日本三秘湯と言われているのは北海道のニセコ薬師温泉、青森の谷地温泉、徳島の祖谷温泉。
その中の一つの谷地温泉は八甲田山の登山口にある、開湯約400年の歴史のある温泉。
かつては小牧温泉が経営していたが破綻、その後は伊藤園グループとなった。
それも経営が悪化したため休業、それを買い取ったのがどういう訳か、沖縄・竹富島にある「南風見観光(はえみかんこう)」。
現在はそこが経営している。
雪の中の谷地温泉に入りたかった。
冬は八戸駅まで送迎があると知り、利用させてもらった。
1時間半もかかる距離の送迎だった。
この辺りは積雪量が多く、道路も通行止めとなるので、八戸からの送迎になっているようだ。
[到着した時の様子]
周りにあるのは雪だけ、ここに宿があるなんて考えられないような場所だった。
[翌朝の入り口の様子]
一晩でこれだけの積雪量だった。
ここは一軒宿で、足下湧出の38度の「下の湯」と42度の白濁した「上の湯」の二つの泉質の違った温泉がある。
以前、伊藤園ホテルの時に泊まった時は温泉は良かったが、食事などはそれなりだった。
だから今回も温泉だけを目的としていたので、部屋や食事などはあまり期待していなかった。
でも、違った。
建物は古く、湯治場のような感じで、秘湯感があるのは同じだったが、良い意味で予想がはずれ、接客と食事がすごく良かった。
夕食時は料理を出すタイミングなど、スタッフが気を配っているのが感じられ、地元の野菜を使い、手の込んだ料理だったので少しびっくり。
食事中には窓の外に野生の「テン」も現われたりした。
[上の湯]
白濁したお湯で、泉質は単純温泉(低張性弱酸性低温泉)。
周りも寒いし、お風呂は湯気がいっぱいで写真も撮れなかった。
もう一つの「下の湯」は足下から湧き出る38℃の温めの温泉。
無色透明で単純硫黄温泉(低張性弱酸性温泉)になっている。
[宿のHPから]
「上の湯」は実際にはこのような感じになっている。
できれば数泊してゆっくりと入ってみたいと思った温泉だった。