台北市から2時間ほど北にある九份(きゅうふん)は台北から日帰りできる観光地。
独特なレトロ感満載の街並みが人気で、元々は金鉱の街として栄えていたので、今でもその面影もまだ残っている。
メトロで台北駅から3つ先の「忠孝復興駅」に移動し、ここからバスに乗った。
バスを降り、九份入り口から「九份老街」などと呼ばれ、坂道になっているメインストリートを歩き始めた。
[フォトスポットから]
この先は細くて狭い路地で、両側には小さなお店が並び、そこを車が我がもの顔で走っているので、歩くのも注意しなければならなかった。
ここは九份でおすすめグルメのお店「阿蘭草仔粿芋粿」。
目の前で草もちを手作りしていた。
たくさんの人が並んでいたのですぐに分かった。
街中にはところどころに九份の全体図が描かれたガイドマップもあり、分かりやすかった。
街を歩き、階段「豎崎路」を下っていった右側には九份を有名にした「阿妹茶樓」があった。
「千と千尋の神隠し」のモデルと噂されているお店だった。
せっかくだから中でウーロン茶とお菓子をいただき、一息入れた。
台湾のお茶の入れ方は作法があるらしいが、そんなことは気にせずに自由に飲んだ。
お店の前は急な階段になっていて、群馬県の伊香保温泉に似ていると思った。
[階段の下から見上げたところ]
九份から戻ってから、世界4大博物館の一つの「国立故宮博物院」へ。
ここには中国歴代王朝の皇帝たちのコレクションが展示されていて、総数は69万点もあるらしい。
展示されている五大宝物と言われているものは、
①翠玉白菜----翡翠(ひすい)で白菜の形を作り、その上にキリギリスが乗っているもの
②肉形石----3層になっている石を加工してあり、なぜか豚の角煮にそっくりなもの
③雕橄欖核舟----オリーブの種に8人が乗った船
④彫象牙透花雲龍紋套球----1本の象牙から21層の球体を掘り出したもの
⑤毛公鼎(もうこうてい)----権威を象徴する礼器で獣に似せた3本足に楕円形のカメ型の器
これらの中でも特に有名なのが①白菜と②肉形石。
この2つは3階の302号室に展示されていたのだが、思ったよりも小さくて、よく見えない。
というのは、中国人の台湾旅行が解禁されてから、大勢の中国人が台湾に押し寄せているらしく、とにかく台湾中が中国人だらけで、ここも中国人の団体ばかりだった。
ショーケースの前に出て見ることも出来ず、人の頭越しに見るしかなかった。
この部屋だけでなく、五大宝物が展示されている部屋はどこも動きがとれないくらい人でいっぱいだった。
この博物館には以前にも来たことがあるので、その時にじっくり見たからいいと、思うしかなかった。
それにしても広い博物館で、一回りするのに2時以上かかってしまった。
この日はこれで終わり、翌日からは台湾を周遊するツアーに参加した。