今日の散歩中に見つけた花---ガーベラ
いつもと違う散歩道を歩いた時、フェンス越しに赤い花が見えた。
遠目には赤いケシの花かと思ったが、近づいてみると真っ赤な「ガーベラ」だった。
昔、小さな庭のある家に住んでいた時、背の高い、お店で売っているようなガーベラとリンドウの苗が欲しくて、園芸品店を歩き回ったことがあった。
どこのお店でも売られていたポット苗は背の低いものばかりだった。
だから、丈のあるものは花卉農家専用で、一般には売り出していないものだと思い、結局諦めたことがあった。
でも、こうして見られるということは、やはり苗も売っていたのに見つけられなかっただけなのかもしれない。
この鮮やかな赤い色が好きで、良く切り花を買ったものだった。
学名:Gerbera
英名:Gerbera、Transvaal daisy
和名:花車
科名・属名:キク科 ガーベラ属
原産地:南アフリカ
赤いガーベラで、思い出したことがある。
友人が都内のホテルのロビーなどに花を活ける仕事をしていたので、時々手伝っていた。
そんなこともあり、花を飾るシーンなどがあると、真っ先に花に目が行くようになった。
例えば結婚式や晩餐会などの時の卓上花やテレビなどの討論番組などで、スタジオに飾られている花など。
使われている花や、それらの活け方などに担当された人のセンスが感じられた。
そしてガーベラ、
ネットからの拾い物。
2014年6月、今上(当時は皇太子殿下)がスイスに公式訪問され、ベルン州主催夕食会に出席した時の写真。
テーブルの花はガーベラ2本だけ。
これってどういう風に考えたらいいのか?
一応、一国の皇太子、国の代表なんですけど・・・
もしかしたら、スイス側が気を聞かせて日本の侘び寂びを意識したのか・・・
でも、ガーベラは侘び寂びとは全く縁遠い花だと思うし。
次もネットから。
2015年6月、フィリピンのアキノ大統領をお招きした時の宮中晩さん会の様子。
花はサラダバーかと思うほど緑の葉だけ。
この時はびっくりした。
いつもはもっと豪華なのにどうしたんだろう、と。
アレンジする人は誰でも自分の持てる力をすべて発揮して、素晴らしいものにしたいに違いないと思う。
特に晩餐会などは華やかにしたかっただろうなぁ・・・
でも、依頼主の意向は無視できないから、その中で最高のものを演出した結果がこうなったのだと思う。
そして翌年、上皇両陛下(当時は両陛下)がフィリピンを訪問した時の晩餐会の様子。
白花だけでも豪華さを感じさせる演出。
ガーベラから話がとんでもない方向に行ってしまったが、この年齢になるまで日本という国について、日本は先進国で他の国よりも一歩進んでいると自負していた。
というか、そう思わされていたのかもしれない。
でも、近年になって、ネットの普及や自分自身が海外などに行ったときに感じたこと、昨今の政治のグダグダな様子などを見ていると、何だか目が覚めたようで、今まで何を見ていたのだろう、という気持ちになってきた
確かにある分野では先進国かもしれない。
でも、総合的にはまだまだなのかもと思うようになった。