「トウテイラン(洞庭藍)」を見つけました。
この花についてどうしても解せないことがあります。
まず、蘭の仲間ではないのにランとなっているのはどうして?
そして、この花が日本独自のものなのに、名前に中国の湖を入れていること。
青い色をした湖ならば日本にだってたくさんあるのに。
おかしいですね。
調べてみると、学名はVeronica ornata Monjuschkoでロシアの植物学者モンジュシコが名付けたようです。
それがどうして和名でトウテイランとなったのでしょうね。
新牧野植物図鑑には和名に関しては何も記述がなく、海辺に生え、和名のトウテイ(洞庭)は中国の有名な湖、藍は花の色を意味するとだけ書いてありました。
『藍』はランとも読みますね。
だからこの花のランは『蘭の花』ではなくて色のことだったのですね。
トウテイランは日本固有の植物で、茎葉が白い綿毛で覆われ、青紫色の花を咲かせます。
元々は近畿や中国地方の日本海沿岸に自生していたようですが、今では生育地が少ないことから絶滅危惧種に指定されているようです。
学名:Veronica ornata Monjuschko
英名:なし。「Toutei-ran」と呼ばれることもある
和名:トウテイラン
科名・属名:オオバコ科 クワガタソウ属(ゴマノハグサ科・ルリトラノオ属)
原産地:日本(京都府から鳥取県にかけての日本海沿岸)