6月29日の朝は小雨だったが、宿を発つ時には上がっていた。
養老牛温泉の「湯宿だいいち」は評判通りの宿だったので、ちょっと名残惜しかったけれど、少し早めに出発した。
今日の行程は「裏摩周湖」~「霧多布湿原」~「霧多布岬」~宿「くりもと」に決めてあった。
途中で「コープはまなか」のソフトクリームを食べることも忘れずに入れておいた。
6月29日-①
摩周湖は誰でも知っている湖。
でも、行ったことのある人のほとんどが弟子屈側の第一と第三展望台から見ただけだと思う。
ところが、この湖は裏からも見ることができる。
養老牛温泉から車で30分の場所にあって、標高が少し低いため比較的霧が少ない日が多いのがポイント。
それなのに、この日は霧で全く見えなかった、残念。
摩周湖って霧のイメージがあるけれど、今まで数回行った中で、夏以外で霧が出たことは一度もなかったと思う。
今回は夏だからしょうがないか・・・
霧がなければダケカンバの向こうに真っ青な湖が広がっているのに・・・
次は気を取り直して、霧多布湿原まで一直線。
北海道を回るプランを立てるときはいつもおよそ2時間くらい走った先を目標にすることとしている。
裏摩周湖から霧多布湿原センターまでは約90km、2時間で着く。
真っ直ぐな道路で滅多に対向車もない。
だからよほど気をつけないと、思ったよりもスピードが出てしまう。
時々出てくるのが鹿だけ。
レンタカーを借りるときに、「鹿に気をつけて」と言われていた。
霧多布湿原センターには展望室、ちょっとしたカフェ、土産物屋があった。
展望室には立派な望遠鏡があって、湿原全体を見渡せた。
遠くに黄色い花のじゅうたんが見えた。
何の花だろうと思い、そこまで行って見ようと、湿原の中を走った。
前方は海、道路と海の間が湿原になっていて、そこにエゾカンゾウが一面に咲いていたのだった。
今まで北海道のあちこちにある原生花園に行ったことがあったけど、ほとんどがもう花が少なくなっていた。
こんなに見事に咲いている原生花園は初めてだった。
木道を歩いてみると、他にも小さな花がたくさん咲いていた。
[ハマナス]
[ノコギリソウ]
[フタマタイチゲ]
[エゾムラサキ]
霧多布湿原の木道を少し歩いたら、次は有名なソフトクリームに挑戦。
ここで失敗したのが、その場所。
よく調べなかったものだから、来た道を戻ることになってしまった。
調査不足で失敗はよくあること。
浜中町の「コープはまなか」にあるソフトクリームはハーゲンダッツの原料にもなっている生乳を使用していて、濃厚なのにすっきりとした味わいが美味しいと評判だった。
やっぱり評判のものは何でも試してみないと。
牛乳が違うのかな? 美味しくて何とも言えない濃い味、コーンも違う、人気なのが分かる気がした。
わざわざここまで食べに来る価値があるソフトクリームだった。
6月29日-②
「霧多布岬〜宿」までに続く