教師冥利

久々に『教師冥利』を味わえる出来事に
出会ったように思います。

昨夜のこと。

階下で電話が鳴ったような気がしたのですが
切れてしまいました。
すると、私の携帯が鳴り始めました。

誰だろうと思って見てみると
前任校で１年生を担任した時の父兄でした。
正確には、その子のおばあちゃんでした。

先日の卒業式で、私が贈った祝電を
見てくださったようで、そのお礼だと
近況報告とともに電話をかけてくださったのです。
『先生、写真にも収めたんですよ』と。

メールでいただいたことはありましたが、
直接電話をいただいたことは、なかったような。。。

複雑な家庭だったのです。
母親を生後５か月の時に亡くし、
おばちゃんが中心となって、その子を育ててくれていました。
授業参観や懇談会、面談，家庭訪問も
おばあちゃんが対応していました。
既に、６０代後半だったのにです。

懇談会の時に私が話したことを鮮明に覚えていて
１年生の時から５年生の時まで、ずっと家庭学習や
興味のあることに付き合っていたそうです。
最高学年になった今年度は、本人のやる気と力が備わったようで
本人からヘルプがかかったときだけ、協力するようにしたらしいのです。
算数の力が付くとともに、それまで普通だった成績が
急に伸びてきたこと。本人のやる気が更にアップしたこと。。。

『あのとき、先生のお話を聞いて、実践していてよかったです。
本当にありがとうございます！』と。。。

そう、何度も何度もお礼を仰っていただけました。
しかし、もう、６年近くも前のこと。
きっかけ作りはしたけれど、それを実践していた
◯◯さんと◯◯君がすばらしいのだとお話させていただきました。

少しだけ、電話口に彼が出て、話ができました。
まだ声変わりはしていなかったけれど
気持ちも体力も精神も、大きく成長したのが
おばあちゃんの話からも分かりました。

近々会う約束もしました。
話をしていた２５分ほど、本当に素敵な時間でした。

今思えば、あの頃も学校で会えば、何かと話をしていたなぁと
思い出がよみがえってきました。

Kくん
近々会えるのを楽しみにしてるよ。
そして、ずっとずっと応援しているから。。。
これからも君の活躍を楽しみにしている元担任より
卒業　おめでとう