ウォーキングコースの途中にある家の塀の外に置いてあった鉢に小さな白い花が咲いているのを見つけました。
どこかで見たことのあるような花の形。
ヒメイワダレソウを白くして、もっと小さくしたような花、そう思って鉢を覗いたら「スイートハーブメキシカン」と札が立っていました。
名前さえ分かれば・・・と、家に戻ってからすぐに調べてみました。
スイートハーブメキシカン
草丈10~20cm程度、メキシコやグァテマラ、パナマにかけて分布する多年草で、葉には特有の香りと、甘味があります。
開花期は夏から秋(5月~11月)までと長く、マツボックリに似た花序の上を囲むように小さな白い花を咲かせます。
茎が地面を這って、節から根が出て広がるのでグランドカバーとして利用したり、垂れ下がるのでハンギングや寄せ植えとしても利用できます。
生長するにつれて葉色がグリーン~ブラウンに変化します。
葉にある甘味は古くからシロップにしたり、甘味料として利用されてきたらしく、その甘味は何と、砂糖の1000~1500倍もあって、もっと良いことには甘味成分が糖類じゃないので、カロリーを低く抑えられるようなのです。
使うときは生のままではなく、乾燥させて煮詰めてから料理に使うと臭みがとれて良いそうです。
糖質制限している人には最適かもしれませんね。
別名では「リッピア」です。
リッピアとは、『ヒメイワダレソウ』と同名です。
これはどちらも分類上『クマツヅラ科イワダレソウ属』になっていてるから、流通名が同じになってしまっているようなのです。
ややこしいですね。
正式名はとしては、
※ スイートハーブメキシカン---- Lippia dulcis(リッピア・ドゥルキス)
※ ヒメイワダレソウ---- Lippia canescens(リッピア・カネスケンス)
要するにリッピアの別種ということのようですね。
学名:Lippia dulcis
英名:Mexican Sweet Herb、Aztec Sweet Herb、Mayan Herb
別名:リッピア、メキシカンスイートハーブ、アマミコウスイボク(甘味香水木)
科名・属名:クマツヅラ科 イワダレソウ属
原産国:メキシコ、中南米