春になると道ばたや空き地などでは小さな青い花、『オオイヌノフグリ』が咲いているのが目に付きます。
この花は誰でも1度は目にしたことがあると思います。
[オオイヌノフグリ]
この季節、道ばたに生えている青い花はすべてオオイヌノフグリだとばかり思っていました。
でも、違っていました。
オオイヌノフグリに似た花で、イヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウなどがあることが分かったのです。
それらの中の「フラサバソウ」を見つけました。
フラサバソウもオオイヌノフグリとよく似た青い花を咲かせる野草で、やっぱり道ばたなどに多く生えています。
茎を横に這うように伸ばし、茎の先を立ち上げ、先端に小さな薄紫色の花をつけます。
茎の先端には4~5㎜ほどしかない小さな花をつけ、葉やガクには腺毛があります。
別名では「ツタバイヌノフグリ」。
その名からも分かるように、葉がツタの形に似ているのが特徴です。
花の大きさ、葉の形、全体に生えている毛などからオオイヌノフグリと見分けることができます。
学名:Veronica hederifolia
英名:Ivy-leaved Speedwell
別名:ツタバイヌノフグリ
科名・属名:オオバコ科 クワガタソウ属
原産地:ヨーロッパ
オオイヌノフグリと同じような花なのに、名前が全く違うのはなぜ?
それは、日本で最初にフラサバソウを発見し、記録に残したのがフランス人のフランシェ(Franchet)とサバチェ(Savatier)。
この2人のを合わせて、「フラサバ」となったとのことでした。