みなさまこんにちわ。現在ロンドンにいます、GCSRTの中間地点まで来ましたのでこっちもボチボチご報告していきます。
(チームのコラボの出来が悪いとDirectorに呼び出されてしまいました... とほほ)
学びを結果に変えるアウトプット大全
自分の抱えている問題の打破にどう適応したら良いか熟読しました。
実は内容の95%くらい自分が実行してきたということに気づき、メタ認知して、ゲゲェと驚愕したのですが、
これは同じ医師としての視点や、科学論文などを読む能力がある日本人同士であれば当たり前で、同じようなところにたどり着くのかもしれません。
とはいえ、講演や原稿依頼や論文執筆依頼や英語の査読依頼も含めて何故にこんなに自転車操業的な状況に陥っているのかを考えると、この本のご指摘の通りで、とっても良い気づきもたくさんありました。(さすが精神科医、素晴らしいです)良い面も悪い面も、確かにそのせいか(おかげか)という納得の内容でした。強いていえば、この書籍の唯一の欠点は引用があまり記載なく、非科学的な書籍、また自分の書籍の内容にとどまっていたこと(ビジネス書などばかり、原著を引用しないと科学者には売れにくいが、一般向けには逆に読みやすくベストセラーになりやすいか)。いつか指導医講習会などの教育面でもたっぷりと使えるので、機内で一つ一つ、オリジナル文献は本当にそう言っているのか検索していってました。
中でも自分の中でも忘れたくないエッセンス的なものだけを作成しましたので、題名の通りアウトプットしておきましょう!
1)ポジティブ:ネガティブアクションの比率は
良いチーム3 : 1
すごく良いチーム6 : 1
良い夫婦 5 : 1
幸福優位7つの法則 ショーンエイカー著。
これはおそらくは原著はロサダラインの論文からか。
2) 伝え方:No BUT→Yes BUT→ YES AND→YES HOW
(〇〇いいね、どうすればもっとよ良くなる?)
これはいつも意識して使い分けたい。
3) 本当にやるべきこと/やりたいことを優先するために断ることを覚える
メリット:自分のprotect timeを増やせる、それを自己投資に回せる、やりたい仕事の依頼が増える、ストレスを減らす、自分のポリシーであるGive and Giveができる。
そのためのルールを作成しておく。
A 優先順位をはじめに設定しておく、
B 迷わずに断る
C ケースバイケースで判断しない
D 断りの公式を使う(謝罪と感謝+理由+断り+代換案の提示)
4) アイデアはリラックスしているときに出やすい
創造性の4B:
Bathroom
Bus
Bed
Bar
確かにその通り!!で、自分は移動の機内と飲み会、寝る前に圧倒的に多いと思う。特に懇親会時のSystem1同士の会話で決まる重要な案件やアイデアが多すぎる。
5) 本/論文を作成するときのアウトプット方法(TW ver1.0 2018/12/17)
A いつも使用しているKJで最低100個をあげる
A’ 論文検索(ENDNOTE:Pub-med, Scorpus, Google scholar, 医中誌, UPTODATE)
↓
B アイデア、考え、キーワード をインスパイアされたものから作成しておく。
↓
C 分類してグループを作成する(スマホで写メ)
↓
D ワードで目次(アウトライン機能を使って)作成する。
↓
E まず各項目を20点を目指して書き始める.(第1原稿は気楽に)
↓
F 最初の原稿作成には50%以下のエネルギーに抑える
↓
G 校正と追加に残り50%以上を。
6) 優先順位の高い目標は毎日見える化しておく、さらにそれらは周囲に公言し、かつ細分化してそれぞれを撃破していく。大きな援助を周囲から貰えることが多かった。
(期限の設定と少しだけ難しい目標に落としこもう)
7) インプットとアウトプットの黄金比率は3 : 7
本や論文を読んで知識を蓄えているつもりでも、圧倒的に書く、行動する、発言するの方が大事で長期記憶や実力に結びつく。これは本当にそう。
8) マルチタスクは必要であるが、細分化して集中攻撃に変換する。外部環境からの中断はできるだけ減らすように努力する。
9) 新しい挑戦やチャレンジはZPD(以前のブログ参照)に落とし込む。
新しいことが嫌で恐怖を感じるのはリスクがあるDanger zoneに入っているからで、目標や課題が高すぎる。安定した現状を望むのはConfort zoneに入っているので、楽であるが成長がない。ここにZPDに落とし込むことで報酬(dopamine)増加。
10) やる気が出ないときは、まず5分とりあえず始める。
(クレペリン、作業興奮、側坐核)
11) Fast thinking とファストチェス理論、System1
プロチェス棋士の5秒考えた直観と30分考えた指し手は86%が一致していた。
Dual process modelのSystem1を重視したベテラン医の思考パターンも同様であろう。
12) アウトプットは直観を大事にするべきであり、ワクワク楽しい気持ちになれることを優先した方が良い。最初に思いついた方を選ぶべき。
13) 睡眠は削らない(救急やる以上無理であるが・・)7時間以上寝る。飲み会に出ない。暴飲暴食しない。運動はこのまま続ける。ネガティブな発言はしない(もともと能天気なので、しないのですが)。これらは脳科学的にエビデンスが出揃ってきている。後日、さらにPubmedで検索を。
まず一つ目
Alan Hobbs, Ann Williamson & Hans P. A. Van Dongen (2010) A CIRCADIAN RHYTHM IN SKILL-BASED ERRORS IN AVIATION MAINTENANCE, Chronobiology International, 27:6, 1304-1316, DOI: 10.3109/07420528.2010.484890
睡眠に関しては、これが元ネタか。
(ちょうど悩んでいるところに、レクチャーがくる痒いところに手が届く教育です!)