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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

これほどまで人物を深堀りしたヴィランはいないだろうと思った『ジョーカー』

2019年10月06日 01時43分52秒 | 映画


2019年公開映画163本中24位。

これは、個人的にすごくよかったと思う。
ジョーカー誕生の秘密。

僕にとって、ジョーカーはずっとジョーカーでしかなかった。
気づいたときにはバットマンの宿敵で、それ以上でも以下でもなかった。
どうせ倒される人だし、彼の人間性を掘り下げることもなかった。

だからこそ、この映画を新鮮に感じることができたのだ。
昨今のスーパーヒーローに関する映画で、
ヒーローやヴィランの人間性を深く掘り下げた作品があっただろうか。

いや、ない。
思えば、それらの映画は戦いのシーンにも時間を割くから、
深い人物描写まで到達できなかったように思う。

それこそが、本作『ジョーカー』の最も特徴的なところなのだ。
戦闘シーンが皆無で、ひたすらジョーカー、
いや、アーサー・フレックの人物描写に時間を割いている。

財政難で暴動が絶えないゴッサムシティ。
母親の介護をしつつ、派遣会社で働きながらコメディアンを目指すアーサー。
とあるミスで会社をクビになり、その帰りに犯してしまう殺人。
やがて明かされていく出生の秘密。
それらが連なって、彼を狂気のピエロへと変貌させたのだ。

僕が思うに、彼には圧倒的に愛や安息が足りなかったように思う。
元々精神的に不安定なところはあったけど、
それを踏まえてもきちんと彼を認めてあげられる人がいなかったからこそ、
あんなことになるんだろうなと思った。

まるで、非行少年がなぜ非行少年になってしまったのか、
というのと似ている気がする。

DCの映画、バットマン、ジョーカーの
どれかが好きな人は観ないと損だと思います!
ここまで人物背景がわかると、今後のシリーズを観る上でも、
絶対にストーリーの理解が深まるから!!

これを機にDCエクステンデット・ユニバース立て直してもいい気がする。
その最初の作品としてふさわしいよ。

でも、この後本当にどうなるんだろうか。
2021年に新生バットマン公開だけど。
ジョーカー出てくるのかな。
出てきたとして、ホアキン・フェニックスなのかな。

愛とパワーとノリと勢いな『宮本から君へ』

2019年10月06日 01時35分37秒 | 映画


2019年公開映画162本中40位。

これは笑える(笑)
宮本、好きだわ。

簡単に言ってしまえば、
恋人を犯された男の復讐映画。

なんだけど、池松壮亮のノリと勢いがすごすぎて、
復讐映画よりも、どちらかと言えば青春映画に近い雰囲気がある。

とにかく想いの丈を叫びまくって、
やかましさ全開なのに、
まったく嫌な感じがせず、
むしろ微笑ましく感じるのは、
宮本のまっすぐで純粋なキャラと、
池松壮亮の演技のよさがあるからだろうなあ。

彼自身はどこにでもいそうな普通のサラリーマンで、
「元気だけが取り柄です!」キャラだから、
ケンカとはほぼ無縁っぽいんだよね。

なのに、敵と体格が違いすぎて、
何度も返り討ちに遭う中、
諦めずに何度も立ち向かっていく姿はかっこいいというより、
なんかかわいくて、とても応援したくなる。

そんな宮本だからこそ、ラストのセリフが感動的なんだよなあ。
あそこまで体を張れるから、ものすごく説得力あるんだ。

蒼井優の演技も相変わらずうまくて、
それだけで見入ってしまう。

ラガーマンの描かれ方が『ノーサイド・ゲーム 』のような好印象さはまったくなく、
むしろマイナスでしかないので、
あのドラマとのギャップがありすぎてビビる(笑)
あんなラガーマンいたら、まず近づきたくないな。。。
まあ、僕もラガーマンといえば、
『ノーサイド・ゲーム』よりもこの映画の方がイメージ近かったけど。

話としては少し重い設定はありつつも、
宮本の持つ愛とパワーで
プラスに転換できてる清々しい映画でオススメです。

演奏シーンがメインなので睡魔に襲われそうになる『蜜蜂と遠雷』

2019年10月06日 01時31分22秒 | 映画


2019年公開映画161本中127位。

ピアノコンクールに参加する4人の若者の映画。
でも、これはピアノ好きか
ピアノやってきた人向けじゃないかなあと思った(笑)

メインは松岡茉優で、
かつて天才少女と呼ばれたものの、
母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなり、
今回7年ぶりにコンクールに出るという役どころ。

なんだけど、彼女に限らず、
今作はキャラクターの人物背景にはほとんど触れられていなくて、
半分近くがクラシックの演奏シーンだったから、
やや睡魔が、、、(笑)
曲名も全然知らなかったし、
正直面白い映画とは言いづらい。。。

ただ、演奏しているときの演技は鬼気迫るものがあったし、
あんなに指が速く動くとか本当に信じられないぐらいなので、
そこだけは見ものではあるかなー。

隣の人がちょいちょい曲名に反応したり、
泣いたりしてたから、
クラシック関係者なのかなと勝手に思ってたけど。

クラシックコンサートとかで寝ちゃう人は寝ちゃうと思う(笑)