今までの暑さがウソのように、10月になって急に秋を感じるようになってきました。
そんな肌寒い日の朝、「ゲンノショウコ」を見つけました。
この花は夏の暑い間中咲いているものだと思っていたのですが、まだまだ元気でした。
でも、そろそろ終わりかけなのかもしれません、もうタネができていましたから。
草むらの中や道ばたなどで咲いているのですが、花の直径が1cmくらいしかないため、小さいので見過ごしてしまうかもしれません。
花を拡大するととっても可愛いのです。
(画像がボケ気味で・・・)
まず、花の形が整っていることが素晴らしい。
そして、白い花びらに薄紫色の線が入って、葯も薄紫、上品ですね。
ピンクの花もあります。
ただ、東日本では白花が多く、西日本でピンクの花が多いようなのです。
それなのにピンクの花を見つけたのですから、スゴイデス・・・
白花同様に可愛い花です。
白花では薄紫の線が、こちらではピンクの濃い線になっています。
花が可愛いだけでなく、ゲンノショウコはとても有能なのです。
日本の三大民間薬の一つとして、江戸時代の初めごろから生薬として使われていました。
胃や腸を整える効果があるようです。
名前のゲンノショウコは、これを煎じて飲めば下痢は直ぐ治まる---『現によく効く証拠』から来ているそうです。
ちなみに、あと二つの民間薬はドクダミ、センブリです。
学名:Geranium thunbergii
英名:Geranium Herb
別名:神輿草(みこしぐさ)---実の形が神輿の屋根についている飾りにそっくりだから
科名・属名:フウロソウ科 フウロソウ属
原産地:日本、韓国、中国