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Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

叔父役に感情移入した『honey』

2018年04月07日 22時01分04秒 | 映画


乾いた風をからませる映画ではない。

いわゆる高校生の青春純愛炸裂映画で、
すっごくがんばって、寝ている相手にキスできる初々しさ。
ベロチュウしかしてなかった『娼年』とは対極を成す。

観客の9割が10代の女の子と40代以上の女性が占める二極化した中に
30代のおっさんひとりという異例の事態(笑)

ストーリーは唐突すぎる展開に、
いろんなイベントが羅列されただけの一貫性のなさに、
今年一番つまらない映画の烙印を押そうかと思った矢先、
叔父役の高橋優に感動ですわ。

もうね、老いたなと思ったよ、自分。
この手の映画は数が多い上に胸キュンしかやることがないから、
いい加減慣れきった自分では
もう主人公たちへの感情移入がほぼできないのだけど、
代わりに叔父の姪を想う気持ちにズキュン。
高橋優も脚本を書かれた山岡潤平も自分のひとつ年上なので、
余計に親近感(笑)

そういう親世代へ気持ちがシフトしていってるんだよな(子供も甥や姪もいないけどw)。
そう考えると、こういう純愛映画も親や先生という、
主人公たちを見守る側の視点として新たな楽しみ方ができるのではと思った。

しかし、平祐奈はこういう映画「しか」出ないよね。

セックスにシンケンジャーだった『娼年』

2018年04月07日 21時58分14秒 | 映画


これは、、、すっごい。。。
朝っぱらからすごいのを見てしまった。
もはや、松坂桃李のアダルトビデオである。

『あゝ、荒野』の菅田将暉のセックスシーンも
本能の赴くままって感じですごかったけど、
今回の松坂桃李の生々しさの方がもっとやばかった。

2時間で計11回の絡み(すべてがセックスではないけど)。
女性の全身に舌を這いずらせ、
乳を揉みしだき、
手を激しく動かし、
腰を小刻みに振る。

一糸まとわぬ姿で、プリンとしたケツを露わにしながら、
女性の欲望を引きずり出し、
時に優しく時に激しく包み込む。

これが、あのシンケンジャーなのか?
「一筆奏上!」つって変身し、悪と戦っていた戦隊ヒーローなのか?

女性の欲望もセックスだけにとどまらない。
おしっこするところを見てほしいだの、
旦那の前で犯して欲しいだの、
もはや様子がおかしい。

時々笑ってしまうような行為もありーの、
“最中”の音の生々しさや、ぶっかけ、潮吹きなど、
「まんまアダルトビデオじゃねーか!」
っていう表現もありーので、
土曜の朝から見るにはチョイスを間違えた感は否めない(笑)

まさに、女性の欲と、それを誠実に満たす、心に闇を抱えた青年の、
体の重ね合いを通じた、
ヒューマンエロティックムービーの誕生である。

交差する時間軸が見どころな『ワンダーストラック』

2018年04月07日 00時24分00秒 | 映画


話の4割がサイレントという珍しい映画。
1927年に生まれつき耳の聞こえない少女が、
1977年に事故で同じく耳が聞こえなくなった少年が、
親元を飛び出し、わずかな手がかりを頼りに
自らの居場所を探しにいく物語である。

予告から想像はつくけど、
この2つの時間軸が交差するところが一番の見どころである。

1927年のエピソードに関しては、サイレント映画であり、
少女役だったミリセント・シモンズ本人も耳が聞こえないという状態にも関わらず、
いい演技をしていた。

監督は『キャロル』の人なんだね。
カンヌ国際映画祭では絶賛だったとか。
ややアート寄りではあるけれど、綺麗なお話でした。