「サイネリア」と聞くと花屋さんやホームセンターなどで売っている、鉢いっぱいに丸くなって広がっている豪華な花をイメージします。
ところがウォーキング中に見つけたサイネリアはおとなしく、素朴な花でした。
パンジーなどと一緒に、花壇の隅に植えてあった、サイネリア。
鉢植えの豪華なものとはイメージが全く違って見えました。
サイネリアは英名では「シネラリア」。
でもこの「シネ」という文字が縁起が悪いので、サイネリアと呼ばれるようになったらしいのです。
日本語には忌み言葉というものがあって、縁起が悪いと言い換えられてしまうようです。
他にもありますね。
例えば水辺に生える葦(あし)は「悪し」に繋がるから「良し」となり---葭(よし)
アシとヨシは同じ植物なんですね。
果物の梨の実は「なし」が縁起が悪いので「あり」となり---「ありの実」
日本語って難しい・・・
サイネリアはずっと以前から品種改良がなされていて、花色も豊富だし、咲き方も一重咲きやグラデーション咲き、蛇の目咲きなど様々なようです。
日本では「フキザクラ(蕗桜)」。
葉っぱが蕗に似ているかららしいのですが、どうでしょうか?
その蕗を「富貴」という文字に替えて「富貴菊」とも呼ばれています。
英名のシネラリアのイメージから180°変わっておめでたい花になったようですね。
学名:Pericallis x hybrida
英名:Florist's Cineraria
和名:富貴菊(ふうきぎく)
科名・属名:キク科 ペリカリス属
原産地:北アフリカ、カナリア諸島、マデイラ諸島