今、盛んに咲いているのが、夏の代表的な花木の「サルスベリ」。
元々「サルスベリ」という名前は「猿も木から落ちる」という諺(ことわざ)から、猿が木から滑り落ちそうな木というところから付いたのは有名な話。
それは、樹皮がツルツルしていて、猿ですら滑り落ちてしまいそうな木だから。
その他に、この木の花は百日間も長く咲くため、それに当てた文字が「百日紅」で、読み方を無理に「サルスベリ」としたようだ。
中国・北京に7月に行ったことがある。
通りはピンクに染まっていた。
街路樹に「サルスベリ」が使われていて、ちょうど開花期に当たったようだ。
他にもエンジュやイチョウなども植えられていたが、この時期に咲いていたのはサルスベリだけだったので目立ったのかもしれない。
中国では唐時代の長安の宮殿を紫微(しび)と呼んだ。
その宮殿に「サルスベリ」がたくさん植えられていたので、サルスベリの中国名は「紫薇(しび)」。(微にはくさかんむりを付けた)
そんな昔から中国では好まれていた花のようだ。
中国原産というのも好まれた要因になっているのかもしれない。
----- 様々な色のサルスベリの花 -----
学名:Lagerstroemia indica
英名:Crape myrtle
別名:猿滑(サルスベリ)、紫薇(シビ)、怕痒樹(ハクヨウジュ)
科名・属名:ミソハギ科 サルスベリ属
原産地:中国
ちょうど1年前、「シマサルスベリ」の花に出会った。
鮮やかなサルスベリの花に比べて清楚な感じのする花。
どちらかと言うとこっちの方が好みかな。------「シマサルスベリ」の記事
[シマサルスベリ]