マツヨイグサ、宵待草、月見草となじみ深い名前があります。
全部同じ花なんだろうか、それとも全部違う花?、と思ったことはありませんか?
この時期、空き地や道路際などにたくさん咲いている黄色い花、本当の名前は何だろうとずっと思いながら調べることもせずに今日まで来てしまいました。
この際、はっきりさせようと思い、調べてみました。
最初から①マツヨイグサ、②宵待草、③月見草と3つの候補があったので、それぞれについて調べました。
そうしたらこの黄色い花の本当の名前は①の「マツヨイグサ(待宵草)」なのだと判明しました。
②の『宵待草』とは大正時代の詩人竹久夢二の詩のタイトルで、この花のことを書いたのようなのですが、最初は『待宵草(まつよいぐさ)』と書かれていたものを、語感の良さから『宵待草(よいまちぐさ)」と書き換えたようです。(Wikipedia)
次に③の『月見草』とは、マツヨイグサと同じ科の花で、夏の夜に一晩だけ咲く花、その姿はマツヨイグサと同じでも白い花なのです。
最初は白く咲き、朝には萎みますが、その時にはピンク色になっています。
どうして月見草がマツヨイグサと間違えられるようになったのか考えてみました。
多分、太宰治の「富嶽百景」の中で『富士には、月見草がよく似合う』という有名な言葉からきているのかもしれないと思いました。
太宰治の月見草は黄金色と表現されていました。
だからこの場合の月見草がマツヨイグサのことを指しているのだとされているようなのです。
きっと太宰治が間違えた月見草が一人歩きしてしまって、そのままずっと後世まで引きずっているのかもしれませんね。
月見草は夜に開花するため、一般的にはあまり目にしない花なのかもしれません。
でも、そっくりな花の『ヒルザキツキミソウ』があります。
写真は道ばたなどでよく見る『ヒルザキツキミソウ』です。
月見草によく似ていますが、昼間に咲くことと、花の色が最初からピンク色なのが違う点です。
「マツヨイグサ」にも数種類あることが分かりました。
マツヨイグサ、コマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサなどです。
花の大きさや花が咲き終わったときの色、葉っぱの形などが各種類によって違っているようなのですが、区別がつきません。
[コマツヨイグサ]
茎が這うように伸びるのが最大の特徴のコマツヨイグサだけは分かりました。