかけとなった、
牧師さんからの言葉です。
佐藤初女先生は、お会いした総ての人々に、
生きるチカラを与え続けて、天に召されました。
わこさんも、チカラをいただきました。