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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

子どもの自主性を重んじ、可能性を広げる『モンテッソーリ 子どもの家』

2021年02月21日 22時02分33秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:8/30
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ドキュメンタリー
教育
モンテッソーリ

【あらすじ】
世界中で実践されている教育メソッド
「モンテッソーリ教育」の魅力と子どもたちの成長をつづったドキュメンタリー。

20世紀初頭にイタリア出身のマリア・モンテッソーリが考案し、
世界中に普及したモンテッソーリ教育。

ルーベにあるフランス最古のモンテッソーリ学校の幼児クラスを2年3カ月にわたって取材し、
2歳半~6歳の子どもたちがユニークな教具で自由に学ぶ姿、
そして彼らが成長していく中でふと訪れる魔法のような瞬間を映し出す。

【感想】
子持ちの親御さん必見のドキュメンタリー。
これはものすごく興味深い内容で、
むしろ子どもたちの特性に共感しまくりだった。

世界の名だたる人々が受けたモンテッソーリ教育だけど、
実際の現場を見ると、
子どもの可能性や自主性に寄り添った教育の素晴らしさに気づく。
ひとりの人間としてあらゆる可能性を引き上げてくれる環境はうらやましい。

人はいつから子どもたちのような自由さを失うのか。
これを観ると、小学校以上の教育法や職場環境の在り方の多くは、
人の可能性を潰してしまうのではないかとさえ思ってしまう。

子どもの好きにさせるのがいいのか、
親が代わりに考えるのがいいのか、
迷うときはこの映画を観るといいかもしれない。

以下、映画で言われていたことの雑多なメモ。

・大人は物事のやり方がわかった時点でやめるか他の人に任せるが、
 子どもは目の前にあることを飽きるまで繰り返す。
 そうすることで能力を磨いている。
 この学校では子どものすることは"お仕事"と呼んでいるが、
 そういう仕事への自然な欲求が人間の本質であると捉えている。
・子どもにとっては"できた"ということが出発点で、
 その後何度も繰り返すことで"やりたい"という欲求を満たしている。
・子どもは言葉だけの世界では飽きやすいが、手を動かすと集中する。
・子どもたち同士は基本的に助け合うことはしない。
 それは「自分でやりたい」という欲求をお互いに尊重しているから。
・子どもは嫉妬しない。
 できないことに対する恥じらいもなく、
 大きくなったら自分もできるようになるとわかっているから。
・子どもを尊重したいなら、自主性に任せること。
 ひとりでやらせて自分の能力をわからせる。
・4歳になると言語に興味を持つが、これを"言語の敏感性"と呼び、
 "吸収する精神"で大した苦労もなく、どんどん言語を習得していく。
 大人はこの時期を見極め、
 自然と湧き出るやる気を阻害してはならない。
 また、"吸収の精神"は7歳を過ぎると失われていく。
・モンテッソーリ教育の本質は"集中力の獲得"にあるが、
 体を動かすと子供は集中しやすい。
 また、細かい作業になるほど子どもは集中するが、
 これを"集中現象"と呼び、
 いわゆる"天才"と呼ばれる人たちと同等の集中力となる。
・整理整頓された環境が子どもの好奇心を刺激する。
 物がありすぎると気が散ってしまう。
・この学校では、子どもに対して褒めたり、罰を科したりはしない。
 仮に褒めてしまうと、自分で気づく楽しさを失ってしまう。
・ある生徒が他の子の絵を下手だと言ったとき、
 先生はやみくもに叱るのではなく、
 「かわいいかどうかはその子が決めることだから、あなたが言うことではないんだ」
 と悟らせる。
・子どもは注目されたいし、 愛されたいと思っている。
 だから、新しいことを教えるとき、
 先生はその子に付きっきりとなり、
 他の子が話しかけても
 「今、この子にすべてを捧げているから、他の人に聞いてごらん」と、
 決して中断することはしない。
・子どもが間違っていても先生は指摘しないこともある。
 大事なのは正解を当てることではなく、子どもの能力を伸ばすことだから。
・教育者の成功とは、まるで自分がいないかのようだと思えるかどうか。
・大事なのは、自分がやりたいことをやらせ、
 誰もそれに口出しをしないこと。
・人生で最も重要な時期は、生まれてからの6年間。

映画『モンテッソーリ 子どもの家』公式サイト

アンネ・フランクやイギリス王室から、Amazonのジェフ・ベゾス、Googleのラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン等
米大手企業の創業者、Wi...

映画『モンテッソーリ 子どもの家』公式サイト

 

主人公を取り巻くマイペース過ぎる人々が面白い『天空の結婚式』

2021年02月21日 20時51分50秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:11/29
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ヒューマンドラマ
LGBT
同性婚
ミュージカル

【あらすじ】
役者としてベルリンに暮らすアントニオ(クリスティアーノ・カッカモ)は、
恋人で役者仲間のパオロ(サルヴァトーレ・エルポジト)に、
"人生を一緒に歩んでいくならこの人"と確信し、
遂にプロポーズ。

2人は結婚を決意するが、
問題は互いの親の理解を得ること。

パオロはゲイであることをカミングアウトして以来、
母親と疎遠になっている。
一方、アントニオはイタリアで村長を務める父と母に、
カミングアウトと同時に結婚の意志を伝えに行こうとするが―。

【感想】
最近急に増えている印象を受けるLGBT映画。
シリアスなものが多い中で、
これは笑いがメインのラブコメとなっていて、
登場人物のマイペースさとカオスな人間関係が面白い映画だった!
・\
両親に対するゲイのカミングアウトと結婚の承諾という流れは
オーソドックスだと思うんだけど、
この映画の一番面白いところは、
メイン2人を取り巻く脇役のマイペースさ(笑)

まず、メインの2人と新しくルームシェアしようとしていたドナート(ディーノ・アッブレーッシャ)。
彼は、独りになるのが寂しいという理由だけで、
アントニオの帰省に同行し、
一番まわりに気を遣わないキャラ。
この中で最も関係ない他人なのに、
ずぶとすぎる上に女装が趣味というぶっ飛んだ役柄w

アントニオとパオロの家主であるベネデッタ(ディアナ・デル・ブーファロ)も帰省に同行するも、
ヴィーガンという理由で出された食事には一切手をつけず、
隙あらば勝手に歌をうたい出すという、
これもまわりに気を遣わないキャラw

そして、アントニオの元カノであるカミッラ(ベアトリーチェ・アルネラ)は、
別れた後もアントニオに付きまとい、
結婚を阻止しようとするメンヘラw

そんな彼らに加えて、
村の村長であるアントニオの父親は、
村をオープンな雰囲気にしてあらゆる人種を受け入れようとするも、
自分の息子の同性婚には賛成できないという立場を取り、
母親だけは唯一結婚を認めるも、
条件をいろいろ突きつけるという、
まさに前途多難すぎる環境であるw

それらを面白おかしくまとめて、
ラスト5分の唐突かつ素敵な終わり方で仕上げる本作は、
クスッとした笑いの連続で、
とても陽気な気持ちになれる映画だった。

僕は山羊と会話する修道士さんが一番好きだったわwww
陽気なラブコメを観たいならオススメw

映画『天空の結婚式』オフィシャルサイト

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