皆様こんにちわ。
来年から来られる方の為に、MCTMの経験しつつある全容を少しずつ記載していこうと思っております。今年から、色々と大きく変わり変更点が多数あるために来年以降はあまり変化がないのではとウワされております。
Proposalの事は既に記載した通りの、自己闘争の期間があるのですがこの過程で今までの授業を中心とした教育とは全く異なるものであると気付きます(焦ります)。範囲があるテストの為に勉強するのでは無く、自分が立てた仮説の為に現段階までの最新の研究とクリニカルクェスチョンとのギャップを探してどのようにすれば探れるかを調べる勉強へ、いつの間にか移行しました。
残念ながら私は大学病院で勤務した経験が無いために、日本との比較はできませんが、少なくとも私の臨床家としの道を開いてくれた教育病院では接することの無かった領域ですのでやはり学ぶチャンスを得れて良かったと思っています。
大学院の授業の形式は非常に良く考えられているようで、今年からGoogle Classというアプリで全ての情報と日程連絡、課題と応答を瞬時にPCやスマホでやりとりしあうという便利なものを採用したようです。またコースディレクターと総務職員とLINEで24時間いつでもつながってます。
DTMHからの直接進学組では、DTMHの選択期間に重要な医療統計やTravel medicine等の選択単位を既に取得しているので、授業は選択授業で3単位、必修でThematic paper 6単位となります。
TMCD 504 Clinical Apprenticeship 6U➠欠席不可、病欠すら診断書が必要という厳しい参加義務があり、月・水・金の朝8時からディスカッション形式で回診をします。評価がなんと、その時の質疑応答と的確さと発言の多さで点数が毎回貼りだされます・・・(苦笑)。
TMCD 527 Clinical Case teaching 3U➠これは週1回、毎回各専門家がレクチャーをしにきます。最近は、症例形式や一発診断クイズ50問試験などが多く楽しいです。
Critical Appraisal ➠これも発表です。一週間前までに指導医と決めた論文を(RCTやら、ケースコントロールやら、何でも可)を全員に配布して、クラスメートの半分がその論文に対して批判点を持ちより、議論するというものです。当日は45分以内に発表と議論、15分で自分の見解をまとめるという内容です。ディスカッションのポイントは、サンプルサイズの計算が違う、Inclusion criteria がイケてない、Out comeの設定が悪いなど、一つの発言や発言回数が1つずつ8−13人のスタッフ陣にアンケート集計用紙が配られており、この学生は的を得ていた、もしくは発言が少ない、もしくは論点が違うなどで加点減点されるという厳しい授業で皆のストレスの原因の様です。私は一番最初にこれを当てられたので、嫌だったのですが嫌なことは最初に終わった方が良いかとも思います。
TMID 510 Statistics for clical research 3U ➠必修 DTMH選択期間に同時に単位を取らなければなりません。
TMCD 503 Introduction to clinical research 1U➠必修 DTMH選択期間に同時に単位を取らなければなりません。
TMCD 521 Literature Review 2U 選択 ➠自分の好きな論文を一つ選びそれを40分で発表して、質疑応答する。
TMCD 522Clinical practice in Tropical medicine 3U ➠必修 DTMH選択期間に同時に単位を取ります。
TMCD 524 Intersting case report 1U ➠選択 自分の好きなケースレポートを一つ選び、それを40分で発表する。
TMCD 529 Travel MedicineⅡ 2U ➠選択 DTMH選択期間に同時に単位を取ります。
TMCD 531 Troical clinical pathology 1U ➠選択 私の指導医が行いますが、病理出身の血液内科医が色々とオモローレクチャーで人気です。
TMCD 533 Specail clinics in Tropical medicine 1U ➠選択 不明
TMCD 534Practical Statistics for Clinical Research 1U ➠選択 追加のSPSS実技です。
といった感じになります。メインは回診と論文批評会ですね。11月半ばからはデーター集めに奔走することになり。各地方病院出向組とはしばしお別れです。私は絶対にHospital for Tropical diseaseでバンコクにいたい条件があった為に、我儘をいって残らしてもらいます。
最近はリズムも掴めてきて、頻繁にお洒落な喫茶店に友達といったり一人でいくことが多くなりました。
ここで良くミャンマー、カンボジア、バングラディッシュの医師と話していて、日本という国が如何に先の大戦時に脅威の国であったか、かといって現在では如何に好意的に見られているか(どうもNGOで日本から支援でくる方々に非常に好意を持っている様です)。各国の政治の透明性の違い、テロや宗教の違いから起こる紛争、日本の以上に高い妊娠中絶率と各国の違法の中絶による敗血症での死亡の多さ。色々な事を彼らと話す事で、全くしらない世界が本当にある(自分が知らないだけ)という事がわかり、日々是学びの毎日です。