「午前十時の映画祭8」の一発目!
名作と聞いてたけど、観るのはこれが初めて。
これやばいな。。。
前半の陽気さMAXのウカレポンチな雰囲気と、
後半のユダヤ人収容の悲しい展開とで差がありすぎた。。。
一応、第二次世界大戦時のっていうおおまかな時代設定は知っていたものの、
最初は主人公グイド(ロベルト・ベニーニ)の
頭おかしいじゃないかってぐらいの明るくハイなシーンから、
「一体これのどこに第二次世界大戦感があるんだ、、、?」
と不思議でしょうがなかった。
ヒロインのドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)の婚約パーティーでテーブルの下でキスをしたり、
植物を育てる小屋?みたいなところに2人で入ったかと思えば、
そこから子供が出てきて、その時間経過の手法が秀逸だったりと、
すごく印象的なシーンが多かった。
それが本当に、急に、グイドと子供が連行されて、
ドーラがその後を追って、収容所のシーンに変わるからね。。。
あまりの突然さにちょっと驚いた。
でも、確かに悲しい展開なのだけれど、
グイドが子供のためにずっとウソをつき続け、
常に明るく振舞っているところがとても素敵だと思った。
途中、監視の目を盗んで、通信室に入り、
放送でドーラに愛を告げるところとかマジ泣いたわ。。。
どんなことがあっても明るい心を忘れず、元気に振舞うその姿を見て、
自分も常にああありたいなと思った。
こんなこと思えたの初めてかもしれない。
グイドももうちょっと大人しくしていれば死なずに済んだかもしれないけど、
そんなの結果論だし、グイドとドーラが生き残っただけでもよかったとするべきなのかな。
とにかく、前半の明るさと後半の暗さに差がある映画で、
これがアンチテーゼかとも思ったけど、
悲しい展開とはいえ、グイドの人柄によってどんよりした感じはなく、
むしろ観終わった後は清々しい気分にさえなれた。
素敵な映画です、これ。