アカンサス
ある年の夏、道の駅「とみうら琵琶倶楽部」の裏で珍しい花を見た。
初めて見る花だった。
花茎が1メートルくらいあって、葉はアザミに似ていて大きくて切れ込みがあり、光沢もあった。
調べてみたら「アカンサス」ということが分かった。
そしてそのまましばらくこの花のことは忘れていた。
数年たってギリシャへ行った時、ギリシャ建築のコリント様式の柱頭の文様にはアカンサスの葉がデザインとして使われていると教えてもらった。
このアカンサス文様は古代ギリシアやローマ の柱頭の装飾、イスラムやインドそして中国雲崗石窟の彫刻などにもあるらしい。
そして驚いたことに、日本の1万円札や賞状の枠にもこの文様が使われていた。
それほどすごい植物だったのだと見直してしまった。
ゼウス神殿にあった文様
古代アゴラにあった文様