「ランタナ」は「世界の侵略的外来種ワースト100」の一つで、日本でもつい5年前くらいまで環境省の「要注意外来生物リスト」の一覧の中に入っていた植物なのです。
それはなぜかというと、繁殖力が強すぎるからというのが理由のようです。
でも、「世界の侵略的外来種ワースト100」と「要注意外来生物リスト」はただのリストで、植えたからと言って別に罰則もなく「この外来種のために、在来種が滅亡しないようにしなさい」ということのようです。
ランタナの和名は「七変化」。
花が開いてから時間が経つにつれて花の色が変化していく様子を見ていくと、そう言われるのが分かる気がします。
ウォーキング中、ランタナに実(タネ)ができているのを発見しました。
茎の先端部分には新しい花が咲いていて、その下には花が終わってしまったのでしょうか、花と同じ形のまま、小さなぶどうのような丸い実ができていました。
その実も最初は緑色で、熟すと黒色に変わっていくようです。
ランタナの繁殖力がハンパないというのは、この実(タネ)がこぼれてすぐに芽が出てしまうからなのですね。
ところが、ウォーキング中、目に留まったランタナを全部見たのですが、同じような色の花でも、実が全くできていない株も多かったのです。
なぜなのかと思って、調べてみました。
そうしたら、ランタナには実のできない種類が既に開発されていたらしいのです。
きっと、あまり増えすぎることのないように研究されていたのですね。
ランタナの「ブルーミファイ」という種類はタネを作らないようになっていました。
ブルーミファイはシリーズとなっていて、花の色によって、レッド・ローズ・ピンク・マンゴーなどがあって、最近ではこの種類が人気になっているようです。
タネを作らなければ増えすぎると言うことはなくなりますものね。
ウォーキング中に見た、実のついていないランタナはきっと「ブルーミファイ」なのでしょうね。
学名:Lantana
英名:Lantana
和名:七変化(シチヘンゲ)
科名・属名:クマツヅラ科 シチヘンゲ属
原産地:熱帯・亜熱帯アメリカ
ランタナの未熟な実(タネ)には『ランタニン』という毒が含まれているそうです。
家畜等が食べると肝障害を起こしてしまうようなので、要注意です。