みなさま、こんにちわ。
師走です。年末です。もはや恒例になりつつある、年末のイベントで母校Mahidol(多分人との繋がり、そして思い入れは格別)日本人医療者の為のショートコースにスタッフとして参加してきました。
40名の参加者(海外からの医療者多数)、多数のタイ人講師、スタッフ、日本からは4名の実行委員会メンバーで開催しています。
12月18日(1日目)消化管寄生虫症 講義、顕微鏡ワークショップで実際の国境沿いの患者の便スメアを作成して自分たちで診る。
12月19日(2日目)マラリアを学ぶ一日。マラリアの生活史を理解し、各マラリア原虫について、Trophozoite, schizont, gametocyte各ステージの特徴について学習し、顕微鏡実習、ワークショップを行いました。Thick smear, Thin smear, 染色の実習、簡易キットの実習をワークショップ形式で学びました。
12月20日(3日目)Leprosy(ハンセン氏病)専門病院の訪問
午前中はハンセン病の専門病院Rat Pracha Samasai Instituteを訪問しました。日本ではもはや診ることができないハンセン病をこの病院はなんと年間152例の新規患者さんを診察しています。勿論タイでもとても珍しい疾患となってきておりますが、ミャンマーやマレーシア国境付近では未だに診ることできます。DTMHでは実際の患者さんのスメアを作成して鏡検したことでとても記憶に残っています。
12月21日(4日目)病棟ラウンド, Travel Medicine
Acute febrile illnessの解説を私は行いました。といっても基本ですが、この病院のデーターで研究をしてましたので疫学もよく知っています。
午後はDr. WasinによるTravel Medicineの講義の後Travel clinicの見学を行いました。何より同期のWasinがアジャン(教員)になっていたのが凄く新鮮でした。
授業終了後は熱帯医学部のMuseumを見学。
12月22日(5日目)デング熱、病棟ラウンド、メリオイドーシス
デング熱とメイオイドーシスのレクチャーと、病棟ラウンドと続きました。
あぁとても懐かしい、この質問攻めの雰囲気。
参加者の先生方もとても熱心に質問と意見が出ていたので僕は極力邪魔しない、円滑にすすめることだけに注意しておりました。
自分は大学院生のときは日本の時とは本気で桁が違うほど辛くて(DTMHは楽しいだけだったのですが)、楽しめていませんでした。が、、、今となってはやはりその分とても力がついていたなぁと思うのです。
海外の大学院に入学して卒業するということは、きっとそういうことなのかなと思います。
何より、このMahidolの縦の繋がりは結束が堅く、例え別々の場所で働いていてもこの時になっては皆であつまりワイワイとこのコースを運営するのが一年の楽しみでみもあります。
ということで、来年も同時期に開催予定です。
(先輩たちと)
(Tropical Medicine のDean達のアトラクション USJかよ!)