「ヤマモモ(山桃)」の実を見つけました。
赤い実がびっしりと付いていました。
ヤマモモという名前はどこから付いたのでしょうね。
実はモモとは似ても似つかないのに・・・
『ヤマ』は山に生えることを表し、『モモ』は丸い果実を意味する、という説があるそうです。
公園に植えられていたり、街路樹としても利用されていますが、完熟した実が落ちても誰も見向きもしないようです。
実が潰れて道路が汚れるなどとも言われてしまって、悲しいですね。
近所にある大きなヤマモモの木です。
木の下を見ると、実がたくさん落ちています。
でも、ヤマモモを栽培しているところもあるんです。
栽培されたヤマモモの実は生食のほか、加工してジャムや果実酒として販売もされています。
その実は貴重で『幻の果実』や『高級果実』と言われているほどなのです。
幻の果実とは、朝摘みのものが昼にはダメになってしまうほど日持ちがしないから。
高級果実とは、ヤマモモにはさまざまな栄養素が豊富に含まれているからなのです。
その栄養素とは、クエン酸・アントシアニン・β-カロチン・ビタミンB群などがあります。
これらは疲労回復、老化防止、生活習慣病の予防などにとても役立つのです。
だから、街路樹や公園のヤマモモの実を取らず、そのまま落として踏み潰してしまうなんて、もったいない話ですね。
学名:Morella rubra
英名:Red bayberry
別名:ヤマウメ、ヤマモ、ヨウバイ(楊梅)、ヤモモ
科名・属名:ヤマモモ科 ヤマモモ属
原産地:中国、日本