近所の小さな公園のことを自分で勝手に名前を付けて「マグノリア公園」と呼んでいる。
本当の名前は別にあるが、この公園には「マグノリア」がたくさん植えられているので、その方がぴったりとくる呼び名だから。
マグノリアとはモクレン科モクレン属の植物の総称。
久し振りに行ってみたら、マグノリアの花がたくさん咲いていた。
一番最初に見つけたのが「カラタネオガタマ」、今日は少し風があったためか、近づいたらフワッ~とバナナのような甘い香りがした。
この木は「オガタマノキ」とは全くの別物で、「トウオガタマ」と呼ばれている中国南部の原産の木。
花の大きさは3~4㎝くらいで全開しないのが特徴らしく、その様子から中国では「含笑花」と言われ、含み笑いをしている花だとか。
日本だと奥ゆかしいと言うところだと思うが、やはり感覚的に違うのかな?
「カラカネオガタマ」の隣にあったのが、「ウケザキオオヤマレンゲ」で、この木はここだけでなく、あちこちに植えられていた。
この公園の良いところは主な木には名札が付いていること。
これはただの「オオヤマレンゲ」ではなく「ウケザキオオヤマレンゲ」で、大ぶりの白い花が咲く、と書いてあった。
ウケザキ(受咲)とは上向きに咲くこと。
花の径は12~13㎝くらいかな?
蕾にはピンク色が混じり、この花も全開していなかった。
そして、小径を挟んだところにあったのが黄色のモクレンで「イエロー・バード」と書いた名札が付いていた。
4月中旬に牡丹のお寺で見た黄木蓮よりも花が少し小振りで、優しい色をした「イエロー・バード」という名前のモクレンだった。
その隣にあった大木が「ホウノキ」。
上を見上げて手を伸ばし、やっと写真が撮れるほどの大木で、花は「ウケザキオオヤマレンゲ」などどそっくり、ただ大きさが違っているくらいで、写真だけ見たらどちらか分からない。
花は巨大で、名札には15㎝となっていたけれど、20㎝以上はありそうな感じだった。
この木は花よりも葉のほうがおなじみで、やはり葉も大きい。
今咲いているマグノリアはこれだけ、あと「タイザンボク」も植えてあるので、6月になったら花が見られると思う。
下の写真は、去年の6月に撮った「タイザンボク」。
マグノリア類は花だけを見たら区別が難しい。
マグノリアのほかにも木の花が咲いていた。
既に終わってしまったハナミズキに代わって咲き始めた「ヤマボウシ」、珍しいピンクもあった。
[ピンクのヤマボウシ]
[白いヤマボウシ]
[ベニバナトチノキ]
[エゴノキ]