絵本のようないい映画。
生まれつき醜い顔で生まれてしまったオギーが、
母親の意向で学校に通い始め、
からかわれながらも奇跡を起こしていく話。
オギーだけでなく、友達や姉など、
いろんな人にフォーカスした作りになっていて、
まわりの人の心境にも触れることで、
よりオギーの扱いに深みが出ていたと思う。
子供って、大人と違って忖度もないだろうし、
遠回しなこともしないから、
時に残酷なことを平気でするけれど、
その分、ほんの小さなきっかけで仲良くなったりするし、
その純粋さや正直さは、素直にうらやましいと思った。
俺にもそんな頃があったのかなあ(遠い目)。
でも今回、オギーにはいろいろ辛いことがあるんだけど、
俺は母親が一番辛いのではないかと思った。
あの子を学校にやったら、
からかわれることは目に見えているし、
傷つくことはわかりきっている。
それでも、このまま自宅学習だけでは子供のためにならないと思い、
えいやっと普通学校への入学を決意する。
ある意味、母親の意志と覚悟の強さを垣間見る映画でもあった。
俺には子供はいないけど、ああいう母親の姿はとてもかっこいいと思う。
あと見ていて思ったのが、醜いとはいえ、
日本人からしたら外人の顔はやや同じに見えたりするから、
そんなに変に見えないのと、すぐに見慣れる。
とにかくね、心の汚れた君たちは見た方がいい映画です。