第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

バンコクでの、バスマップ、電化製品と買い物をどうするかについて

2016-02-20 21:45:11 | Mahidol留学情報

皆様こんにちわ。

今日は、ハウスメイトのドイツ人宅でパーティーをして、日本酒をしこたま飲んでしまい、今夜は勉強できないと決心し、ブログに必要な情報を記しておきますね。たまには時分を甘やかすのも大事です。

どこから行きましょうか。

まず来て当初の交通手段ですが、基本的にタクシーが便利です。(トゥクトゥクはメーターではなく、概ね200THBという高額から交渉がスタートしますのでお勧めできません)メータータクシーを利用してください。

またそれ以外に、MRTとBTSやエアポートライナーといった、モノレールや地下鉄が走っているバンコクでは駅チカ物件であれば困ることはあまりありません、基本的に東京並です。ただ、知っておくと非常に便利なのが地元のバスの乗り方です。このバスは大体8THBから13THB程度(26円−50円程度の激安運賃)で移動できます。バスに乗ることはとても勇気が居ることでしたが、慣れれば空気のように乗れます。乗る前にはバス乗り場で行き先の番号を確認しましょう。その場合はバスマップの事前購入が必要で、行き先を地図で探した後にその場所に近いバス路線を決めましょう。英語版、日本語版が、伊勢丹5階の紀伊国屋で購入可能です。バンコクを楽しむのであれば、是非先ず最初に買った方がよいでしょう。

次に、迷うのが電化製品かと思います。お勧めの方法は3つあります。

①メガバンナーにショッピング

行き先はネットで調べて見てください。誰もが知るショッピングモールです。まずお伝えしたい事には、基本的に日本から色々と家具をもってくる必要はありません。高い輸送費を払うよりも、贅沢を言わなければ日本と本質変わらない家具や電化製品は安く購入できます。ここは日本でいう幕張イオンモールやララポート船橋並に巨大で、全てが揃います。勿論巨大なIKEAも中に入っています。

 

 

②BIG-C系列で購入

大学周辺で一番近いのはおそらく伊勢丹前のBIG-Cです。当初は分からず、ワザワザインターネットで調べて色々といってみたのですが、灯台下暗し、伊勢丹前に4階に及ぶ、巨大なBIG-Cがあります(チットロム駅)。よって、生活必需品は基本はすべてここで揃えることが可能ですので、日常生活の品であればこちらがお勧めです。

 

③MBK センター

みんな大好きMBKセンターには、ちょっとあり得ないくらいの携帯電話を中心とした電脳空間です。日本では存在しえません。それ以外のものもおおまか揃いますが、値段がマチマチであるために、携帯以外のものは上記の方法で購入がよいかもしれません。

 

間違って日本から家電をもってきてしまった方へ。

私も炊飯器と湯沸し器だけは良い物をと考えて、日本から空輸しましたが、220Vのバンコクの電圧でスイッチON後、わずか3秒でショートして壊れてしまいました(笑)これで数万円と高額の輸送費がオシャんです。

勿論、電圧の違いは知っていたのですが(日本製品ならば大丈夫だろうと思っていのですが)、やはり本当に日本製品を使う場合は変圧器が必要で、これがまた極端に高価(万円単位)で重い(3kg−5kg程度)です。よって、やはり日本から家電を持ってくる位であれば、こちらで購入をおすすめします。

 

 


ベッドサイド臨床実技試験終了 MCTM day 140

2016-02-17 14:06:17 | Mahidol University編

 

 

皆様こんにちわ。

Long case examinationが只今終わりました!!!
これは全範囲の疾患の診察から診断治療にまでを評価する1年間にわたるトレーニングの実技最終試験です。
 
試験前日に突然、明朝試験だとYou got a mail 的なメールが来ます。実際に所見がある患者さんをICUだったり、病棟だったり、外来だったりに出向きます。この2週間は、大学院生は病棟に入ることを禁止されていてかなりよく考えられています。
 
Full History taking 15min
Full Physical exam 10min 
Summarize 5min Problem List とDifferential diagnosisを上げる
Discussion 25min 
 
で行うというものです。
試験前は今日は誰が呼び出されたとか、カンボジアの友達がボコボコにされたとか、イケメンドイツ人はICUで出血している患者さんで困ったとか、、恐怖でしたが、
朝待っていると「ワタリはOPD(外来)だから」と行くことに。
※ 試験官が特に症例を公評しても問題ないということで記載します(毎回変わるから)。
 
いつもの3Fの外来ブースですので、ニコニコ+ サワディカしまくりながら入ると
 
既に若い男性が診察台に寝てます。見た感じ、多分黄疸があります・・・
 
病歴聴取は大好きなので徹底的に聞きまくります。
1) Full History taking 15min
タイ南部に一ヶ月前に帰省した以外は特にExposureされてなさそうな20才の男性が2週間前からの尿の色の変化、3日前から尿が黒くなったと来院。発熱、腹痛、呼吸系、泌尿器系全くなし。Mosquito/Thick/Mite/ insect bite biteなし。発熱も全くなし。皮疹も気づかず、体重の変化なし、寝汗なし。他、Past medical hisotry and Underlying disease、Travel history、Animal contact、Family history、Allergy、Drug、Sexual history, 全てなし。勿論Fava beanたべたんちゃうん、とか生魚食べてOpistorchisなんちゃうとか、G6PDやThalassemiaとか色々しつこく聞いたのですが、全部否定される。
 
2) Full Physical exam 10min  所見を大きな声で一つ一つ言っていく作戦にしました。
 Positive findingはJaundice、Hepatomegaly (2FB RCM)ありました。他はKnock pain、Splenomegaly、Shiffting dullnessなど含めてnegative. 爪の異常やとVascular spider、Palmar erythema なども探したけどなし。
 
※実はShiffting dullnessの所見のとり方が、Bate VS Macleoid'sで少し異なります。よってクラスメートで米国系Physical VS イギリス系Physicalの教科書で学んだ医師とでちがう違うと争いが始まったりしたのが面白かったです。僕はこれからMacleoidを使う事にします。
 
3)Summarize 5min Problem List /Differential diagnosis
通常のJaundiceの鑑別方法とLiver か Non-Liverか溶血か非溶血か。
 
4)Discussion 25min 
ここから自分が行う検査を一つ一つ開示され、どう解釈するか試されます。
 
CBCはNormal➠Liver function test➠T Bil 4.2, D-Bil 3.6, AST 80, ALT 300, ALP 150
(こんな感じで、日本の様に一つ一つの検査の考察なく、ドカンと検査すると大減点ですので注意です。)
 
腹部エコーはHemangiomaがある程度でReportは正常。
HBV, HCV➠急性感染 陰性。
まさかとは思いながら、HAV IgMとHEV IgMを提出した所で、検査はこれ以上出してはいけないと言われる。
 
検査結果 IgM HEV +
答えはHEV急性感染でした。
 
下水道や飲水が整のっており、生肉を食べないタイではE型肝炎は珍しく、どこでどう感染したか原因が解りません。
症状は乏しく、日本でも隠れている事が多く、 Drug induced hepatitisと診断され検査していなものは誤診されている可能性があると報告されています。(ほぼ特に問題ないですが)
 
Discussionは続き、通常の治療と、もし重症化したらどうするか。重症化する場合は度のような患者か、
確率されていないが、リバビリンやIFNの治療もあるなどの議論を行い終了です。
 
 
自分のTopic reviewがHEV vaccineであった為か、偶々当日にその急性HEVの患者さんが来ていた為か、はたまたHEVが珍しい為か、先生達の優しさでしょうか?結果的には自分が得意とする実技試験となりました。
 
偶々だったのか、日本から来た不慣れな医師に故意に配慮してくれたのか?
 
この一年間の回診や毎日のDiscussionでトレーニングしてきた事が詳細に問われて、一つ一つの症例を思い出しながら、当初怒られたり、あまりにも自分が出来なさすぎた事が自然と思い出されました。
 
それが、いつの間にか出来るようになっている事が素直に嬉しく、また教官達の親心的な優しさにただただ感謝した、そんな最後の臨床実技試験でした。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 


メインのプレゼンテーションについて MCTM day 135

2016-02-14 15:17:11 | Mahidol University編

皆様こんにちわ。

随分と色々な事が重なり、自分との闘いの日々が続きます。

とはいいつつも週末は必ず家族サービスで外出するようにしてますので、時間を有効に使う努力は惜しみません。家族があってこその自分です。

さて、この1ヶ月位の進行がどのようなものかといいますと、自分達の研究テーマ以外に、Topic reviewという一時間のSystematic reviewの課題を終えなければなりませんでした。

また授業が毎日かなりあります。

 

漸くですが、ここに来て全貌がつかめてきましたので記しておきます。

基本的なMCTMコースとしての発表義務は

1)Research disposal(total 60分)10月初旬から11月:自分の研究テーマのなが~いReviewとサンプルサイズや、Inclusion criteriaやExcusion criteriaの妥当性や、研究のRationaleをプレゼンします。そに対して外部からの教授達からの質疑応答を経てBrush upするというものです。

2)Critical appraisal(Total 45分)10月半ばから12月まで:好きな論文を5つ程選び、その内一つを批判的吟味を行い全て批判できるところを批判するというプレゼンを行います。

3)Topic review(Total 60分)1月半ばから2月末まで:一つのTopicを選びその最先端のGapを探し、全ての関連文献を読みSystematic reviewを行います。これが上手くできていれば、先生達よりReviewとしてJournalの投稿を目指さないかと言われます➠宿題が二度美味しい状態へ変わりますが、努力が二倍要ります。指導医の熱意と受験者の熱意次第ですが、中にはひどいものもありました。

※追加選択単位で:Review of Journalというのがあって、自分の研究テーマを全てReviewするというものでしたが、最初僕は全ての選択授業をお金を払い選んでいたのですが、あまりにもメインの発表だけで大変なのでキャンセルしました。結果的に今年は一人だけしか発表予定者がいません。大体2月から3月が予定されています。

4)Final Deffense (Total 60分) 3月末までに行う模様です。外部からの教授達からの質疑応答を経てBrush upし、4月半ばまでに製本を行うという流れです。この後、研究によって論文化するための作業が4ー6月の間入ります。

この間、出席と発言回数や妥当性が非常に厳しくCheckされる回診も多数ありますが、経験的に、点数なんか気にしないで楽しく一つ一つ謙虚に学ぶ方が絶対良いです。これは今後の方へのアドバイスです。熟考の上で思ったのですが、好きな勉強をしているにも関わらずにやってくるストレスの原因は、環境に適応できない自分や(つまりは他国の人間と対等に議論する能力が無い事や)、短期的な結果を求めたり、自己解釈の歪みから来るものなのではないかという気がしました。(当初、今思えば楽しいだけのDTMHですらストレスでしたから。人間喉元すぎれば忘れますから~)

今は、病棟回診や、Discussionが一番楽しく感じております。むしろデーター集めたりする方が単調で辛い。正規の単なる課題は適当に、自分の勉強と研究は気合をいれて後数ヶ月頑張ります。

 

 

 

 


STDとHIVの実臨床に特化したインターナショナルコース

2016-02-06 05:20:26 | Mahidol University編

みなさんこんにちは。 超多忙なわたり氏に変わり

2015年度DTMH卒業生今はフリーターの独身女UNM(゜o゜;;がブログの記事を書くことになりました。

今回はBangkokにあるBangrak病院にて、COTTISA (Consortium of Thai Training Institutes for STDs and AIDS) が毎年主催しているInternational Diploma Course in STI HIV/AIDS をご紹介します。

(Microbiology practiceの写真)

私は2015年度のマヒドン大学での半年間のDTMHを終えたのち、11月にこのコースに参加してきました。

実はDTMHの授業の一環で、この病院を見学に一度訪れたのですが、STDを専門にしている長い歴史や、タイのCSWをたくさん診察している背景などがとても興味深かったことと、日本では婦人科や泌尿器科に回しがちな疾患ですが、一般内科医もきちんと診察できなくてはならないなと常々思っていたところだったので、この病院で研修させて欲しい!とお願いしたところ、このコースを紹介してもらったのです。

すでに2015年度のコースで21回目の開催だそうで、毎年秋に4週間開催されているそうです。

1回のコースの定員は30人程度、参加費用は2015年度で2250USDかかりました(日本円で当時27-28万円くらい)。

(レクチャーの風景)

2015年度の参加メンバーは日本人は私一人(初めての日本人参加者だったそうです)、インドネシアから3人、マレーシアから1人、タイ人3人でした。

私以外は皆所属機関から費用の補助を受けていたそうで、全額自己負担したのは私だけでした・・・とほほ。

(参加費用を賄うために日本に一時帰国してアルバイトしましたよ。。。)

参加前は、周りから「高すぎる!」「そのコースって、それだけの価値あるの?」などと散々言われましたが、、、感想を一言で言えば、参加して大正解!!でした。 授業は毎週月~金で、座学あり、DVD講義あり(病院で作成した教育用DVDがあるのです!)、診察見学あり、実際の患者さんでの診察あり(女性ではクスコを挿入し、双手診、検体採取など)、人形を使った模擬診察あり、case discussionあり、バンコク市内の別のSTDクリニックの見学あり、細菌検査や遺伝子検査などの実習・説明あり、最終日はMCQと口頭試問で締めくくられました。

最終週は提携している英国の病院から医師を招いての講義(セントメリー病院、ノッティンガム市立病院)もあり、少なくとも英国のレベルとタイの診療レベルに大きな差はないことも実感しました。 また、タイのお国柄というか、トランスジェンダーの女性達の裏話も色々教えてもらって面白かった。。っていうか一番記憶に残っているのはその授業かな・・・(ー ー;)。 手術前後の写真とか・・・インパクトありすぎでした・・。

(ペニシリンの筋注!)

4Wはあっという間で、勉強が間に合わなった部分もたくさんあるのですが、STD診療における自分のスタイルがある程度確立されたのは間違いありません。DTMHよりもより実践的で臨床的なコースだったからでしょう。 日本の医学教育で、系統だったSTD診療を教えているところはどれくらいあるんだろうか・・・。 STDの診療には一般内科医としての技量以外に、感染症の知識、産婦人科や泌尿器科といった解剖学的な知識、皮膚科的な知識、いろんな知識要素が試されるchallengingな分野だと思います。どれか一つの分野だけできても不十分。 ちなみに、タイやマレーシア、インドネシアではSTD診療は皮膚科の診察の一部なんだそうです。

Bangrak病院の敷地内には皮膚疾患だけを見るスキンクリニックも常設されていました。 STDの系統だった診療ができるようになりたい!という一般内科医や感染症医などに是非受けて欲しいなあと思うコースです。少々参加費用が高いと思うかもしれませんが、短期間で、これだけ充実したコースで、日本から参加しやすくて、などなどメリットの方が大きいと思います。おそらく、世界でもなかなかないコースだと思います。 Bangrak病院はかなり長い歴史を持つので、建て物が老朽化しているため、数年後には現在の敷地にビルを新築して、最新の検査体制などを整えつつ、マヒドン大学との連携も強化していくとのこと。今後の発展にますます注目な病院です。 ご興味がある方は是非お問い合わせください。

 

最後にUNM氏とその仲間の写真も入れときましょう(ブログ管理人よりお礼)