珍しい花を見つけました。
「ホルトソウ」です。
漢字では『続随子』、これは絶対に読めません。
なぜこの漢字なのかというと、ホルトソウの種子を圧搾して取れた油分を精製すると漢方の生薬になり、それが『 続随子(ぞくずいし)』という名前なのです。
漢方薬の名前をそのまま付けたのですね。
ちょっと変わった形の花で、上部と下部が全く違っていて、2種類の植物が合わさったようにも見えます。
下の部分---40~50cmくらいの高さまでは真っ直ぐに伸びていき、その時は細長い葉が対生についています。
しっかりとした濃い緑色の葉で、キョウチクトウの葉を長くしたような形です。
上の部分---直立した茎のそれぞれの葉の脇から枝が出るのですが、その枝は横に伸び、全く違う形の長三角形で、黄緑色の葉になります。
その葉は茎を抱いて脇に黄色い花を咲かせます。
黄色い小さな花が終わると縦筋の3本ある小さな球状の果実ができます。
果実は熟すと黒くなって、これが生薬の原料になるようです。
生薬になるのとは正反対に、葉や茎を切ると出てくる乳液は有毒で触れると炎症をおこすようなので、要注意とのことでした。
毒にも薬にもなるホルトソウです。
学名:Euphorbia lathyris
英名:Caper spurge, Paper spurge
別名:クサホルト、ユーフォルビア・ラシリス、モグラ草
科名・属名:トウダイグサ科 トウダイグサ属
原産地:ヨーロッパ南部、西南アジア