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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

家族について考えさせられるとても有意義な映画『最初の晩餐』

2019年11月03日 22時55分30秒 | 映画


2019年公開映画180本中51位。

父親の死をきっかけに家族が集まり、
料理を主軸に故人との思い出に更ける話で、
「家族」について考えさせられる、
とても惹き込まれる映画だった。

シナリオの教科書のような題材と人間模様がよくて、
まるで雲ひとつない晴れた朝に温かい味噌汁を飲んで
五臓六腑に染み渡るような安心感と清々しさがあった。

永瀬正敏と斉藤由貴がお互いの連れ子を含めて
新しい家族を築いたという背景があり、
最初はギクシャクしていたのが、
だんだん仲良くなっていくオーソドックスな流れではあるんだけど、
所々で事件、、、ってほどじゃないけど、
そういうこともあり、それがいいタイミングで起こるから、
思った以上にスクリーンに釘付けになる。

んでもって、それらが起こった理由が
「あのときは言えなかったんだけど」って、
今になって明かされたりして、
そんなん言われなきゃわからないし、
そう考えると“家族”って意外と知らないことあるよなって思った。

家族って血は繋がっているけど、他人と言えば他人だし、
映画でもそうだったけど、
下手したら食事の好みさえ間違って認識していることもあるので、
改めて「家族とは」というのを考えさせられる映画でした。

父親役の永瀬正敏は病気で亡くなるのだけど、
弱っていくシーンは涙がこぼれます。
自分の父親だったら、と考えるとさらに悲しくなるのだけど、
それで言ったら2月に観た『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』なんて、
自分の母親だと思ったら大号泣だったので、
多分、僕は父親が亡くなったときよりも
母親が亡くなったときの方がダメージ大きいだろうなーなんて考えたり。

映画の話から逸れたけど、とにかくいい映画でした。

あの鶴瓶さんがシリアス過ぎるのが印象的な『閉鎖病棟―それぞれの朝―』

2019年11月03日 22時25分03秒 | 映画


2019年公開映画179本中102位。

おんも。。。
精神病院を舞台にしたとても重い映画。

死刑執行が失敗して車椅子生活を余儀なくされた笑福亭鶴瓶と、
幻聴が聞こえる綾野剛と、
母親の再婚相手に犯され身篭った小松菜奈と、、、
もはやキャラクターの背景がすでに重いのだけど、、、
彼らの交流とそこで起こる殺人事件を扱った、
けっこう精神的にくる話でした。

世間から隔離された中で過ごす患者たちの日常を見て、
普段自分が過ごしている環境との違いが衝撃的。

役者さんの演技もリアルだったし、
何よりも印象的だったのは、
いつもニコニコしている鶴瓶さんがシリアスすぎたこと。
ギャップありすぎ。

ラストの終わり方がやや不完全燃焼だったから、
最後どうなったのかは気になるところ。

今回、綾野剛は幻聴が聞こえるってことで、
自分も昔、軽い気持ちでお寺に修行に行ったことを思い出したよ。

そこに来ていた人も「声が聞こえる」だの「多重人格」だの、
いろんな人がいて、ノリで来たことをやや後悔した。

渋川清彦はいつもああいう役だよね。
出てきた瞬間にこういうことをするだろうなって予想してたら案の定。。。

山中崇もいろんな役で出ているけど、
今回のように意地の悪い役が多い気がする。

『あなたの番です』以降、ドラマや映画で片岡礼子を見る機会が増えたけど、
この人はいい人から悪い人まで、けっこう役の幅が広いな。