九州旅行2日目、この日の旅程は、島原港からフェリーで熊本港に渡り、ドライブしながら山鹿で立ち寄り湯、その後は菊鹿温泉の宿「花富亭」となっていました。
朝、あいにく小雨になってしまいました。
宿の人から「雲仙は霧が出ているかもしれない」と言われたので、前日とは違う道路を選んで島原港まで行きました。
到着時間は山を通った時と時間的にはさほど差がなかったようでした。
島原港から熊本港までは「熊本フェリー」と「九商フェリー」の2社のフェリーが出ています。
熊本フェリーは高速船の「オーシャンアロー」、熊本港には30分で着きます。
一方、九商フェリーはのんびりと1時間の船旅です。
島原港に着いた時、九商フェリーが出港間近でしたので、こちらを選びました。
島原湾をフェリーで1時間、無事に熊本港に着いた後は熊本市内を通って山鹿までドライブでした。
途中にあった道の駅には必ず寄り、さまざまな情報を仕入れたりしながら・・・
驚いたのが「道の駅 すいかの里 植木 」でした。
お店には少し小さ目の「スイカ」がたくさん並び、お客さんは皆、手に取っていたのです。
スイカって夏のものだとばかり思っていたから、ちょっとびっくり(゚д゚)
熊本・植木がスイカの産地として有名なのは知っていましたが、何と「春スイカ」というものがあり、3月から出回っているそうです。
だから今が最盛期だとのこと。
途中、昼食を取ったりしながら、約2時間ほどで山鹿に着きました。
すでに午後2時を回っていたので立ち寄り湯の「さくら湯」に直行です。
「さくら湯」は細川藩初代藩主が気に入って御茶屋を造ったとされ、その後は市民温泉となったり、取り壊されたりして、紆余曲折があったのですが、2012年に九州最大級の木造温泉として再建されたようです。
道後温泉を思わせるような造りの「さくら湯」。
内部は木を多用してあり、昔風の宣伝ポスターなどがあったりして、レトロ感満載です。
浴室の天井は高く、大きめな四角形の浴槽がドーンと陣取っていました。
お湯は無味無臭、ややぬるめだったのですが、手触りはとろとろ、ヌルヌルといった感じで、肌がツルツル・スベスベになるのが分かりました。
それもそのはず、温泉分析書によると、何と「pH値9.62」のアルカリ性単純温泉となっていました。
飲泉もできるようで、浴室の上の部屋には飲泉所もありました。
隣の建物には細川のお殿様用の「龍の湯」がありました。
名前の由来は天井に龍の絵が描かれているからだとか。
昔の建物を可能な限り再現したようなのですが、残念ながらこのお風呂には入れなくて、見学だけでした。
大理石で造られたお風呂、もったいないほどお湯が溢れていました。
[天井に描かれた龍の絵]
浴室隣にある休憩用の部屋には「さくら湯」の歴史が描かれた紙芝居がありました。
「さくら湯」でゆっくりと時間をとったので、江戸時代の情緒の残る街並みや有名な芝居小屋「八千代座」などは車で通った程度で2日目の宿「花富亭」のある菊鹿温泉に向かいました。