第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

Harvard ICRT JAPAN ついに始まりました。

2018-01-17 16:01:30 | Harvard medical school

皆さま こんにちわ

ついに1月13日から16日にかけてHarvard ICRT Japanが開講いたしました。
参加者の皆さんと直接意見を交わし、何かつまづいているところがないか、どうしたら働きながら効率的に学べるかなどの申し送りという名の友達作りに行ってまいりました。それもこれも、Harvard ICRTを日本に誘致したリーダーの諸見里先生の御高配のおかげです。

驚いたことに、会場となったOISTの国際的かつモダン建物は日本一かと感じます。どうです!?この美しい海に囲まれた美しい施設は。

働いている研究者は外国人が多いらしく、建物内の会話や看板は全て英語であったのがとても新鮮で、世界と勝負しているという雰囲気がムンムンとしてました。沖縄の地にこんな素晴らしい世界最先端の研究施設があるとは恥ずかしながら知りませんでした。黒川清先生偉大です。

今回はProgramを日本からの受講者がほとんどである為にどうも合わせてきたとのことで、アジアで新しいグループワークなども試してみたかったとのことでした。

 

KC先生のプレゼンの仕方は自分にとってとても勉強になった(胸を軽く張り手掌は常に上空へ 笑)のと、Harvard Business Schoolの講義からチームワークとリーダーシップをどう育成するかのワークショップも組み込まれていました。

BiostatisticsとEpidemiologyの内容は概ね一緒です。合計4時間でほとんどのSTATAのプログラムをさらっと終えてしまう
感じのサクサク感は自験例的にとってもストレスだったと思いますが、これから授業を一つ一つこなしていくと身につけられるように
良く段階を経て練られているためにみなさま安心いただければと思います。

 

 

授業は許可を取っていないので、詳細なタイムテーブルは載せませんが、朝8時15分から17時過ぎまでタイトに組まれております。
その中でも、顔の見える関係を作る為に皆さん積極的に会話を持たれていたようで老婆心ながらとても安心しました。

さて、ということで最近は怠けている自分はというと、このWSの間にメンター達と話を行い次のステップと挑戦に対してある決意しました。

どうすれば島根の為に貢献し続けられるか、少なくとも島根で情熱を持って頑張っている人たちと頑張れるか、島大の医学生たちにどうすれば良い教育ができて彼らのやる気を伸ばせるか?究極的には文化を醸成し、自分たちで学び成長できる体制ができるか。

自分の悩みは尽きないですが、一つ一つ笑顔で頑張っていきたいと思います。

(リーダーシップの話)

(KCのプレゼンの仕方は本当に勉強になりました)

(師匠 降臨 Faculty として世界へ向けてお話いただきました)

(最後の夜はいつのまにか、飲み会に)

 


田久保先生MBA講義2018 

2018-01-13 11:53:08 | 総合診療
 
みなさまこんにちわ。
 
今年も日本最大の経営大学院であるグロービスから田久保先生に島根でお話し頂きました。今回は、特別に医学生の悩んでいること、聞きたい事をマンツーマンでその場で教えてもらえる「田久保先生になんでも聞いてみよう」の会を授けました。これ、かなり好評で、何より自分が一番学んだ気がします。
 
さて、グロービスが提供する教育の本の一部を触らしてもらっただけだとは思うのですが、組織が動く理由・動かない理由、どうすればそれが動くか、今度どうなるか、今何をすべきか。そんなことを考えている方にはピッタリの内容です。
 
講義中のお話を田久保先生に許可をいただき自分の勉強のためにまとめてみました。先が見えない時代、人生100年の時代に自分はどのように生きていくかについて考えて、錆びた思考過程を磨く良い機会でした。
 
前半後半のまとめ: 
・だいたい世の中で成功している人は情熱を持った行動が目に止まり、誰かの巨大な支援を受けている。
 
・だいたい本当に成功している人は何事にもポジティブであり、志がある。
 
・会ってきた人の中で凄い・素晴らしいと感じる人は、肩書きや履歴でなく、志がある。

・日本は出る杭が全く打たれない時代になった、それくらい出る杭がいない。極めてチャンスである。
 
・日本人の国内でのライバルはもはや日本人ではなくなってきている。今後インド人と中国人になってくる。
 
・世の中の仕事のことは大抵は意味づけの問題で、同じ作業や業務でもネガティブな感情で行っている人とポジティブな感情で行う人と、圧倒的にポジティブな人の生産性が高く社会で評価される(当たり前)
 
・やりたいことややるべき事の今後の過程や道を他言しまくる。それは誰かが必ず無意識・意識的に拾ってくれる。そしてこれは自己成就的予言となる。
 
・人の目は一切気にしてはならない、しかし、自分のメンターや家族など大事な人の目はとても気にするべきだ。
 
・集団や組織を動かしていく時には、オセロ方式を採用する。オセロをするためには隣に【語る】しかない。
 
・変革ができていない状況の多くは、オセロが有利になったことばかりを目論んでしまうのであって、隣のオセロをどうひっくり返すかのビジョンがない。
 
・大事なポイントは、こいつら言うことを聞いていればいい事があるのではないかと思ってもらえるか?
 
・最も効率の良い最初の一手は、小さいが全員が不満を持っている事を取り組み、改善する事(体感してもらう事)。
 
・進むべき判断基準。世の中を知る(現在の状況・環境、需要を知る) 自分自身を知る(CAN:何ができるか?WILL:やりたい事は何か?)
 
・AIの時代、確かに今の仕事は減る。が、新たに関連の仕事が無数に出てくる。
 
・AIの時代には必ず新しい仕事が生まれる。先が見えない時代に進むためには、能力開発フェチになり、アンテナを張り、その新しい仕事ができる人材になっておく。できれば世界中どこででも闘える人材に。
 
・大人の勉強はルーチン化すること。使わなくて良い時間を削ぎ落とす。
 
 以上です。
 
実は、僕は周りがキャリア、キャリア言っている事があまり好きではなく違和感がありました。日本語のそれは職業であったり、役職であったり、我々医師の世界では単なる資格の問題であったり(実力は問わず。。)、少し無機的な感じと中身の浅はかさを感じていました。
 
しかし自分は間違っていたのですが、田久保先生に教えてもらったことには、キャリアの語源は【車輪の轍】であり、自分の人生をどのように進み、時に戻り、反対方向へ間違へては戻るなど、生き方そのものを表す言葉であるそうです。
 
キャリアとは仕事・職業だけではなく、どのような生き方をするか?これを教えないという事が日本の教育の最大の欠陥。
 
それを強く熱く教えていただいた夜です。
 
 
ちなみ、そのあとは鬼形先生に行きたかった呉竹寿司に連れて行ってもらい、メンターメンティーが開催されましたとさ。
 

湘南厚木Winter festival 終了

2018-01-07 21:19:57 | 総合診療

これは自分が一番勉強になり楽しかったです。

Japan Physical Clubで感化されまくった一人の研修医により開催が決まったこの会、錚々たる先生方が来られて定員10名限定のほとんどシークレットライブでした。告知は殆どせず、内容とテーマは一切公表することなく僕も知らず、偶々参加できた方々本当にラッキーです。

 

松下先生(滋賀)の「ベイズの定理」、平島先生(奄美)の「頸静脈のみかた」、矢吹先生(栃木)の「ケースカンファ:ペンタサによる薬剤熱」、忽那先生(東京)の「輸入感染症のみかた」、山口先生「発熱のみかた」(福岡)、佐田先生(千葉)の「FUO」。

 

次回は5月にMay Actか夏にSummer Fesを思案中です。なんで湘南厚木が好きかというと、働いている人達の気持ち良さにつきます、僕が日本に家がなかった一番辛かった時に寝てお風呂を入る場所となってましたので家にいるようなアットホーム感があります。何と言ってもこのような勿体なさすぎる教育への配慮や新しい試みをなさっている今や院長になってしまった黒木先生、尊敬する寺島先生、美人秘書の三浦さん、ERナースの皆さんに心から感謝申しげます。

追伸:今年は厚木フルマッチであったようで全員国家試験の合格を祈ってます。

平島先生の内頸静脈拍動の確認

合言葉は乳首を噛みちぎるくらいの思いで接線から確認。また今回新しいアイデアで秘技 丸太返し 外頸静脈観察法が編み出されました。

私がモデルに、太って来ているので裸になれず・・次までには痩せて望むべし。

接線は上からでもOK、使うペンライトは平島使用のものを。私は他の会社のLEDを好んでますが、なぜかそっちが欲しくなります!



こんな講演見たことない、佐田先生の情熱みなぎるレクチャー、プロとしてプロから教え方をこっそり盗む良い機会になりました。

最後は幸運に恵まれた参加者さんたちと、忽那先生、矢吹先生、山口先生講師陣と懇親会。
 

 


MBA的勉強 田久保先生に聞いてみよう

2018-01-04 17:03:00 | 総合診療

島根の皆様

 

来たる1月11日
日本最大の経営大学院大学であるグロービスから田久保先生に来ていただき、我々自身が医療に限らず【人として一皮剥ける為】にご教授いただきます。

前半は医学生の為だけのクローズドな会で田久保先生に日頃の疑問や難問を聞いてみるメンタリングの時間を作りました。

・動かない組織がどうすれば動くか?
・大人の勉強方法
・先が読めない時代の生き方
・人間関係あれこれ
・ロールモデルの作り方  etc

後半は指導医講習会として開催です。どなたでも参加可能です。
「人工知能時代!人生100年時代に求められる能力開発」のテーマでの心熱くなるお話と、実際にグロービスの社会人教育を体感してもらいます。

お問い合わせはsotsugo@med.shimane-u.ac.jpまで