みなさまこんにちわ。
Ann Arborの生活も慣れて、昼はUniversity of Michigan Healthcare systemでの業務、夜は日本の業務もあり、ほとんど休む暇もなく、土日くらいはゆっくりマインドフルネスをして散歩しようと決めています。そうしないと脳から煙が出る感覚を初めて味わいましたので、やはり健康が一番です。
往々にして、学生さんや研修医さんからもの大量のメールや問合せがくるのですが(それが若い人の特権なのでとても良いことではあると思います)、今日はよくどうしたらいいか質問されることの一つを見つけましたので、せっかくなのでまとめておきます。
今日はお遊びですが、とても重要です。ズバリ、論文を投稿したけれども、査読の返事がこない時にどうしたら良いか?
悩みますね。心の底から他者を思いやる日本人なのでどうしても、相手は忙しいだろうか?逆に怒られないだろうか?など僕も気になります。自分の博士論文ではそれで失敗して8ヶ月待ったり、責任のEditorが突然居なくなってしまう(亡くなられたのでしょうか?)などで、1年早く卒業できる機会を逸したのでそれ以降査読への確認依頼は独自にルールを決めています。
論文でもジャーナルの格式や、種類で変わると思います。独自の全く科学的根拠のない空想的目安としては
1 論文の形式 ✖️ ジャーナルの格式 = 連絡するべき待ち期間(月単位)
2 ジャーナルが明示する平均初回判断の日数✖️ 1.5 - 2.0
くらいでしょうか。
2のように元々ジャーナルが既にアクセプトまでの期間や、パブリッシュまでの期間を公表している場合は小脳脊髄反射レベルで上記の式で催促OKと思います。
ではそれらがない場合ですが、
僕はジェネラリスト系研究の感覚ですので(基礎実験や臓器別専門的な雑誌は全く分かりません)、経験的直感を大切にしますので完全に適当な記載をおゆるしください。
論文の形式
レター 0.5ー1.0
ケースレポート 1.0-2.0
原著論文 2.0-2.5
レビュー 2.0-3.0
で考慮している感じです。
ジャーナルの格式ですが、
ジェネラリスト系の論文であれば (専門によって大きく変わります、単なる考えた方の一例です)
IFなしでは 1
IF 0点台〜 3未満 2~3
3<IF<10では3
それ以上では 4
あたりを積算して考えているように感じます。あくまで直感です
しかし周囲と相談した経験的にはあながち外れていないように感じます。
さらに絶対的自信がある場合はさらに0.5をかける印象(つまり強烈に催促)でしょうか。
ともあれ、論文の形式 ✖️ ジャーナルの格式 = 1stアクションの連絡(月単位)に当てはめてみましょう。
ケースレポートを投稿ならば1点、そして例えば内科学会の英文誌IMやPC学会のJGFMでは論文の格式は2くらいとして計算すると大体2ヶ月待ってみるという感じでしょうか?例えばNEJMのケースレポートであれば、格式が高いので大体確かに半年くらい待っていることもあります。QJMのように一撃アクセプトのようなことが多い雑誌では逆に短くて良いでしょう。このようなことも投稿しないとわからないので、ぜひ投稿して感覚を掴むことををお勧めします。
次は、英語のマイルドな失礼のない催促状の書き方です。
とりあえず、遊びでこっちの先生にNative Check (Jasonさんや友達のAshwin Gupta先生)してもらっているので使えるかと思います。お楽しみに。
見出しの写真は
僕が購入する時に決まって3回に1回は故障して1ドルを損失するふざけたコーヒマシーンです。大体いつも壊れています。信じられないクオリティーの低さが逆に愛おしいです。