ウォーキングしているとあちこちで「クリスマスローズ」が咲いているのが目に留まる。
何だか去年の暮れの頃からずっと咲いている様な気もする。
そこで、クリスマスローズって本当はいつ咲く花なのだろうと調べてみた。
そうしたら、何と! 今まで何の気なしに見ていた「クリスマスローズ」にも色々とあることが分かってしまった。
一番びっくりしたのが、この花には2種類あるということ。
その内の一つが12月~翌年2月に咲く「クリスマスローズ」、これはクリスマスごろに咲き始めるかららしい。
そしてもう一つが2月から咲き始める「レンテンローズ」で、こちらはレント節ごろに咲くからということで、別名が「ハルザキクリスマスローズ」。
(レント節とは---四旬節のことで、 キリスト 教会暦 において 復活祭(イースター) 前の日曜日を含めない40日間のことだとか)
でも、ただ咲く時期で分けた場合、2月に咲いているのはどっちなのだろう? ということになる。
他に区別する方法はないのだろうかと、もっと詳しく調べてみた。
①「クリスマスローズ」は本来はニゲル種のみで、白い花の有茎種(中間種とも言われる)、草丈が30cm以下と低い。
②「レンテンローズ」はオリエンタリス種で、色は様々あり、無茎種、草丈は40~60cmと高い。
ここで出てきた有茎種(ゆうけいしゅ)と無形種(むけいしゅ)とは---(Garden storyより)
有茎種(ゆうけいしゅ)---根元から太い茎が伸びて葉がつき、葉の付け根に花が咲くのが特徴
無茎種(むけいしゅ)---葉が出る茎と花が咲く茎は別で、根元から別々に伸びるのが特徴
何だか余計に難しくなってしまったようだけど、結局咲く時期と草丈で分けるのがいいのかもと・・・。
とりあえず今は全部ひっくるめて「クリスマスローズ」と呼んでおこうと思う。
花の作り
「花びら」のようにみえるもの・・・実は「ガク」でした。
花をよーく見ると、ガクと雄しべの間にあるもの・・・これが花びら、でも実際は退化してしまっていて、蜜腺として雄しべの付け根を囲むようにして付いているとのこと。
同じ場所で咲いていた花の写真を撮ってみた。
驚いたことに花の様子が全部違っていた。
花色も違っているし特にガクに囲まれた内側の様子の違いがおもしろい。
クリスマスローズってほとんどがタネで増やすようだけれど、全く同じ花が咲かないのが特徴らしい。
タネを植えても違った花の色、形、模様などが現れてくるのだとか。
交配も比較的簡単らしいので、試しに自分だけの花を作ってみるのもオススメかも。
学名:Helleborus
英名:Hellebore, Christmas rose
和名:寒芍薬、雪起こし
科名・属名:キンポウゲ科 ヘレボルス属(クリスマスローズ属)
原産地:ヨーロッパ、西アジア