日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

トラディスカンティア・シラモンタナ

2024-11-19 07:00:00 | 植物

トラディスカンティアはメキシコや南アメリカに自生するツユクサ科の多年草の総称です。

葉の部分が白い綿のようなもので覆われているもの、鮮やかなピンクの葉のものなどさまざまな品種があって、その数は70種類以上もあるようです。

 

[トラディスカンティア・シラモンタナ]

 

多くの品種がある中で、このピンクの花は「トラディスカンティア・シラモンタナ」というのだそうです。

長い名前で覚えられないのですが、学名が「Tradescantia sillamontana」なので、そのまま流通名になっているようです。

以前に園芸店で『しらゆきひめ(白雪姫)』という名前で売っていたのを見たこともありました。

 

全体が白い毛で覆われています。

だから英名はWhite velvet(ホワイトベルベット)。

互生している卵形の葉とムラサキツユクサに良く似ている花のついた茎が這うようにして広がっていきます。

この花は朝に開花して、昼になると閉じてしまうのです。

でも、この花を撮ったのは朝のウォーキング中だったので、ラッキーでした。

 


 

学名:Tradescantia sillamontana

英名:White velvet spiderwort、Cobweb spiderwort 

別名:白雪姫、白絹姫、ホワイトベルベット

科名・属名:ツユクサ科 ムラサキツユクサ属(トラディスカンティア属)

原産地:メキシコ北部

 

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オリーブ

2024-11-17 07:00:00 | 植物

「オリーブ」の木に黒い実を見つけました。

 

最近ではシンボルツリーとして「オリーブ」の木を植えているお宅が多く見られます。

これも誰かが仕掛けた流行なのかもしれません。

ネット上で検索すると、『おすすめシンボルツリー』や『シンボルツリー人気ランキング』などといった言葉がたくさん並んでいます。

そのようなオススメの木の中には必ずオリーブも入っています。

オリーブは手のかからない木、常緑でシルバーリーフ、花も咲き実も生るのでシンボルツリーとしても、観賞用としても適しているのでしょう。

更に、オリーブは平和のシンボルとして知られている木ということもあるし・・・

 

今年はオリーブの木をずっと注目してきました。

シンボルツリーとしてのオリーブの木、結構大きくなっていました。

 

6月、枝先に白い1cmほどの小さな花がびっしりと咲きました。

ほんのりと甘い香りがあって、金木犀の花の形に良く似ています。

 

花が終わって、9月ごろから緑色の実ができてきました。

 

実は少しずつ色づいてきて・・・

 

実は10月半ばごろには黒くなっていました。

 

 オリーブの実は食用になります。

オリーブの実は時が経つにつれて黄緑〜紫~黒色へと変わってきます。

その成熟度によって異なった調理方法があります。

一般的に塩漬けで食べるときには緑色の実、オイルを取るには紫~黒い実と言われていますが、黒い実も塩漬けとして利用できます。

 


 

学名:Olea europaea

英名:Olive

別名:オーレフ、オレフ、ホルトノキ、カンラン(橄欖)

科名・属名:モクセイ科 オリーブ属

原産地:地中海地方、中近東、北アフリカ

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スイートハーブメキシカン

2024-11-15 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中にある家の塀の外に置いてあった鉢に小さな白い花が咲いているのを見つけました。

どこかで見たことのあるような花の形。

ヒメイワダレソウを白くして、もっと小さくしたような花、そう思って鉢を覗いたら「スイートハーブメキシカン」と札が立っていました。

 

名前さえ分かれば・・・と、家に戻ってからすぐに調べてみました。

 

 スイートハーブメキシカン

草丈10~20cm程度、メキシコやグァテマラ、パナマにかけて分布する多年草で、葉には特有の香りと、甘味があります。

開花期は夏から秋(5月~11月)までと長く、マツボックリに似た花序の上を囲むように小さな白い花を咲かせます。

茎が地面を這って、節から根が出て広がるのでグランドカバーとして利用したり、垂れ下がるのでハンギングや寄せ植えとしても利用できます。

生長するにつれて葉色がグリーン~ブラウンに変化します。

 

 

葉にある甘味は古くからシロップにしたり、甘味料として利用されてきたらしく、その甘味は何と、砂糖の1000~1500倍もあって、もっと良いことには甘味成分が糖類じゃないので、カロリーを低く抑えられるようなのです。

使うときは生のままではなく、乾燥させて煮詰めてから料理に使うと臭みがとれて良いそうです。

糖質制限している人には最適かもしれませんね。

 

 

別名では「リッピア」です。

リッピアとは、『ヒメイワダレソウ』と同名です。

これはどちらも分類上『クマツヅラ科イワダレソウ属』になっていてるから、流通名が同じになってしまっているようなのです。

ややこしいですね。

正式名はとしては、

※ スイートハーブメキシカン---- Lippia dulcis(リッピア・ドゥルキス)

※ ヒメイワダレソウ---- Lippia canescens(リッピア・カネスケンス)

要するにリッピアの別種ということのようですね。

 


 

学名:Lippia dulcis

英名:Mexican Sweet Herb、Aztec Sweet Herb、Mayan Herb

別名:リッピア、メキシカンスイートハーブ、アマミコウスイボク(甘味香水木)

科名・属名:クマツヅラ科 イワダレソウ属

原産国:メキシコ、中南米

 

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シロバナシナガワハギ(白花品川萩)

2024-11-13 07:00:00 | 植物

道路脇に1本のひょろっとした草に白い花が咲いているのを見つけました。

どう見ても白いハギの花でした。

ハギは種類が多くて名前を特定するのが難しいのですが、『白花のハギ』ということで検索してみました。

いくつか候補が挙がったのですが、その中で特徴がぴったりだったのが「シロバナシナガワハギ(白花品川萩)」でした。

 

 

シロバナシナガワハギの特徴は・・・

① 日本中の道端や荒れ地などに生える帰化植物

② 茎が直立で多数枝分かれしている

③ 草丈は約20〜150cm

④ 花期は6月から8月で、白色の小さな花が多数咲き、穂状になる

⑤  直立した茎に多数の葉がつき、葉は3小葉からなり、長さは約2〜4cm

 

今まで見たハギは大きな株になって、しだれた枝に花がたくさん付いているものばかりだったので、こうして直立したハギを見たのは初めてでした。

とっても可愛い真っ白な花でした。

 

このハギは元々は畑の緑肥となるので飼料として栽培されていたものが、現在ではほぼ帰化植物として、日本中に広まっているようなのです。

黄色の花を咲かせる”シナガワハギ”に似ていて、花が白色なので、シロバナシナガワハギという名前になったようです。
 


 

学名:Melilotus officinalis subsp. albusbr

英名:White sweet clover

別名:コゴメハギ

科名・属名:マメ科 シナガワハギ属

原産地:中央アジア〜ヨーロッパ

 

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エンジェル・トランペット

2024-11-11 07:00:00 | 植物

いつも下を向いて咲いている大きくてラッパのような花。

「エンジェル・トランペット」です。

いつもは暑い夏によく見てたと思っていたのですが、今年は今でもまだ咲いていました。

 

 

以前は『キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)』という名前で流通していましたが、いつの間にかエンジェル・トランペットの名前の方が有名になってしまいました。

エンジェルという言葉の響きがいいのかもしれません。

この花の特徴は、全体に大きな株(1m~3m)で見た目通りのラッパの形をした花が下向き咲くことです。

花付きがよくて、一度にたくさんの花を咲かせるので、とっても豪華です。

花色は白、ピンク、オレンジ、黄色などがあり、春から長い期間咲きます。

 

きれいな花なのですが、全草に毒(アルカロイド)がありますから、注意が必要です。

枝を切った時に出た汁が目に入ってしまって失明寸前にまでなってしまった人のニュースも聞いたことがあります。

誤って口に入れると幻覚、頭痛、めまいなどの症状を引き起こしてしまうとのことです。

 

 この花で思い浮かべるのが、江戸時代の外科医『華岡青洲』のことです。

花岡青洲は”通仙散(つうせんさん)”という麻酔薬を使って世界初の全身麻酔で、乳がん手術を成功させたのです。

通仙散はエンジェル・トランペットやトリカブトなどの強い毒性のある植物を合わせて作られたようなのです。

当時(1800年)、からこの花には強い毒性があることで知られていて、そのためか名前は”まんだらげ”とか”きちがい茄子”などと呼ばれていたそうです。

 


 

学名:Brugmansia

英名:Angels trampet

別名:キダチチョウセンアサガオ、ダチュラ

科名・属名:ナス科 キダチチョウセンアサガオ属

原産地:熱帯アメリカ

 


『ダチュラ』と呼ばれる花はもう一つあります。

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)と呼ばれている花で、木ではなく草に分類されています。

草丈1~.5m程度で、ラッパ状の花を咲かせますが、花は上向きに咲き、実にはトゲがあります。

こちらも全草にアルカロイドを含んでいます。

 

 

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